7/22㈭にデローザについていたカンパのコンポをシマノに載せ替えをしたので今回はその話。
元々はカンパニョーロ レコード一式だったが、使い慣れないカンパということと今後長く運用していくことを考えるとシマノ化すべきという結論に至ったため、中華カーボンについているシマノコンポをまるっとデローザに載せ替えします。
ちなみに中華カーボンは中華カーボンでディレイラーハンガーが入手困難という大きな問題を抱えており、いずれは代替機に移行するつもりだったので、このタイミングでの新たなフレーム入手というのは本当にありがたい話でした。
(なので中華は一応予備フレームの扱いで取っておく……つもりなのだけど、せっかくの超軽量フレームを置いておくだけというのももったいない話なので、いつかは軽量パーツだけを使って超軽量に仕上げて組んでみたいという思いはあります)
ということで記事の話に入っていきますが、今回はカンパニョーロのコンポの取り替えメモみたいな位置づけなので、写真とメモが多めです。
さっそくやっていきます。
まずはワイヤー類を抜き取るためにバーテープを取ります。
このエアロカーボンハンドル、アウターケーブルを通すための空洞部分が作られており、なおかつ非常に通しやすいのですごくイイです。
ブレーキワイヤーはレバーの上から出せました。
シフトワイヤーはこんなところから出すようです。
上の薄黄色の部分はシマノでいうところのグレーのキャップの部分。(だと思われ)
ワイヤーを全て撤去したらシフターを外しますが、これがなかなかのクセモノでした。
シフター固定ボルトはシマノと同じような位置にいるのですが、なぜかかなり深めの位置にあり、ブラケットフードを割と強めにどかさないとボルトまで届きませんでした…(※親指で隠れてしまいボルトは写真に写っておりません)
しかもカンパの場合、六角ではなくなぜかトルクスでしたので注意が必要です(サイズはT25)
ちなみにブレーキもトルクスでした。(簡単に外せたので写真は無し)
サイズは共通してT25。
シフターを外してシマノのSTIをとりあえず仮で組み付け。ドライブトレインを外す時、バイクを逆さまにして作業するのですがその時シフトレバーがないと逆さまに立たなくなるため、とりあえず仮でつけてます。
いよいよドライブトレインを外していきます。
まずはチェーンを外しますが、カンパニョーロはカンパニョーロで専用のチェーンカッターがあります。
が、そんなものは持っていません。
……しかしラッキーなことにデローザのバイクを受け取った際にカンパニョーロのチェーンカッターも一緒にいただいていたため、今回ありがたく使わせてもらいます(笑)
これがそのチェーンカッター。買うと2万5千円くらいふっとんでいく。やばい。
さっそくチェーンを外そうと顔を近づけてみると、よく見たらこれまたラッキーなことにミッシングリンクがついているではないか(^_^;)
当然こっちを外した方が一瞬で終わるため、楽させてもらいました♪
次はクランクを外します。
外し方はこう。
クソデカアーレンキー(10mm)を軸にぶちこんで回すだけ!!!!!ね?簡単でしょ?
ところがどっこいボルト穴がかなり深い位置にあり、上の写真通りの方向でアーレンキーを入れないと届きません。
見てわかるようにたったこれだけしか頭が出てないアーレンキーを手で回すなど不可能に近いです。
そのためボルト穴にさしたクソデカアーレンキーをモンキーで掴んで回すなどの方法を取る必要があります。私はこの方法で回したら緩んでくれました。(※当たり前ですが方向は正ネジです)
すると反対側のクランクアームが抜けます。
クソデカアーレンキーを挿した側のクランクはまだ外せません。
なぜなら抜け止め金具がついているからです。(写真の赤矢印の部分)
これをラジペン等で外します。
外れました。
こうして無事クランクの取り外し完了です。
フロントディレイラー、リアディレイラーも普通に取り外し、残すはBBだけとなりました。
今回のフレームに使われているBBはBB30です。
BB30といえばぶち込んで圧入するプレスフィットタイプのBBです。
取り出すときも殴って打ち出す。
しかし実際にはカーボンフレームにそんな乱暴な行為はしたくないという人が大半だと思われます。
そんな人のための救済装置がコチラ!!!!!
スーパービー(super b) ボトムブラケット リムーバー&インストレーションです。6000円くらいで買えるBB圧入&取り出し工具です。
使い方は簡単、BBに工具をセットしてナットをスパナ等で回すだけ。
そうすればあら不思議!!誰だって簡単にBBの圧入&取り出しができちゃいます。
以前ハブやフリーボディのベアリング交換をやった時みたいにホームセンターで素材を集めて工具を自作してもよかったのですが、考えるのに時間と手間がかかりそうだったため買いました(笑)
こういうのが商品で存在すると脳死でポチるだけで簡単に圧入&取り出しができるのでありがたい限りです。
さっそく使います。
まずはセット。
でかいお椀の端についているナットを回せば、お椀側のBBが外せます。(BBといっても今回の場合、正確にはBBカップです)
写真でも分かるように反対側は六角が入れられるようになっているので、そこに六角を突き刺した状態でナットを回していくとBBカップが外れます。
外れたウルトラトルクBBカップ。
なぜBBカップなのかというと、普通のBBはBBの中にベアリングが入っていますが、このBBカップにはベアリングが入っておらず、ただのカップとなっています。
ではどこにベアリングが入っているのかというと・・・こっちについてるんですよね〜(^_^;)そう、クランク軸についているのです。
こんな見た目ですがベアリングはしっかりと固定されており、交換するには専用工具がいるらしいです。・・・ああもうこれ以上専用工具という文字を見たくありません(-_-;)
話を戻して反対側のBBカップも外れました。どうでもいいですが圧入されたBBをねじ込みによって取り外す瞬間に鳴る「バキッ!!」が最高に気持ちいいです。変な意味じゃないです。
これでほぼ完全にパーツをフレームから外せました。当然この状態でやることといったら・・・そう、重量計測です。
さっそく測ってみます。(※ただの個人的な参考測定です)
条件はフォーク・ヘッドセット・ハンガー有り、BB・シートポスト無しの状態です。
そしてその結果は・・・・・約1540gでした!
え?デローザって思ったより重・・・じゃない、身が詰まっていてしっかりしていますね!
ちなみに以前CAAD12を同じ条件で計測したところ、約1501gという結果が出ています。
そう、つまり・・・アルミフレームのCAAD12よりカーボンフレームのデローザスーパーキングSRの方が約40gも重いという衝撃の事実が判明したのです(^_^;)
この結果を受けて逆にCAAD12がますますすごい…と思えるようになりました(笑)
(おまけで書いておくと以前乗っていたMERIDA RIDE4000のフレーム重量は1580gでした)
・・・話を戻し、パーツの組み付けを行っていきます。
まずはBBの圧入から。
さきほどの工具を使い、ねじ込んで圧入していきます。
できました。使用したBBはシマノのBB30用デュラエースBBです。
シマノクランクを使うにあたってホローテックⅡに対応しているBBにする必要があるため、これにしました。
その後リアディレイラー、クランク、ブレーキ、ブレーキワイヤーを付けてとりあえずこの状態までたどり着きました。
この時点で時刻が18:00を回ってしまったため、続きは翌日やることにしました。
翌日は残ったフロントディレイラー取付、チェーン取付、シフトワイヤー取付、バーテープ取付をやる予定です。
Zzzzzzz
次の日の7/23㈮。
おはよう御座います。
続きをやっていきます。
シフトワイヤーを挿入していく。
このフレームのワイヤーの取り回しはいつもおなじみ内装式です。RIDE4000の頃はフルアウターで最強に楽だったと、作業するたびに毎回感じます。
フレーム内に既設のライナー管があったのでそれを利用し、シマノのスモールパーツであるノーズキャップを組み合わせて楽にワイヤーの出し入れができるよう細工しながら組んでいきました。
今こんな感じ。
次はフロントディレイラーを取り付けます。
パーツ交換をしたことがないと知らない人も多いですが、フロントディレイラーにはバンドタイプと直付けタイプがあります。
そしてまたまたラッキーなことに中華カーボンもデローザも同じ直付けタイプだったため、何も考えずパーツを流用することができました。写真は直付け用の台座です。
若干傾いた状態で台座が取り付けられていたので、角度を調整し直そうと外してみたところ、裏が砂でジャリジャリになっていました。
しっかりと清掃してから台座を再び取り付け、そこにフロントディレイラーを組み付けます。
シマノのフロントディレイラーのワイヤールートは専用工具によって正しい位置が判別できます。(といっても2パターンしかないから確率は2分の1とか言っちゃダメ(笑))
専用工具をフロントディレイラーにはめ、そこにワイヤーを貼った状態で通すとフロントディレイラーに付いているコンバータという部品の向きが分かるようになります。この場合右側のパターンのため、右側の位置にコンバータを変更し、ワイヤーを通します。
この専用工具は200円くらいで買えます。激安。
すぐに正しいワイヤールートが分かるようになるのでおすすめだと思います。
ここでいう正しいワイヤールートというのは最大限軽い引きを実現させるためのものであり、誤ったワイヤールートでも変速しない訳ではありませんが・・・変速が激重になります。
特にブルベや長距離を走る人は変速等の引きが重いともろに体に影響して後半やばいくらい疲労が蓄積するため、引きの軽さというのは非常に重要だと個人的に思っています。(まぁブルベ長距離関係なく当たり前の話だけど)
こうして変速調整を済ませてバーテープも巻いてなんやかんやしたら……完成!!
ポジション合わせとかも兼ねて色々走ってきました。
ついに実現してしまった念願のダブルデローザ!!!(もう一つはシオさんのデローザです。)
走った感触としては、やはり中華カーボンの時ほどの軽さは感じられない。
というのはディープリムを履いてる時の感想で、シャマルウルトラを履いてみると、当然走りが軽やかになる。
どちらも反応性はすごくいい。
あとフレーム形状的にも、おそらくエアロ効果が高く平坦に強いんだと思う。
所有しているバイクの中で、最も空力に優れていると思う。
中華が軽さ特化なら、デローザは平坦特化というような感じ。(CAAD12はフレームの軽さを活かした超長距離兼オールラウンドという自分の中での位置づけ)
総じて予想通り高性能なカーボンフレームだと思う。
大体のカーボンフレームって重量以外特に欠点がないから、大体は高性能でまとめられるのかなと個人的に思ってます。
だって結局はパーツの組み合わせで性能決まるしね。(そこへさらに効果のでかいホイールとタイヤが組み合わさるんだから、フレーム単体の評価なんてほとんどできないと思ってる。どう感じたかなんて人によって違うし)
ただしサンマルコのアスピデカーボンサドル。テメーはダメだ!
これはヤバイくらいケツが痛くなるorz
軽量さにステータス振りすぎて快適さゼロって感じですな………😇
フレームのデザイン(形状とカラーリング)はもう最高に好きでかっこいいので、これからも楽しくデローザ乗っていきたいです。
おわり。
おまけ。
デローザ乗ったあとCAAD12に乗ったら乗り心地最高すぎるし反応性良いし重さもそこまで感じないから自分の中で最強過ぎないか!?と思いました。
さすがは岡山1200kmを走破した相棒。デローザも中華も好きですが、他のバイクに乗れば乗るほどますますCAAD12が好きになりました…!