突然ですが、
バロックギヤを卒業することにしました。
バロックギヤが嫌いになった訳ではなく、むしろ今でも好感触で、激坂にも強いし優秀なインナーチェーンリングだと思ってます。
ではなぜ突然バロックギヤを卒業することにしたのかというと、いくつか理由があるのですが・・・・一番の理由は、最近ペダリングスキルがレベルアップした関係で、バロックギヤなくても山登れるんじゃね?と思ったからです(^o^;)
バロックギヤを導入した当時は激坂に非常に弱く、9%を超えてくると余裕がなくなり、バロックギヤの恩恵を受けてかろうじて登れていたという感じでした。
それが今となっては、瞬間的な9%だとアウターで20km/hくらいで登れてしまい(もちろん長時間は維持できませんが…)、延々と9%が続く場合はさすがにインナーに落としますが、それでも以前よりかはグンと速度が出せるようになり(当時は12km/hくらいだったのが最近では15km/hくらいが当たり前になってきました)前よりも確実に強くなっていると感じられる機会が増えてきました。
バロックギヤのおかげでインナーでも速度が出せているんじゃないかという風にも見えますが、私のバイクのギヤ構成はフロント50-34t(このうちインナーはバロックギヤで+-3°仕様)、リア11-32tとなっており、最近では勾配6%以下の場合アウターに入れて50t×25tで20〜24km/hくらいで走ることが多く(昔は当然無理でしたが…)、バロックギヤでなくとも坂をガンガン登れてしまうのです。
・・・というか、むしろ真円チェーンリングの方がとても回しやすい感覚があるくらいです。
そしてもう2点ほど、バロックギヤを卒業することにした理由があります。
一つ目が、インナーとアウターで回し方が変わるためフロント変速の瞬間、回し方に慣れるまでに本当に一瞬ですがわずかなタイムラグがあり、峠のTT等をしているとその瞬間が毎回タイムロスになっていたことです。
インナーとアウターの回し方の違いについてはこれまで1年と約6ヶ月もの間バロックギヤを愛用し続けてきたことから、当然回し方のコツを掴めており、どこで脱力すればいいかなども頭と体で理解できています。
しかしそれでも、フロント変速をする瞬間はすぐに慣れるものの、慣れるまでのほんの一瞬の間にタイムラグがあり、最近ではそれがタイムロスにつながっている感が否めず、インナーチェーンリングを純正に戻してインナーもアウターも真円にした方が良いのではと思うようになりました。
二つ目が、ダンシングにおいてもインナーとアウターで感覚が変わるため、スムーズにダンシングに移行できなくなるということです。
ダンシング自体はバロックギヤのインナーであっても真円のアウターであっても問題なくできるんですが、問題は両方を使い分ける場面が出てきた時。
例えば、アウターで休むダンシングで山を登っていたとして、勾配がキツくなってきたのでインナーに落とし、再び休むダンシングを行おうとすると、さっきと同じように感覚がおかしくなるのです。
特に休むダンシングの場合はそれが顕著で、体重移動でクランクを回す分、バロックギヤの力が抜ける部分が悪さをして、きれいに回せないことが良くありました。
インナー→アウターへ移行する逆のパターンでも同じ話です。
バロックギヤに変える前はそんなこと気にする必要はなく、ただ単にダンシングを極めればいいだけの話だったので楽でしたが、最近ではバロックギヤのせいで逆にダンシングでもどかしさのようなものを感じることが多くなってしまいました…。
これがバロックギヤを卒業することに決めた理由です。
あと、中華カーボンを導入後、RIDE4000に付いていたバロックギヤも中華に移行しましたが、それによってブルベ専用機の位置付けとなったRIDE4000にもバロックギヤが必要なんじゃないか?という検討も実はずっとしていたのですが、結果的には新たにバロックギヤを買う必要が無くなり、コスト削減できたので良かったです。
ということでバロックギヤ、そしてアウター・インナーの純正チェーンリングを清掃し、インナーが純正に戻りました。
ついでにスプロケット清掃と12月に交換したチェーンが走行距離4000kmを超えてかなり伸びてきたので今年1回目となるチェーン交換をしました。ぴかぴかです。
ちなみにチェーン交換は今年あと3回くらいする予定でいます(^o^;)
バロックギヤについて色々書きましたが、ここまでペダリングスキルを上達させることができたのもバロックギヤのおかげだと個人的に思っています。
おそらくバロックギヤが無ければ、今の自分はなかったと思います(^o^;)
ここまで長く使ってきて、バロックギヤはなんというか…とても使えるペダリングスキル矯正ツール?みたいな感じでした!!
最後に、ひとつだけ…
私のことは嫌いでも、バロックギヤのことは嫌いにならないでください!!!
…おしまい。