山を登りて戻り来よ - ikarugaブログ

坂バカ・ikarugaの自転車日記。山岳ロングや1000km、1200kmブルベが大好きです。2019年からブルベを始めSR認定達成。2020年はThe PEAKS ROUND6 熱海2 ド変態増し9時間30分で時間内完走達成、BRM919 中部1000km 67時間24分で完走達成。2021年はRM424 岡山1200km 85時間34分で完走達成。

落車報告 〜 危険な夜の山の動物

3月20日㈮、静岡まで走るライドの帰りにて派手に落車してしまいました(-.-;)

原因はタイトルにもある通り・・・動物との衝突事故です。

 

 

それは日没後の暗闇の中、R420の峠道にて足助に向かって下っている最中に起こりました。

非常に寒い下りだったため、下りでもペダルを回して発熱しながら下っていました。

直線の下りの区間に差し掛かったところで、目の前をのっしのっしと歩くカモシカが突然現れました。

当然避けようとするも、その方向にカモシカが歩いてくる…

こちらは既に50km/h近く出ていたため、ブレーキをかけてももう間に合わない距離…!

そのままの勢いでカモシカに激突してしまい、空中に体が投げ出されて右半身を道路に叩きつけられました。

 

落車直後はその場にうずくまり、しばらく痛みで叫ぶが、思ったよりも早く落ち着きを取り戻しました。

強い痛みを感じつつも立ち上がってみると、普通に歩くことができたため、大腿骨の骨折はおそらく無いだろうという事がすぐに分かりました。

その後、バイクの確認作業に取り掛かりました。

落車直後は衝撃でチェーン落ちしており、リアブレーキも若干曲がっていました。

また、右のSTIも地面に叩きつけられた衝撃のせいか、大きく内側へと傾いていました。

手で修正できるものは修正し(同行者のSさんありがとうございました。)、STIも固定ボルトを緩めてすぐに正常な角度へと直します。

変速も試してみて、正常に動くことを確認。

でも、ちょっともっさり変速する部分があったため、ハンガーが少しばかり曲がってしまったようです。

結果としては、どうやら走行不能の状態には陥っていない事がわかりました。

走行可能ということが分かったら、とりあえずそのまま足助まで下ることになりました。

理由は落車した地点は標高がそれなりにあり、その場に留まっているのは寒さで危険を伴うからです。

下りを無事終えたら、コンビニにて私だけ待機し、同行者の方が車で回収して下さる事となり、この日は事なきを得ました。(同行者の別のSさん、本当に助かりました、ありがとうございます)

 

 

翌日歩いて整形外科へレントゲンを撮りに行きました。

結果としては、骨にヒビや骨折は無く正常判定。

何かあるとすれば、レントゲン写真を正面から見たとき左右非対称となっており、大腿骨が捻れているように見えるため、おそらく落車の衝撃で大腿骨を捻挫したと推定されるという感じでした。

安静にしていれば治っていくとの事だったので、3連休の後ろ2日間は完全寝たきりぐうたら生活を過ごして体の治療に専念しました。最後のぐうたらは余分だったかも(^_^;)

平日は普通に仕事して、今日(3/25)に至りますが……捻挫の痛みはだいぶ引いてきました。

骨盤横の大きな擦過傷も、どんどん良くなってきて回復傾向にあります。

次の休みもしっかり安静にしていれば、すぐにまたリハビリライドが再開できそうな見込みであります。

 

 

次は今回の落車の対策を考えていきますが……

最近は夜の山を走ることが増えたこともあり、いつかは野生動物とぶつかって落車する可能性がある……という危険予測自体は、実は前から頭にありました。

ちゃんと昔の記事にも、野生動物とぶつかって落車するのを避けるため、夜の峠の下りはいつでも止まれる速度で下る…的な話が書いてあります。↓の根の上高原を下るあたりの話です。

このことから、昔から夜の山を走る際のリスクは頭で理解していた……つもりでした。

 

ではなぜ今回の落車が起きたか…

それは、あまりの寒さに「野生動物と衝突する」という危険予測が全く頭になく「最優先で寒さをなんとかしなくては」という思考回路だったがために、直線の下りでも速度を出してしまい、動物が目の前に現れた時には既に手遅れだったというのが原因であると推測されます。

というわけで私の対策。

そもそも野生動物と衝突するかもという危険予測すら頭に浮かばなくなるような寒さの中でライドしなければいい話なので・・・

 

寒過ぎる日に山岳ライドはしない!!

そして下りでは速度を出さない!!

 

これに尽きると思います。

とはいっても、寒い中峠を下らなければいけないというような、どうしようもない状況も今後絶対にあると思います。

そういう場合でも、動物が突然飛び出してくるかもという前提で常にいつでも止まれる速度で峠は下るのが望ましいのだと私は思う…(^_^;)

 

夜だけでなく、昼間でも動物が道路に飛び出してくる可能性は絶対にあるので、本当に気をつけて走りたいところです…。

そして下りで速度を出さないのは本当に正しいと思います。

何かあってもすぐに対処できるし、コケたとしてもダメージは少ないはずですからね……(-_-;)

 

 

 

ちなみに帰ってヘルメットを見たらヘルメットが割れていました。ズサーっというような痕跡と共に(汗)

あと、これまで何回も落車してきて、今回が自分史上最も物理的衝撃が大きかった落車だったと思うのですが、骨折等がなかっただけでなく、落車直後は驚くほどすぐに立ち上がることができました。

これには、真冬用の分厚いジャージを着ていたおかげだったと思っています(^_^;)

分厚い真冬用のジャージって、本当に防御力が高いと思います!

真夏の薄いジャージで落車すると、いつも大怪我ですからね…(;´Д`)

 

おしまい。