9/14(土)はついに憧れだった剱岳へと登頂してきました!!!!⚔️⛰️
剱岳といえば日本百名山にも数えられ、一般登山道の中では非常に難易度が高く、終盤では断崖絶壁の鎖場を水平移動するため一歩間違えれば簡単に滑落死する危険な山です。
一般的なルートとしては別山尾根ルートと早月尾根ルートの2つがあります。
別山尾根ルートはケーブルカーやバス?を乗り継ぎ、立山側(南側)から登るルートです。
調べると交通機関とかルートの関係上?途中の山荘での宿泊はほぼ必須っぽいです。たぶん。。。
対する早月尾根ルートは、馬場島(西側)から北アルプス三大急登にも数えられる「早月尾根」を通って山頂を目指すルートで、なんと頑張れば日帰り登山が可能という、日帰りハイカーにとってはなかなかに魅力的なルートになっているのです🤣
(※こちらのルートにも途中に早月山荘という山荘があるため、一般的にはここで一泊してから登るとのこと)
ただし早月尾根はひたすら急登が続くため、日帰りで行くにはそこそこのスピードで登れる体力が無いと難しいらしいです。
で、今回私はどっちのルートで行ったかというと、、、当然「早月尾根ルート」で日帰りで行くことにしました🤣
ログはこれ↓16kmの約2400mアップで、登りの密度がマジヤバです😂
剱岳を登るなら、ぜひとも早月尾根から日帰りで制覇してみたいなーとは前々から思ってました。
難しいものは挑戦のしがいがありますしね👌
もちろん行くからにはそれなりの登山経験、そして体力が必要と思っていました。
鎖場もたくさん出てくるとのことなので、少しでも鎖場に慣れるために横岳、宝剣岳へ軽く練習にも行きました。
それが最近登ったこれらの記事↓
体力に関しては、↑の記事の木曽駒ヶ岳&宝剣岳へ行った際に15km・1992mアップを9時間35分で走破できていることから、体力面では十分戦えるレベルにあると判断しました。
これでなんとか日帰り目安の12時間くらいで帰ってこれたらいいなあ・・・まあ上にログを載せてるから帰ってこれてるんですけど🤣
前日はいつも通り車中泊。
登山道入口の馬場島駐車場に前日入りするつもりでしたが・・・・・・なんと道中で眠気がひどく、前日の夜に予定通りの時刻にたどり着くことができない💦
というのも、前日の金曜日は朝4:00起きで1日中酷暑の中屋外で肉体労働をしており、それなりに疲労が溜まっている状態。
おまけに仕事が忙しく、帰宅したのも19時過ぎくらいとなり、夜家を出発したのは20時過ぎ。
そんな中、夜に4時間以上かけて富山まで高速で移動するのは、少し厳しいものがありました💦
移動途中、あまりの眠気に耐えられなくなり、サービスエリアで30〜1時間くらい?仮眠していきました😥
で、目的地の駐車場まではあと1時間というところで、時刻は深夜2時。
このまま駐車場についたら深夜3時過ぎとなり、ほとんど寝る時間が無い💦
睡眠不足でかなりハードな剱岳を登るなんて危険極まりないので、なんとか別の手段を考えました💦
その結果、今ここで朝まで寝て、起きたら駐車場まで移動し、移動中の1時間の間に朝食を済ませて、駐車場に着いたらトイレも済ませて登山スタートの作戦でいくことにしました!(※馬場島駐車場にはトイレがあります)
ということで仮眠スペースで仮眠。
すると4:30くらいに自然と目が覚め、2時間半くらいの睡眠時間を確保することに成功。
朝ご飯を食べながら馬場島駐車場に向かって移動中・・・
正面にとってもギザギザした危険なオーラをまとう山が見えました😲もしかしてあれが剱岳なのか・・・?
駐車場には6:00手前くらい?に到着し、支度して6:15に登山スタート!
ちなみに駐車場は建物敷地のところは満車だったので、ひとつ下の段にある駐車場に停めました。
ここは数台停まってるだけで、かなり空いてました。
ほんとは停めたかった建物敷地の駐車場💦
ここに公衆トイレがあるので用を足す。
そしてさらにちょっと歩くと登山道入口!こっちにもそれなりの駐車スペース、公衆トイレがありました。こっちに停めても良かったかもしれません。。。
ここが剱岳登山道入口。(右手)その左手には、剱岳登頂を目指す者たちの想いを語ったかのような「試練と憧れ」の石碑が!
ここからいよいよ剱岳登山がスタート!!!いきなり急登から始まります💦
近くにいた人たちも、いきなりこれかぁ💦みたいなリアクションをしてました。
最初の急登を少し行くと、わずかな区間だけ勾配が緩くなりました。↑その時に見えた山頂?
わずかな緩い区間が終わると、急登再開。
これ以降、山頂までずっと急登が続きます😱
さらには上へ行けば行くほど急になっていって、とにかくヤバいです😱
序盤の急登は木の根っこをよじ登っていくシーンが多かったです。しかも全部急なので、だいたい四肢を使ってよじ登る動作をすることが多かったです😅
標高800mくらいのとこからスタートしてます。現在標高1600m。
たまに後方に見える富山市街地と富山湾✨早月尾根ルートは山頂まで尾根道をずっと歩くので、木がない場所では後方の展望が良いです👌
急登をだいぶ歩いて、たまに山頂付近のギザギザが見える🧐ギザギザ具合が明らかにヤバい山ってことを示してる気しかしない😂
ここまでの記録
相変わらず木の根っこの道が多いですが、いよいよ鎖場が出始めてきました💦
ずっときつい急登に耐えてたら、急に正面の景色が開けました!!😲
っていうか左奥にギザギザの山がすごく近くなってきてる💦
後方は相変わらず市街地と富山湾✨
この景色の開けた場所では、早月小屋がありました!(9:26)一般的にはここで宿泊し、翌日剱岳に登って下山するパターンが多いようです。
今回は日帰りなのでスルーです😂
先へと進みます。山頂まではあと2.9kmで、水平距離だけ聞くともうすぐって感じがしますが……実際には難所がいくつも出てきて、さらには急な斜面が疲れた体に襲いかかるんだろうなぁと😭😭
どんどん急登を歩きます。
森林限界に到達し、正面の展望が良いです。
後方には、先ほどの早月小屋が見えるぅぅ!!!尾根道なので展望が良い。
徐々に岩のエリアが増えてきましたよー💦
こんな感じのとこを歩いて・・・
うわわわ!ついに本格的な岩場と鎖場が出てきた!!!
近くにいた方と喋りながら、鎖場を慎重に進んでいきます。
後方、下の方に登ってきた道が見える…
すぐ真横がやばい斜面になってます💦
雲の切れ目に上の方が見える、どこまで登るの???
遠くの方に見える山も雄大💦
歩く箇所のすぐ真横がガケや斜面になってて、一歩でも踏み外すと死の危険があり、このあたりから滑落の恐怖によって歩く速度がかなり低下していました・・・🤕
さらにここまで急登をこなしてきたこともあり、疲労がそれなりに蓄積しており、ひとつひとつの登る動作が少しずつ鈍くなってきています💦
まだまだ登る……
恐怖と疲れによって登坂速度が低下しているにも関わらず、登る角度もさらに急になってきました😣
登る岩場がギザギザに尖っているのと、角度が急なせいで四肢を使ってよじ登る動作をほとんどの箇所で強制させられます💦
後ろを撮影。雲が出てきてますが、角度が急です。
あと水平距離700mで山頂!1kmもないということはすぐじゃん!と思いがちですが…
鎖場の難所はこの先まだまだ待ち構えており、山頂から降りてきた人にあとどれくらいか聞いたところによると、まだあるよと言っていたので、すぐではないんだと思います😥
キツいながらも頑張って登る・・・
そしていよいよ難所っぽい鎖場が出てきました!
すれ違い困難箇所なので、声を掛け合いながら対向から来る人が通り過ぎるのを待ちます。
で、ついに進めるようになったので進む。
ここらがスーパー恐怖ポイントで、鎖を掴んで断崖絶壁を水平移動していきます。
足を踏み外したら落ちて死ぬので、鎖はしっかり保持して移動します。。。
さらに先にある難所、たぶんここはカニのハサミという箇所。最後の方にボルト1本だけの足場に足をかけて渡らないといけません。(※鎖は掴みながら進めます。)
なおカニのハサミの由来は岩がハサミっぽくなってたらしいですが、現在は崩落しててハサミの片側だけになってるらしく、ハサミには見えないそうです。
とりあえず難なくクリア!!※赤丸の印は下記の説明のためにアプリで書き込んでます。↑の写真はカニのハサミを突破したあと、後ろを向いて撮影したもの(要は下山するときの方向)ですが、赤丸で示した箇所にボルトが1本打ち込まれており、それに足をかけて岩場を渡ります。
当然断崖絶壁なので、ボルトを踏み外して鎖も万が一手放してしまうと、奈落の底へ落ちて死にます😂
GoProでも撮ってみました(下山方向のカニのハサミ)
カニのハサミを突破しても鎖場の難所はまだまだ続きました💦
角度60°くらい?の急斜面を鎖を掴んでよじ登っていきます。。。きつすぎてそろそろ体力も限界が近いです💦というかずっと限界をキープしてるような💦
下ってきた人によると、岩の反対側に出れば山頂まではあと少し!だそうです!!ちなみにその山頂はまだ見えん・・・・😂
誰もいないから自撮り✌️表情に反し、体力的な余裕はないです🙇
↑の写真の鎖場をクリアすると、上の方に看板のような何かが見えた!!!!
これは!!早月ルートと別山ルートの合流地点だ!!!!!
ということは↓写真の左下に見える部分が別山尾根ルートの難所・カニのヨコバイとカニのタテバイがある箇所だと思われる!!!
で、ちょっと歩いたら…というかもう見えてたけど!!!
剱岳の山頂だぁぁぁぁぁぁあああああああ!!!!!!!!!
最後は山頂ということもあり、めっちゃ元気になって!!!
ついに!!!!!!!
剱岳、登頂!!!!!(11:42)
5時間20分くらいかかった。本当にキツかった…
近くにいた方に撮ってもらいました✌️
山頂の様子↓
ご褒美の景色😆
たくさん写真撮ったら少し休んで補給します。
しっかり補給したらようやく下ります!
しかしこのまま帰るのはもったいないと感じ、ついつい写真を撮ってしまいます😂(下る方面)
山頂にある社・・・名残惜しい💦
それでは岩山を下っていきます!
本当に今度こそさようなら、山頂!!
さきほど通った鎖場を下っていくのですが、、、下りのほうが圧倒的に恐怖を感じる😱😱
ちょっとやばいかも・・😱
帰りでは行きの時には感じなかった強い恐怖感を覚えてしまい、元からある高所恐怖症が暴走しててかなりヤバい💦
鎖場を水平移動する箇所では次の足場が絶妙に遠く、断崖絶壁になってることにより足を踏み外すと落ちて死ぬから、なかなか足を踏み出せずにいました😣
しかもわずかな足場しかない鎖場でずっとその場に留まっていることで強い恐怖を覚えてしまい、体は萎縮し完全に戦意喪失してしまいました。。。
全身に力が入りまくって、なんだか動悸がする・・・
鼓動も早くなり、若干パニックに近い症状も💦
幸い?周りに登山者はいなかったので周りの迷惑にはなってなかったけど、このまま動けずにいるのはほんとにまずい💦
勇気を振り絞るんだ!!頑張れ!!頑張れ!!と自分に言い聞かせ、完全にへっぴり腰の状態でなんとか先へ進むことに成功😥
それでも次の足場が目視確認できないところなんかは怖くて先へ進めないことが何度もありました😵
以下、高所恐怖症 負のサイクルです😭
目で見えないところに足を置いて、万が一足場が崩れたりでもしたら死ぬので、絶対に目で確認した上で足を置きたい
↓
見えないから足が置けない
↓
永遠に進めない
↓
いずれ後ろに迷惑かかっちゃうからやけくそで足をつきたくなる
↓
やけくそで足を置いたとして、運悪く置いたとこがダメだったことで落ちて死ぬイメージしか湧かない
こうなることで、全く先へ進めなくなるのです😵
ジャンダルム制覇を夢見て練習のために剱岳を登ってみたけど、こんなレベルではジャンダルムなんて絶対に不可能だ・・・・
怖すぎて進行速度も登りのときよりも圧倒的に遅い。
ナマケモノのような遅い動きで、おそるおそる前へ進むことしかできません😣
2回目となる帰りのカニのハサミまで来ました!
ここはここで確かに怖いけど、さっきの鎖場よりかは足場が連続して配置されているのでそんなにヤバくはなかった😂
帰りにも改めて思いましたが、ずっと尾根道を歩いてるんですよね!
かなり下ってきて、緑も増えてきたことにより、ようやく戦意喪失してた闘志も復活してきて、弱気から立ち直りました。
へっぴり腰も徐々に直ってきて、スムーズな足運びができるように。
やっと岩山を抜けた💦
一瞬だけ超狭い尾根道を通ります(笑)
早月小屋まで帰ってきました!!
その後も木の根っこの急登を下り・・・・
無事下山完了!!
剱岳登山を終えてみて・・・・以下感想。
過去一でキツい登山だった!!
ずっと急登なのはもちろん、既に急登で疲れた状態からさらにキツい急斜面を登ることになる後半は非常にこたえました💦
そして山頂付近の下りでは圧倒的恐怖が襲いかかり、高所恐怖症持ちの自分としては完全に戦意喪失。
岩山登山に憧れて剱岳を試しに登ってみたけど、正直厳しいことがわかりました・・・😣
だけどもそれ以上に達成感はあったし、山頂付近の岩山は何度見ても雄大で好きな景色でした!!
急遽今年度の目標にしていた剱岳の日帰り登山は無事達成できたので、ひとまず今シーズンの登山は一旦活動を落ち着く形となります。
夏山シーズンもそろそろ終わりなことですし😅
ただ、槍ヶ岳、穂高岳あたりはまだ行ったこともないしチャレンジしてみたいので、そちらについてもいずれは!!
最終目標はジャンダルム…だけどまだ自分には、というか一生ムリ?かもしれない。。。
おしまい