山を登りて戻り来よ - ikarugaブログ

坂バカ・ikarugaの自転車日記。山岳ロングや1000km、1200kmブルベが大好きです。2019年からブルベを始めSR認定達成。2020年はThe PEAKS ROUND6 熱海2 ド変態増し9時間30分で時間内完走達成、BRM919 中部1000km 67時間24分で完走達成。2021年はRM424 岡山1200km 85時間34分で完走達成。

初めての1000kmブルベを終えて

BRM919 中部1000kmを終えた振り返りです。

今回のブルベを通して出てきた課題とか良かった事をてきとうに書きます。

 

初1000kmでしたが、1000km・約13000mアップのコースを67時間24分で完走したことにより十分1000km以上でも走れる実力があることが証明できました。

まぁ今回は本当に運の良い事に3日間晴れとなり、最高のコンディションの中走れたのはかなり大きいですが…それでも十分マージンを残して完走しているので、雨だったとしても十分圏内だと思われます。

 

 

 

さてこっから振り返りをしていきますが、その前に・・・

一応先に言っておきますが、まだブルベを始めて2年目のブルベ初心者(ロード自体は6年と6ヶ月)が書いてる話なので、あんまり参考にならない話が多いかもしれません。

今までのブルベ完走経歴も600を1回、400を1回(ブルベ以外では2回)しか走ったことがありません。(それ以下の距離はカウントできないくらい走ってます)

あとは、ただの個人ライドで2泊3日で600km・10000mアップを2回やったことがある(SR600ではないです)くらいの経験しかなく、とにかくブルベの経験が他の人より圧倒的に少ないです。

そのため、色々参考にするならば他の方のブログなどを見ることをおすすめします…(^_^;)

 

 

 

ということで振り返り。

今回の良かった事を書いていきます。

 

・ホテルで仮眠は素晴らしい!!

今回はブルベで初めて事前にホテルを予約してホテルで仮眠を取りました。

今まではホテルのチェックイン・チェックアウトが時間かかりそうでタイムロスになりそうだし、ホテルを取ってもその時の体調によってすぐ寝れる時とすぐ寝れない時があるって他の人から聞いてて、ブルベ中にホテルに泊まる事に対してあんまり良いイメージを持ってませんでした。

しかし今回は1000kmという長丁場であり、攻略には睡眠時間が最も重要になるだろうと思い、2泊することにしました。

こうして実際にホテルで仮眠してみた結果、日中眠くなることが全くありませんでした!

深夜3:00くらいまで来るとさすがに疲労で眠くなってきますか、少なくとも日が出ている時間帯では頭がスッキリした状態が続き、かなり快適に走れました。

「ブルベでは3時間仮眠できればOK」と言われてますが、この3時間説も素晴らしいです。

2泊目は時間がなかったせいで2時間しか寝れませんでしたが、1泊目に3時間仮眠した際はかなり気持ちよく目覚められました。

今後も「仮眠は3時間説」を意識してブルベに参加していこうと思います。

ちなみにホテルを取っても体調によって寝れない事があるという話を聞いていましたが、自分はあまりの疲れに一瞬で寝付くことができました(^_^;)

というか多分、自分が思うに寝付けられない事はないと思います。

大体いつも宿に到着する頃には疲れ果ててる事だろうし、体が本能的に睡眠を欲しているので寝付けられない訳がないと思うんです…。

寝付けられなくなる原因は、寝る前にスマホSNSをやり過ぎて脳が活性化してたり、そういうのが影響しているのではないでしょうか…?と個人的に推測してみる。

 

・すごいぞプロテクトJ1!!

今回皮膚保護クリームのプロテクトJ1を持参していきました。f:id:ikarugasan:20201008173546j:image

これは肌に塗る事で皮膚にバリアを形成し、擦れなどから皮膚を守るというアイテムです。

去年初めて600kmをAJ静岡さんのところで走った際は、手のひらが痛すぎてブレーキ操作や変速操作をするだけで激痛を伴うという超ヤバい状態になっていました。

これはなんとかしないといけないと思って色々調べた結果、プロテクトJ1なるものを見つけました。

これはPBPでも使っている人が結構いるようで、私も今年の6月くらいからAmaz○nで買って長距離ライドの際は使うようになりました。

今回これを毎日走る前に手のひらの赤で囲った部分に塗るようにしました。f:id:ikarugasan:20201008175948j:image

これをやった事で、手のひらは最後まで全く痛くありませんでした!スゴイ!

本来の使い方では8時間ごとに塗り直しすることとありますが、今回は塗り直ししていきませんでした。(塗り直しがタイムロスになるため)

ちなみにお尻の痛みもこれで防ぐことができるのかな?と思い、お尻に塗って何度も試したことがあるのですが、保護クリームのバリア以上にお尻に加わる衝撃が強いせいか、全然お尻の痛みは防げませんでした…🤮

いや、もしかしたら自分の皮膚が弱すぎるだけなのかもしれません。

 

・ハンドルの持つ位置を変えるのはイイぞ!!

これまた去年の静岡600での話になるのですが、当時は下ハン以外で普段手を添える場所といえばブラケットポジション1択でした。

なんとかブラケットポジション1択で静岡600を走りきったものの、走行中はとにかく手のひらが痛く、ひたすら我慢するしかありませんでした。

今後さらに走る距離が増えていくことを考えると、ブラケットポジション1択というのはやめて、色んなポジションで走る癖をつけるようにしなければならないと思うようになりました。

それで今年の8月に2泊3日で走った往復自走ビーナスラインでは、積極的にフラット部を持って走ったことにより、ブラケット部以外のポジションでも走る癖がつくようになりました。

そして今回の中部1000kmでは、ブラケット部やフラット部以外にも、新たに赤で囲った部分を持って走るようになりました。f:id:ikarugasan:20201008184409j:imageハンドルのちょうど曲がってる部分です。

この場所、腕を突っ張るだけで上体を支えられてめちゃくちゃ楽。

正直なところ、ブルベ後半ではほとんどこのポジションに頼り切ってました(^_^;)

こうしてハンドルの持つ位置を変えることと、上記の皮膚保護クリームによって、今回の中部1000kmでは手のひらの痛みに関して一切悩まされることはありませんでした。

yamaさんから過去に出場した1000kmで手のひらが打撲になったと聞き、走る前はかなりビクビクしていたのですが、こうしてしっかり対策すれば大丈夫なことが今回分かったため、本当に良かったと思います。

 

・やっぱり胃薬は手放せない!!

今回もめっちゃ胃薬を服用しました。

特に1日目は序盤からいきなり高強度で走ったことで早々に胃袋にダメージが入り、1日目にしていきなり胃がやられて厳しい状況に陥っていましたが、胃薬を飲んでいたことで完全に胃が死ぬことだけは回避できました。

そこから仮眠して、2日目も3日目も途中で胃薬を飲んだことで今回一度も胃が死にませんでした。

3日目に麦草峠をすごい強度で登ったあとも、下りきったところのコンビニで胃薬を飲んでしっかり胃が回復してくれたし、もう胃薬の無い生活なんて考えられません。

あれ?もしかしてこれって中毒症状?

 

・アルミバイクでも1000kmは走れる!!

個人的には今回一番の衝撃。

まさかアルミバイクで1000km走り切れるとは思いもよりませんでした。

フルカーボンで振動吸収性能の高いMERIDA RIDE4000ですら、600kmではエグいケツの痛みだったというのに、アルミバイクで1000kmなんか走ったら本当に本当に大変な事になるんじゃないかって思ってました。

でも実際にはそんなことはなく、確かにケツは終わっていたものの、普通に走り切ることができました。

しかも、ロングには不向きなはずのナローリムホイール+23Cの細タイヤで。

まあワイドリムが出る前はこれが当たり前だっただろうから、人によっては別にって思うかもしれませんが、アルミ+23Cの組み合わせで1000km走り切れたことは本当に嬉しいです。

…でも正直な事をいうと少しでも快適に走りたいから、いつかはまたフルカーボンバイクに乗ってブルベを走りたいです(^_^;)

それまでは、アルミでしかできない伝説(?)を作っていこうと思います…(笑)

 

・何度でも復活する!!これは得意技らしい

私の得意技は無限に復活することらしいですが、最近までその自覚は本当にありませんでした。

でも今回の中部1000kmを通して、自覚しました。

私は復活するのが得意らしいです。

しかし当然何もしてないのに勝手に復活する訳ではありません。

毎回復活する時は必ず補給食を食べることによって復活しています。

今回は特に麦草峠でのクエン酸?による復活がいい例でした。

あれが本当にクエン酸による効果なのか、はたまた別の要因だったのか……今後も復活するための研究を続けていこうと思います。

…っていうかコンビニに売っているエネルギーゼリー、値段が高い代わりにホントに強力。

胃に優しいから登ってる最中でもすぐエネルギーに変わる。

クエン酸の入ったやつ?だとさらに強力。

飲めば登ってる途中から足が軽くなるとか、夢のような補給食なのでは??

また次にライドする時は買って試してみたいと思ってます。

 

・軽量は正義!!

準備編の記事にも書きましたが、今回全然重い荷物を付けていってません。f:id:ikarugasan:20201008193427j:imageみんなに身軽と言われました。

おかげで終始楽に快適に走ることができました。

特に山の多い今回のようなコースではその恩恵はかなり大きかったように思います。

今回の装備の中に雨対策もしっかり含まれているため、これ以上認定距離が伸びても天候が悪化してもほとんど重くならないのも良い点(増える荷物がほぼ無いという意味で)

個人的にはこれで一旦ブルベ装備の終着点にたどり着いたような気もします。

ただ、ブルベ装備にゴールは無いはずなので、きっとまた色々な事を経験して装備が見直され、そのうちより良い装備に改善されていくのだと思います。

 

・コースの予習は絶対必須!!

途中でサイコンが電池切れとなった際、事前に曲がる箇所をグーグルストリートビューで予習してきたおかげで何箇所かスムーズに走れる場面がありました。

また、どうしても曲がるところがわからなくなってしまった場合でも、グーグルマップに曲がる箇所のピンを全箇所打っておいたことによって、スマホを開くだけで次の曲がる箇所がすぐに確認できた。

やっぱり備えって大事。なおバッテリーは()

 

 

 

次に悪かった点。

 

・お尻の痛みを防ぐには、悟りを開く以外に方法は無い

お尻の痛みは下りでケツを浮かせたり、段差で毎回ケツを浮かせて走ることである程度防ぐことができる。

それをブルベの先輩方に聞いて、この日のためにずっとそれを練習し、今回の中部1000kmでも実践してきた。

・・・しかし、残念ながら私のお尻は人より耐久力が無いらしく、370km走った2日目以降から完全に死んでしまった(T_T)

エアクッションで多少痛みが出にくくなるであろうファブリックのセルというサドルを使ったとしても、1000kmの前では無意味。

いくら策を練ろうとも、結局はケツは死ぬのだ。

だから、ケツの痛みはあえて受け入れる。

もうこれしかケツの痛みを防ぐ方法はないと思うんだ(白目)

 

・バッテリー残量管理はしっかりせねば!!

8月に2泊3日で往復自走ビーナスラインを走った時はアンカーという大容量モバイルバッテリー1つで事足りた。

だから今回もそれ1つ持っていけば大丈夫だろう……と、甘く見すぎていた。

結果、最終的にはサイコンもスマホもモバイルバッテリーも電池切れになるという大失態(^_^;)

個人的には今回一番の反省点だと思っています。

今度からはライト、サイコン含めて必要なモバイルバッテリーの数量を計算し、持参する数を検討しようと思います。

 

・サイコンのバッテリー管理もしっかりせねば!!

もともとは3分割したログで1000kmを完走する予定だったのですが(ナビも3分割して引いていた)、そもそものサイコンのバッテリーの持ちが想像以上に悪く、早々にサイコンが死んでしまったことによって3分割計画が一気に崩れていった。

そんなこんなで一応完走はしたものの、ストラバの走行ログは散々な事になってしまいました…(^_^;)

今までの経験から、愛用サイコンであるブライトン ライダー450は13時間くらいでバッテリーが死ぬことがわかっているため、走りながら充電して運用する方法も次回からは導入していきたいと思います。

 

・格上に付いていっちゃダメ!!!!

スタートしてすぐの出来事のことです

憧れの元プロ選手が目の前を走っていた。

当然付いていかない理由はないのでローテーションに加わり、一緒に喋ったりもできて個人的には大満足。

だけど相手は最強クラスのランドヌールさん。

内臓の強さも足の強さも、全てにおいて敵う相手ではない。

そんな人に付いていったら、当然自分の身を滅ぼすことになるなんて……考えなくても分かるはず。

・・・はい、今度からは気をつけます(-_-;)

 

・アームウォーマーの弱点を発見した

腕に装着しているだけで日焼け防止となり、寒い時間帯では保温効果によって暖かい状態が保てるアームウォーマーですが、高強度などで汗だくとなり、一度湿らせるとなかなか乾かない。

そしてよほど暑い日でもなければ、ずっと濡れたままの状態が続き、結果的に腕が寒くなる。

これは新たな発見だった。

対策としては、脱ぐ・・・?

もしくは、アームウォーマーは使わずにクリームとかで対応するとかした方がいいかもしれない。

 

・ウインドブレーカーの代用品としてレインウェアを使うのはちょっと厳しい

荷物になるからウインドブレーカーの代わりにレインウェアを持っていき、寒い場面ではレインウェアを着て走っていたのですが・・・

レインウェアではウインドブレーカーほど風を防いでくれない模様(^_^;)

もちろんモノにもよるけど、自分の持ってるレインウェアでは代用できなかった。

多少は風を防いでくれるけど、ちょっと貫通してくる。

だから帰りの治部坂峠での下りは寒かった…(^_^;)

今度からは新聞紙的なのを服の中に入れたり、ちょっと考えようかな・・・。

 

・タイムスケジュールにおいて、2日目以降はタイムが悪くなることを考慮せよ!!

1日目は370km、2日目も370km。累積標高もほぼ同じの場合、2日目において1日目と同じようなタイムで走れるわけがない・・・。

今回は同じタイムで走れるテイでタイムスケジュールを組んでしまい、2日目は5時間も遅刻してしまった(笑)

幸いにも3日目は260kmを18時間で走破というように、かなりマージンを含んでいたおかげで実際には予定よりも早い17時間44分で走破することができた。

次の岡山1200では疲労で2日目以降タイムが悪くなることをしっかり考慮して計画を練ることにしよう・・・(-_-;)

 

 

 

こんな感じかなー。

これらの事は次の岡山1200にしっかり活かしていきたいと思います。

 

 

あ、書き忘れてた事があった。

今回の1000kmが終わって体に残ったダメージ(軽い後遺症?)があります。

・首を支える筋肉が麻痺してる

・両足の親指の先端が麻痺してる

首を支える筋肉は触っても感覚がおかしいです。3週間くらいたった今でもちょっと残ってる(^_^;)

両足の親指の麻痺は、いつもつま先をシューズの先端に押し付け、押すようにペダリングしてるので指先が常に圧迫され、神経?が麻痺してるんだと思います。

こっちはだいぶ治ってきました。

でもどっちの麻痺も時間で自然に回復しそうな感じで特に重大な事にはなってません……たぶん。

 

 

そんな感じでおしまい。

 

 

 

……あ、書いたあとに思い出した。

990kmを走り終え、最後の裏雨沢を登ってるときにあまりの眠気に今回も幻覚を見た。

ライトで照らしてる正面のコンクリートが、コンビニでよく売ってる塩おにぎりに見えてきて、そのあと種類豊富なたくさんのコンビニおにぎりが生産工場のように流れていった………というのを見た。というか、正確には脳が錯覚を起こしているだけなのだが(^_^;)