当日編 2/3からの続きになります。
朝は8:30にセットした目覚ましが突然鳴り、予定通り8:30ちょうどにびっくりして飛び起きる。(仮眠時間は約2時間でした)
飛び起きたら体全身が凄まじい疲れとだるさでこれまたびっくりする。
カロリー切れの中宿まで無理して走り、そのまま宿についたらおにぎり一つだけ食べてすぐに寝てしまったから、どうやらカロリーが全然足りていない状況が続いていたようだ。
とりあえず宿に着く直前のセブンイレブンで買ったおにぎりやらバナナやらフルーツゼリーやらを朝食として食べる。
今回は当初の予定から1時間削った2時間しか寝れていないが、とりあえず頭は少しスッキリしていた。
また、起床した瞬間から寝ぼけた感覚はなく、すぐに「走るための支度を早くしよう!」という気になりました。
クリームを塗って支度を済ませ、ホテルをチェックアウトします。
外に置いてあったバイクのところへ行き、チェーンオイルをさしていこうか悩みましたが昨日さした予備のチェーンオイルの持ちが予想外に良く、まだまだ潤滑しているようだったので最終日はオイルをさすことなくそのまま走ることにしました。
どうせ残りはたった260kmだけだしね!(あれなんか変なこと言った?!)
というわけで9:38、宿を出て最終日がスタート!!
740km走り終えてラストの260km!
— ikaruga@Iさんの中の人 (@ikaruga_1735853) 2020年9月21日
これをあと25時間半以内に走りきれれば完走達成!!
最後頑張ります!(でもいきなり麦草峠😇) pic.twitter.com/Uhph72sm8y
走り出す前に一応つぶやいておきました。
ツイートにも書いてある通り、ここからあと約260km・約4000m?アップを25時間半以内に走り切れれば完走達成となります。
時間的には当然まだまだ余裕・・・。
しかしここから約30km走ったらいきなり超級山岳の麦草峠を登り始めることとなり、どう考えても厳しい戦いになることは間違いないため、麦草峠へ着くまでの間、低負荷での回復走や途中コンビニでの補給をしまくって足を最大限チャージしてから挑むことにしました。
ということでサドルにまたがって走り出すが・・・・
イテエエエエエエエエ!!!!!!!!!!!😭
お尻が・・・・お尻が痛すぎてまともに座れない・・・。
この痛みに耐えて走り続けるなんて・・・正気の沙汰じゃないぞ・・・。
しかし痛みに怯んでお尻をかばうようにペダリングすれば、今度は右膝の腸脛靭帯炎が発動し、右膝に激痛を伴うことになる。
なんだこれ・・・・・・もうこんなのお尻を犠牲にして走るしかないじゃん😂
そういう訳で「無」の状態で頑張って走る。
赤信号で止まり、青信号に変わってサドルに再び座る瞬間が毎回ハンパなく辛い。
痛すぎてまともにペダリングできないけど、まともにペダリングしないと今度は右膝に激痛を伴うから仕方なくお尻の痛みに耐える。
・・・そういえば走ってて思ったけど、お尻をかばって変なペダリングになっていたら膝を悪くするだけでなく出力も出せなくなるから、結果的にお尻の痛みを我慢して走り続けた方が絶対に良いんだよな・・・。
どうせお尻をかばっていたって乗るのをやめない限り痛みは引かないんだし・・・。
よし、ここは覚悟を決めてこの痛みを受け入れる事にしよう…!
とはいっても、痛いことには変わりない。
だがこの地獄を抜け出すには、早くコースを走り切ってブルベを終わらせるしかない・・・!
こうして覚悟を決め、ここからは気合と根性たけでお尻の痛みをねじ伏せていくことにした。
信号によるストップ&ゴーでは、毎回サドルに座った瞬間激痛が走るが、そのたびに「負けるものかぁぁぁ!!!!!」と心の中で雄叫びをあげ、無理やり痛みをねじ伏せながら走った。
・・・そんな感じで交通量の多い区間を走る。(10:40)
しかしいくら走っていても今度は足が回復せず、完全に死んでしまっている。
碓氷峠から宿まで走った時のダメージが大きすぎたのだろうか・・・。
仕方がないので途中にあったコンビニ(ファミリーマート佐久中込店)へかけ込み、めっちゃ食べたかったファミチキ・ポケチキを食べ、一気に体力を回復させることにした。
このまま数十km走れば麦草峠が始まる。
今ここでチキン系の食べ物を食べておけば、登り始めるのと同じタイミングで食べたチキンたちが消化吸収され、万全の状態で登れるようになる…はず。
もちろん過去の苦い経験は忘れてはおらず、2時間近く登り続けることになるであろう麦草峠では、途中で100%カロリーが尽きることになるだろうから、そうなっても大丈夫なようにエネルギーゼリーを3つ買っていった。(1つは速攻元気、もう2つはレモンのマークが書いてあるクエン酸がたくさん入ってるやつ)
こうして再スタート。
消化させる意味も兼ねて低負荷回復走ペースで走る。
こういう洒落た看板好き(笑)(10:55)
……それにしても、いくら走っても全然体のパフォーマンスが回復しない。
足は重くだるいままで、なんだか上体を支える腕もずっと使ってきているせいですごく疲れている。
心拍もどんどん下がってきて、みるみるうちに力が入らなくなってくる……。
あれ………なんだこれ……………
ここまでのダメージがやはり蓄積しているのか、全然力が入らない…………
ダメだ……………今にも止まりそうだ……………
なんでもない平坦だというのに、15km/h?くらいしか出ず、本当に力が入らない。
や……やばい…………
一旦どこかで止まって休む……かな…………
天を仰ぎ、今にも白目をむきそうなくらい疲弊した状態で走り続ける………。
・・・とその時!!
何やら後ろから誰かが近づいてくる気配が・・・・・。
………あ!!!!!!
限定リアクトさん!!!!!
なんと限定リアクトさんが追いついてきました!!
実は限定リアクトさんのツイートを今朝見てて、それによるとおそらく自分の後ろを走っているだろうから、このペースで行けば必ずどこかで追いつかれるだろうなーとは思っていましたが・・・やはり予想通り追いついてきてくれましたっ!!
限定リアクトさんが来た事により、体の奥深くに眠る不死身のエンジンが回り始め、急激に心拍が上昇する・・・!!
こうして謎の復活を遂げ、足が完全に回り始めました。
同じタイミングで別の参加者の方もいらっしゃいました!
しかし眠気がヤバいとの事だったので、限定リアクトさんと2人でR141を爆走していきます。
さっきまで撃沈していた自分は本当に完全にどこかへいってしまい、心拍80%近くの高負荷で踏みまくっていく。
もしや、ようやくチキン系補給食を食べた効果が表れ始めたか…?
というか、ここの区間では限定リアクトさんのペースが早すぎた(笑)(^_^;)
R141を南下中。
今回の麦草峠は松原湖から登るため、そこまでR141を南下していくのだが・・・これが結構な登り坂で交通量も多く、なかなかの苦戦を強いられました。
さらにいうと、登りに入る手前の平坦で力を使い過ぎてしまったのか、なんとここにきて再び踏めなくなってしまった…(-_-;)
限定リアクトさんとの距離もかなり離れてしまい、どうしようもなくなってしまったので、自分のペースでゆっくり登ることにした。
その後、麦草峠を登り始める直前に運良くコンビニ(セブンイレブン佐久穂町店)があったため、限定リアクトさんとともにそこへ駆け込んで補給をしていくことにします。
とりあえず………尋常じゃない疲れだったので、麦草峠用に買っておいたエネルギーゼリー2個(レモンの絵が書かれててクエン酸の入ってるやつ)を一気に飲み干し、コンビニで買ったバナナとフルーツゼリーを食べて回復を図る。
それにしても本当にここまでの疲れがやばい・・・。
休憩中はずっとぐったりしていた・・・。
うーん・・・このコンディションのままでは麦草峠もかなり辛い戦いになるだろうなぁ……と心の中で思った。
しかし、ゆっくりでも走らないとゴールには近づいていかないため、とりあえずゆっくりのペースでもいいからすぐにでもコンビニを出発して走り始めることにした。
限定リアクトさんの方は眠気でかなりヤバいとの事だったので、声をかけてから先に出発させてもらいました………が、すぐに後ろから追いついて来てくれて、一緒に登ることに!
一緒に登れば心強い限りです!\(^o^)/
そんな感じで松原湖入口の交差点を右折し、いよいよ超級山岳の麦草峠がスタート!(多分12:17くらい)
いきなり9〜10%から始まる。(12:22)
松原湖から麦草峠を登るルートは、実は去年の11月初めに一度登っているため、どんな道だったかは大体イメージできています。
ちなみにその時の記憶ではスタートしてからいきなりずーーーーっと激坂が続くヤバいところだった気が……(^_^;)
松原湖の横を抜け、急勾配を登っていく。
キツい・・・・。
でも軽く10%近くあるのに、なんだかさっきよりも足が軽くなってきてるような・・・?
さっきまで完全に死んでいたというのに、なぜか分からないけど急勾配でもゴリゴリ踏んでいける。
…というか、踏め過ぎてなんだか楽しくなってきてしまった。
あははははっ・・・・・
ハハハハッ!!!
楽しいッ!!!
楽しくなってきたぞッ!!!!!!
なんとここにきて足が完全復活した。
おまけにペダリングの感覚も自分史上最高効率に達し、ものすごい強度で登っていく。
ヤバいヤバい!!!!!!
楽し過ぎる!!!!!🤣
さっきまでの疲れが嘘のように吹き飛び、延々と続く9%の坂をものすごい勢いで爆走していく。
これは……さきほどのセブンイレブンで飲んだエネルギーゼリー2本(レモンの絵が描かれたクエン酸入りのやつ)の効果なのか??
もしそうだとしたら、やはり疲労回復にはクエン酸が効くのかな??
これはまた一つ新たな発見をしてしまったな…(^_^;)
こうして麦草峠をぶっとばして登っていく。
登れば登るほどコンボがカウントされていくかのように、どんどん強度を上げていけた。
気がつけば完全にTTする時の強度(心拍90%超え)になっていました(^_^;)
限定リアクトさんは……キツそうに見えるけど、普通についてきている。
アタックのつもりはなかったが、何度激坂で加速してもついてきていた。ヤバい。
ずっと登っていると、やはり予想通り途中からカロリーが切れ始めたため、さっきのセブンイレブンで買っておいた速攻元気(刺激強めって書いてあるほう)を飲んで爆走しながらエネルギーチャージ。
ここまでハンパない強度だったため、登りながら限定リアクトさんと「マジヤバですね!」とか、「760kmくらい走ってこの強度は頭オカシイですね!」って感じの会話で盛り上がる。
いかるが「私いつもスロースタートで、後半になればなるほど調子が上がるんです。それでよくみんなにドン引きされるんです(笑)」
なんて事を冗談混じりに喋って、2人で超高速ヒルクライム。
しばらく登ると勾配が緩み、やや下り基調となった。
ここにきて限定リアクトさんが前へ出て、超強度で踏みまくって一気に引き離しにかかる!
当然負けじと後ろにピッタリと張り付いて背中を追う。
再び9%くらいの坂が出てきたところで限定リアクトさんはそのままの勢いでゴリゴリ登っていった。
私はここで距離を開け、自分のペースで登っていくことにした。
なんだかお互い明らかにレース強度だし、お互いバチバチしているのを猛烈に感じる!(笑)
これが戦闘民族の宿命なのか・・・(^_^;)
そのまま9%くらいの激坂を進んでいくと、メルヘン街道のR299に合流。(13:19)
松原湖からここまでを約1時間かけて登った模様。
その後は限定リアクトさんを追いかける展開となったが、なんかさっきよりも全然力が入らない……(^_^;)
というか、正直なところもうカロリーが尽きて力が出ないんだぜ………(-_-;)
さっきの速攻元気、刺激強めって書いてあったから急激に血糖値が上がって急激に血糖値が下がるタイプのゼリーだったのかな…?
確かに飲み干した瞬間、物凄い力が溢れ出てきたから多少そういう傾向はあったのかも…(^_^;)
そんな感じでめっちゃタレながらメルヘン街道を登る。
もうとっくに限定リアクトさんは見えなくなってしまいました。
あれだけぶっとばしておいてまだまだ走る力とカロリーが残っているとは…さすがです(^_^;)
さっきまで追い込んでいた反動で筋肉に大ダメージが入っており、全然踏めない…。
が、筋肉が疲れていたとしても効率よくペダリングさえすれば多少は早く走れる。
なのでさっきまでぶっとばしていた時の感覚を思い出しながら回していく。
100mアップするごとに青い看板が現れるが、案外早く最後の2100mが出てきました。
峠の頂上直前では物凄い車の渋滞が発生していた。
え……なにこれ……。
しかもなんでこんなところで……?
交通警備員の人が車を誘導しており、一応普通に通り抜けできるとのことだったので、渋滞していたもののそのまま先へと進んでいけた。
渋滞を抜けていくとどうやら駐車場が目当てで大渋滞が発生していたらしい……。
麦草峠でこんな光景初めて見たぞ……。
みんな何しにこんなところへ来ているんだ?登山?キャンプ?
そんなことを考えがらキツい坂を登っていると、ついに・・・・・・・・
麦草峠クリアーーー!!!(14:06)
後半盛大にタレたものの、松原湖からここまでを約1時間50分くらいで登り切れた!イエーーイ!!
山岳コースでタイムを失わないように走るには超級山岳でアタックし、最速でクリアした方がいいだろうとあらかじめ考えていて、今回はまさに作戦通り麦草峠を速攻で終わらせることができたのでたいへん良かったです!!
しかも朝のスタートが遅れた事で、結果的に一番暖かい時間帯に麦草峠の頂上に到達できた。
ウェッヘッヘッ・・・これも作戦通り!!
頂上では限定リアクトさんが待っていて下さいました。
しかし私は猛烈に寒さに弱いため、レインウェアを着て回復用の速攻元気(通常バージョン)を飲み干したらすぐに下っていくことにしました。ゴメンナサイ…m(_ _)m
下りはやっぱり寒く、路面がデコボコになってて手がめちゃくちゃ痛い…。
かなり下ったところで限定リアクトさんが追いつき、そのまま越していきました。下り早い。(いや自分が遅すぎるのか(-_-;))
長時間下り続け、ようやく平和な景色に!(14:40)ついにここまで帰ってきたのか…!!
後ろ。麦草峠のある方。
その後、途中左手にあったコンビニ(セブンイレブン茅野堀店)に寄って補給することに。(14:50)新城幸也限定リアクトさん。
麦草峠を登りきったタイミングで速攻元気を飲んでいたおかげなのか、コンビニについた時点でもまだまだ元気だったのでフルーツゼリーとバナナを食べたら速攻でコンビニを出ることにしました。
麦草峠を登って一気に調子が上がり、このまま行けば66時間台くらいでゴールできそうだ。
そのことを限定リアクトさんに話し、すぐにコンビニを出ました。
限定リアクトさんは「お疲れ様でした〜」と言っていたが・・・まだブルベは終わっていない…(笑)(^_^;)
夕方ですごい渋滞しているR152(メルヘン街道)を走り、杖突峠スタート。
ここはキツい勾配がずーっと続く峠…。
でも40〜50分くらいで登り切れるので、ひたすら耐え続けるだけだ。
さようなら茅野市!!(15:32)
さぁ愛知へ帰るぞ!!
キツい勾配に耐え続けて登る。
コンビニでの補給をバナナとフルーツゼリーだけにすると、登ってる最中であっても勝手に消化が進み、エネルギーへと変換されるようだ。(さらに疲労回復効果で登ってる途中から足が軽くなる)
さっきの麦草峠でもそれを感じたし、今回のブルベを通してさらに回復スキルが上達したかもしれない。
展望台のところを越え、伊那市突入!
そこからちょっと登って杖突峠クリアー!!(16:15)
よしよし!このまま明るいうちになるべくとばしまくって、日没までの間に進めるだけ進んでいくぞ!!
杖突峠からの下りと平坦をとばしていき、ひたすら走り続ける。
あの左奥の方に飯田があるのか…。(17:15)こういう景色すごく好き。
カロリーが切れ、クリームパンを食べながらひたすら走る。
そして持っていた補給食も尽き、疲れ果てた状態で走り続けていると最後のPC、セブンイレブン駒ヶ根インター店に到着。(18:25)
寒いのですぐさまレインウェアを着る。
っていうかなんで寒いのか分かったかもしれない。
汗で濡れ、ずっと乾いていないアームウォーマーが体を冷やしにきてるんだこれ(-_-;)
しょうがないのでアームウォーマーを脱ぐ。
・・・ちょっとだけ寒くなくなった…かな?
でも風が吹くとやっぱりちょっと寒いorz
しかし濡れたアームウォーマーを身に着けているよりかはマシだったので、ここからはアームウォーマーを外して走ることにした。
コンビニではももタレとかいつものゼリーとかを食べて補給。
補給していたら限定リアクトさんが追いついてきました。
めちゃくちゃ後半のペース落ちていたから、絶対追いつくと思ってました…(^_^;)
そしてこの先も必ず追いつかれる事を悟り、挨拶だけして先に出発。
ここから飯田まではずーーっと下り基調の平坦。たまにアップダウンもある。
飯田に着いてからは平谷に向かって走るが、そこには個人的にトラウマ峠として認定されている寒原峠、治部坂峠が待ち構えている。
なのでそれに備え、万全な状態で登れるよう、飯田までの区間は低負荷回復走ペースで走って足を最大限チャージして走ることにした。
走ってる最中は本当に微妙な気温で、レインウェアを着ると暑く、脱ぐと寒い。
何度も着て脱いでを繰り返していた。。。あーなんて無駄な時間。
でも寒さを我慢して走るのは本当に辛いので、暑さを我慢してレインウェアを着て走る。
…………でもやっぱり着て走ると暑すぎてやってられなかったため、結局脱いで寒さを我慢して多少強度を上げて体を燃焼させて走る。
………………でも暗闇では何が飛び出してくるか分からないから強度を上げずにスピードを抑えてゆっくり走る。
………………………でもそうすると結局寒くなるからレインウェアを着て走る。
さっきから何やってるんだろう……(笑)
そんなことをグダグダ続けていると、やっぱり限定リアクトさんが追いついてきました。
下りでもガンガンとばしていってましたが、私はとばさずの誓いがあるので絶対にとばして走ることはありませんでした…。
なので先行する限定リアクトさんをそのまま見送り、単独で走り続けます。
見慣れた道を走り、だいぶ帰ってきました。
なんちゃら農道のところに差し掛かりますが、ここ・・・いつもは下ってばかりで気づかなかったけれど、めちゃくちゃ勾配がキツイ!!!
しかも登るのは今回が初めて。
一応何度も下ってきているのでどれくらい坂が続いているかは景色でなんとなく分からないことも無いが……スピードが出ないせいでめちゃくちゃ坂が長く感じられる……。
ちなみに勾配は13%くらいあり、このタイミングでの急勾配はキツすぎて本当に泣きたくなった(T_T)
足はまだあまり回復しておらず、ヤバすぎる状態のままひたすら耐え続け、なんとか登り切ることができた。
登りきったところからは……すごい夜景!!(20:33)
いつもならこんな景色が見えます♪
そのまま激寒の下りをこなし、R256へと合流。
ここまで来たら寒原峠の登りはすぐ目の前。
万全な状態で挑めるよう、直前にあったコンビニ(セブンイレブン飯田山本店)へ寄って最後の補給をしていくことにした。(21:19)めっちゃ寒いし、もうこれで最後のコンビニとなるので必殺のシーフードヌードルビッグをいただく!!
そしてここで最後のつぶやきをしておきました!
中部1000km
— ikaruga@Iさんの中の人 (@ikaruga_1735853) 2020年9月21日
あと100km!クソねむい…
寒原峠と治部坂峠を登ってらんらんの横登って瀬戸しなのいけばゴール!
でも時間的にまた着くの深夜4時くらいになりそうだわ…😇 pic.twitter.com/aeJsNfaziI
最後は寒原峠と治部坂峠用にエネルギーゼリー×1、その後の下りの眠気対策としてハリボーグミ×1、果汁グミ×1を買って背中に入れておいた。
何かしら口にして噛むというのは、眠気対策としてかなり有効のようです。
実際に今回の1000km初日の夜にハリボーのグミを噛んでいたら、頭の中が目覚めるような感覚があったため、眠気対策として有効だと感じました。
こうしてコンビニを出発していよいよ最後の戦いへ!!
R153を真っ直ぐ平谷に向かって走り、さっそく登りが始まる。
いきなり7%くらいがずーっと続く。
だがシーフードヌードルのおかげで疲れが取れ、今はエネルギーに満ち溢れている。
よし!コンディションとしては悪くないぞ!
あとはどちらが先に倒れるか……だな。
先にカロリーが尽きるか、先に峠が終わるか………。
延々と続く坂を登り続ける。
こんな時間にこんな山奥を走り続けるなんて……本当にすごいことしてるなぁ。
そんなことを考えながら登る。
確か記憶では途中に橋が何度も出てきたような…。
そしてこの先トンネルも何箇所かあったような…。
トンネルでは初日通った時と同じく片側通行となっていて、あーまた理不尽なアレが始まるのかぁー………と思っていたのだが、こんな深夜にも関わらず警備員さんが立っていて、自転車の私が通るまで車が通らないよう配慮してくださいました!!
ありがとうございますーーーーッッ!!!
片側通行区間を抜けるときも、出口にいた警備員さんに「ありがとうございますーーッッ!!」と声をかけ、お礼を述べた。
何気ない挨拶だったが、実はこれがすごい力になった。
深夜10:00を回った山奥をひたすら孤独で走り続けていると、精神的に辛くなってくるのだが、一瞬だけでも誰かと喋れると本当に力になる。
なんというか、元気を分けてもらえる的な感じで(^_^;)
そのまま頑張って登り続け、寒原峠クリアー!!
次は治部坂峠が控えているため、すぐさまエネルギーゼリー×1を消費してエネルギーチャージ。
少し下ったら治部坂峠の登りが始まる。
ここもどれだけ登るかはっきりと覚えていないので先がわからないままひたすら耐えて耐えて登り続けた。
何度もカーブを曲がり、街灯の明かりの先にある峠のゴールを目指してひたすら走った。
スノーシェルターが見えてきて、ついに治部坂峠もクリアー!!
よし!ここまで登りきれればあとはらんらんまで下るだけだ!
ここの下りは長く、最も冷え込むと予想していたため、頂上で防寒用に持参してきたレインパンツを履きます。(今回のブルベでは初めて着用(^_^;))
レインウェアも着て、準備万端!!
雨は1ミリも降ってませんが、完全に雨対策の装備です(^_^;)
あ、あと回復用にハリボーのグミを口に含んでおこう…!
ん……?眠気対策として買っておいたグミだけど、もう食べちゃったら眠気対策の意味がないのでは……(^_^;)?
口に含んだあとに気づいたが、その時はその時だ!
さぁ、こんな危険なところさっさと下ってしまおう!
ということでダウンヒル開始。
予想通り猛烈な寒さが襲いかかる。
電光掲示板の気温は10℃くらいだったかな?
とりあえずめっちゃ寒いけどなんとか耐えられそうなレベルだったので一安心。
途中、深夜だからか誰一人として通らない片側通行をパスし、平谷の交差点まで下り切る。
平谷の交差点を右折してR418の長い下りが始まった。
ここはほとんど交通量も無いだろうし、動物の飛び出しには特に気をつけていこう。
そう思い、超低速で下っていく。
超低速で下っていくと当然ながら心拍もどんどん下がっていき、眠気が表れ始める・・・。
ヤバい・・・眠くなってきた・・・。
とりあえずここはなんとか耐えきろう・・・。
ウトウトしながら、何かあっても大丈夫なように常にブレーキをかけ、超低速で進む。
途中のトンネルも意識が朦朧としたまま通過した。
気がついたらトンネル終わってた…みたいな(^_^;)
その後も辛い眠気に耐えまくる。
超低速で下っていると、突然ワンワンワン!!!と吠えられ、うわあああああ!?!?とめっちゃびっくりして眠気が一気に吹き飛んだ(^_^;)
お、驚かすなよ・・・でもおかげで眠気が吹き飛んだぜ!
しかし眠気が吹き飛んだのは一瞬だけで、走っているとまたすぐに眠気が襲いかかってきた・・・・。
ねむ〜〜〜〜〜・・・・・・。
なんとか無事R418を走り切り、R257に出てらんらんの横に到着。
よし!ここまで来たらあとはいつものホームコースだ!
らんらんの横の自販機で必殺のドデカミンストロングを摂取し、カフェイン効果?なのかよく分からないが、頭が冴え渡り始める。
うぉー!!やっぱりエナジードリンク系の効果はすげえや!!!
レインパンツを脱ぎ、レインウェアは着たままの状態で県道33号線の登りへと突入。
と、ここにきてスマホが充電切れに。
何かあったとき連絡手段がないのは非常にマズイ・・・。
ここはいつも以上に慎重に走らねば・・・(-_-;)
そんな感じでいつもの見慣れた峠道を登る。
暑くなってきたのでレインウェアを途中で脱ぐ。
たまたま空を見上げたら、満点の星空が広がっていて、本気で感動した。
ここまでキレイな星空は今まで見たことがない・・・。
そして激坂の峠道を終え、アップダウンをこなし、明智へと帰ってきた。
既にサイコンもスマホも電池切れ(持参してきたモバイルバッテリーも電池切れ)なのでいまが何時なのかも分からない。
まぁ多分軽く深夜1:00を回っているだろうけど(^_^;)
明智にファミリーマートがあるが、ここまで来たらあと少しだし、早くゴールしたかったのでファミリーマートへは寄らず、カロリーが切れたら自販機の飲み物でつなぐ作戦でいくことにした。
そのままいつものR363を走る。
陶町に時計があったので見たら深夜2:00くらいだった。
このまま2時台にゴールできれば66時間台でゴールできそうだ!
ここからは66時間台でのゴールを目指してペースを上げ、高強度で登っていく。
狛犬のとこの激坂もなんとかクリアし、アップダウンをこなしていく。
しかし途中からカロリーが切れ始め、限界を感じたのでR363の無駄に直線になってる道のとこで自販機休憩。
……66時間台とかやっぱりもうどうでもいいや^^;
疲れたからとりあえずゴールだけ目指すことにしよっと(^_^;)
そして高強度でめちゃめちゃ汗をかいてしまったので汗冷えしてて寒い……。
けどレインウェアを着て高強度すればまたすぐに暑くなるので高強度で再び走り始める。
そんな感じで裏雨沢まで登り切る。
よし!あとは雨沢を下るだけだ!
これで最後だが、最後だからといって絶対に下り切るまで油断しないぞ!!
いつもの峠道とはいえ、今は深夜で何が出てきてもおかしくない危険な場所。
しかもここでやらかしてしまえば、ここまで走ってきたものが全てパーになってしまう。
それだけは絶対に避けるため、何が何でも安全に下りきってみせる!!
とばさずの誓いによって超低速で雨沢を下り始める。
ふふふ・・・・さぁ何でも出てこい!!
こっちは超低速モードなのだから、何が出て来たって対応可能だぞ!!!
そんなことを考えていると、神社の横のカーブを曲がったところでイタチ?みたいなのが急に飛び出してきた!!!!
はいキターーー!!!!!!!!!
貴様が飛び出してくることは分かっていたぞ!!!
超低速で下っていたことで、イタチ?の飛び出しをうまくかわした。
ちなみに速度が出ていたら進路的にマジで衝突してました^^;
その後も一切気を緩めずに超低速で下っていく。
一匹回避したからといって、次が出てこない訳じゃないからな!!
絶対に最後まで気を抜かないぞ!!!
しかし今度は強烈な睡魔が襲いかかってきた……。
うっ……………これはヤバい……………。
本気で眠い………………。
何かあっても対応できるよう、当然超低速で下っていくが、今度の睡魔は今まで以上に強烈だった。
気がついたら中央分離線をはみ出してたり、気がついたら急にハンドルがカクッてなって危うくバランスを崩しかけたりと、とにかくヤバかった。
やはり2時間しか仮眠してなかったのが痛かったかなぁ…。
こんなところで寝落ちしてしまったら本当にシャレにならない!!
さっきも言ったが、ここまで走ってきたものが全てパーになってしまう!!
それだけは・・・それだけはなんとしてでも避けるんだ!!
絶対に・・・絶対に眠ってはいけな・・・・・い・・・・・zzzzz
ハッ!?!?
だめだだめだ!!!
なんとしてでも意識を保つんだ!!!!
絶対に意識をとばしてはならない!!
絶対に・・・・意識を・・・・・とばし・・・・ては・・・・・・zzzzz
ハッ!?!?
こんなところで寝落ちするわけにはいかない!!!
意地でも意識を保つんだ!!
意地でも・・・・・意識・・・・を・・・・・zzzzz
ハッ!?!?
ああぁぁぁぁぁぁぁぁ眠いいいい!!!!!
あああああぁぁぁ・・・・・・・
ぁぁぁ・・・・・・・・zzzzzzzzzz
ハッ!?!?!?
そんな事を繰り返していると、なんとか雨沢峠を下り切ることができました!!!
やったーーー!!
意地でも意識を保った甲斐があった😂
ここまで来たら、あとは危険な場所はもう何もない!!
瀬戸しなのまで走るだけだっ!!
こうして瀬戸しなのまでを普通に走り、ついに・・・・・・
ゴーーーーーール!!!(9/22 3:24)
受付にはスタッフの方以外、ほかの参加者は誰もいませんでした。
受付にてブルベカードへ入手したレシートの時刻を記入し、無事67時間24分で認定されました!!
もちろん1000km完走のメダルも購入していきました。
ちなみにスマホは電池切れで写真を撮るものが何もないので家まで写真はありません(^_^;)
気になっていた自分の番手について聞いてみると、どうやら5番手でのゴールだったようです。
自分がどのくらいの位置を走っているか2日目以降全く分からなかったのですが、結構前の方だったことを知って驚きました。
三船さん、桑原さんのフィニッシュタイムについても聞いてみると、桑原さんがまさかのトップでゴールしたとか……!?!?
本当に凄すぎる!!おめでとうございます!!
三船さんは2番手だったそうです。それでも50時間台で凄すぎます。
限定リアクトさんは自分より1時間早くゴールしていたらしい。さすがです!
yamaさんはまだゴールしていないとのことでした。
スタッフの方と談笑し、コンビニで買ったものを補給したらそのまま家へと帰りました。
ブルベが終わったことで完全にリラックスモードとなってしまったのか、お尻は超絶痛い激痛が走り、まともに座れませんでした…。
半分くらいはダンシングしていったかも。
そして……道中恐ろしいくらいの眠気に襲われ、なんとか応戦しながら無事帰宅できました。
こんなことなら瀬戸しなので仮眠していけばよかったなぁ(-_-;)
家についてようやくスマホが復活したので写真撮影。
買ったメダルです。(5:48)
4桁は嬉しいですね!
同時にツイートもしといた。
中部1000km無事ゴールしました!
— ikaruga@Iさんの中の人 (@ikaruga_1735853) 2020年9月21日
タイムは67時間24分で5番手でした。(出走は20人)
とりあえず3日間フルで走り続けて満身創痍😇 pic.twitter.com/qFcPGIDQwC
受付で聞いた出走人数は20人でしたが、あとから正式に発表されたリザルトでは出走27人でした。
そのうち18人が完走、完走率は66%とのことです。
初めての1000kmでしたが、本当にいい経験になりました。
今後の課題も見つかり、ますます超長距離熱が入りました。
次は来年4月の岡山1200kmに向けて頑張ります。
おしまい。
おまけ
後日届いたブルベカード
限定リアクトさんより拝借。
2日目 三国峠フィニッシュ
3日目 麦草峠爆走中一緒に走ってくださりありがとうございましたm(_ _)m
麦草峠はサイコーの思い出になりました(笑)