7/10開催の岡山1300km三海に参加してきまして、104時間18分で完走しました!(制限108時間20分)
ついに累計タイム100時間超えのブルベにまで手を出してしまいました・・・
今回からそれに関するながーいながーい記事が始まります…
【参加の経緯】
もともと出るつもりはなかったのですが、Xでエントリー始まりました!的なポストが流れてきて、「へぇー…7月に岡山1300があるんかー…」とまずは最初に思い、何気なく7月の勤務表を見てみると・・・岡山1300開催期間中の7/10〜7/15は何も予定がなく、休みが取れることが判明(笑)
なんなら翌7/16すらも余裕で空いてて休みが取れちゃうし・・・
出れない理由がないことがわかってしまったので、まあ久しぶりに1000km超えブルベでも出るかなぁ、思い出づくりに…(笑)
的な感じのノリでエントリーをしちゃいました😂
【コース概要】
コースは岡山の早島スタートで、しまなみを渡ってUFOライン、高知海岸からの四国カルストを経てしまなみで再び本州へ、そのあとは出雲大社を経由して米子市〜鳥取砂丘と走り、スタート地点の岡山県早島町へと帰る1300kmです。
スタートは7/10 22:00となっていて、ゴールは7/15 10:20までです。
山岳区間としてはUFOライン、四国カルスト、おろちループ、その他小さい峠が設定されていますが、普通に走れば全て日中の明るい時間帯に走れそうな時間設定・コース設定になっており、岡山さんの優しさを感じます!!😀👏
しかしよく考えてみてください。
なにかがおかしいです。
スタート時刻とか、特におかしくありませんか・・・
そう、22:00となっているのです。
これはつまりどういうことかというと、いきなり初日から寝ずにオールナイトで走らないといけないわけで・・・普段は確保できているはずの7時間前後の睡眠負債を背負って最後まで走りきらないといけません🤣
…まあでもこれまでの経験から、22:00スタートだろうと今回はスタート前の昼間も走ってるわけじゃないし、夜スタートだからといって正直なところ大した影響はないだろうと思ってました(笑)
ちなみに、夜スタートのブルベを走るのも1300kmのブルベを走るのも今回が初めてです。(過去最長距離は岡山の1200km)
夜スタートのブルベを走ったことはないものの、朝から翌日夕方まで寝ずに走り続けた経験はあるし、自己最長距離を走るっていってもここまでくるともはや誤差もいいとこで、数100km合計距離が変わったところでやることや走り方は特に変わらないというのが個人的な印象です。
なので、初めてのことがあったとしてもこれまでの経験から、どうせなんとかなるだろうとそれなりの自信はありました…(笑)
【走行プラン】
初日は22:00スタートなので、どこかでいきなり宿泊するわけにもいかないのでオールナイト走行を強制されます(笑)
このコースの場合、オールナイトで走ったあと高知の周辺(370〜400km地点付近?)で宿泊するのが一般的かと思われますが、自分はあえて約430kmにある須崎市まで走る事にしました。(宿泊先:ホテルバンダガ)
その後も毎日宿を取ることで、日付が変わる前に寝て夜が明ける前に宿を出発するという生活リズムを作ってゴールを目指しました。
プランとしては↓こんな感じです。(睡眠時間はすべて3時間での計画)
7/10 22:00スタート
7/11 429km地点 高知県須崎市ホテルバンダガ(23時間での走破予定)
21時チェックイン予定、23時就寝
7/12 2:00起床 3:30スタート
約267kmを約18時間で走る→21:30到着
22時チェックイン、23時30分就寝
7/13 2:30起床 4:00スタート
約277kmを約18時間で走る→22:00到着
7/13 973km地点 鳥取県境港市ゲストハウスDestiny inn SAKAIMINATO(※4:30〜10:30までの間でチェックイン)
22:30頃チェックイン、24時就寝
7/14 3:00起床、4:30スタート
残り約330kmを20〜21時間くらいで走る
7/15 1305km地点 セブンイレブン早島バイパス店 深夜1:00くらい到着予定
これで99時間くらいでの完走の見込みです。
ポイントは7/13の境港市で予約した宿(ゲストハウス)で、太字でも書いたようにここのチェックインが22:30までのため、スタート後はなんとしてでもそこに間に合うようにして走りました(笑)
間に合ったら睡眠時間を安定して確保でき、有利に進めることができる…けど、万が一間に合わなかったのならそれはそれでキャンセル料払ってどこかで仮眠して走るつもりでし た。
制限時間のあるPCとゴールにはどうせ余裕でたどり着けるはずではあるんだし・・・
実際走った結果はどうだったかというと、↓の感じになりました。(計画は通常文字、結果は太字で記載してます)
7/10 22:00スタート
7/11 429km地点 高知県須崎市ホテルバンダガ(23時間での走破予定)
21時チェックイン予定、23時就寝
→20時頃ホテルの目の前のコンビニに着いて夜飯後、21時頃チェックイン、23時半に就寝
7/12 2:00起床 3:30スタート
→2:00起床、3:00にホテルを出て目の前にあるコンビニに寄ってキズパワーパッド購入、体へ貼付したあと3:30スタート(睡眠時間2時間30分)
約267kmを約18時間で走る→21:30到着
→20時頃手前のコンビニ到着、夜飯後に21:00頃ホテル到着
22時チェックイン、23時30分就寝
→21時20分くらいにチェックイン、23時00分就寝
7/13 2:30起床 4:00スタート
→2:00起床、3:00スタート(睡眠時間3時間)
約277kmを約18時間で走る→22:00到着
→20:53にホテル手前のコンビニ到着、夜飯後に22:00ホテル到着
7/13 973km地点 鳥取県境港市ゲストハウスDestiny inn SAKAIMINATO(※4:30〜10:30までの間でチェックイン)
22:30頃チェックイン、24時就寝
→22:00チェックイン、23時就寝
7/14 3:00起床、4:30スタート
→3:00起床、5:00スタート(睡眠時間4時間)
残り約330kmを20〜21時間くらいで走る
7/15 1305km地点 セブンイレブン早島バイパス店 深夜1:00くらい到着予定
→7/15 6:18にゴールPCのセブンイレブン早島バイパス店に到着(予定より5時間遅れ)
こんな感じになりました!!
途中までは完全に予定通り走れていたんですが、最後の最後で過去類を見ないレベルの凄まじい失速をしてしまい、予定よりも5時間くらい遅れてゴールになってしまいました😅
原因は大雨による皮膚のこすれでまともにペダリングできなくなったというものなんですが…詳しくは当日の記事に書いておくので楽しみにしててください(笑)
【装備について】
いつも通りバイクはCAAD12、ホイールは自分で組んだ手組を使用。
今回もたくさんの方から軽装ですねとお声かけいただきました!ありがとうございます!
軽装で走るのは自分なりのこだわりで、なるべく重量増を抑えて走りたいという思いから、このような形になりました。
普通の人ならブルベで使うであろう大容量サドルバッグですが、あれ結構重くて付けて走るのが割と好きじゃなく…どんな長距離でも↑のスタイルでいつも走っています。
重量を比較してみても、バッグを大容量サドルバッグだけにしてフレームバッグ無しだった時の重量は375g。(所有大容量サドルバッグ:トピーク製6L)
↑のスタイルのフレームバッグ×2、サドルバッグ×1の時の重量は363gとなっており、圧倒的・・・・というわけではありませんが、大容量サドルバッグだけの時よりもちょっとだけ軽くできるのです(笑)
ちなみにバッグに持っていったのは・・・
・骨伝導イヤホン(定番のショックス)
・小型の携帯容器に入れたプロテクトJ1とシャモアクリーム
・モバイルバッテリー5000mA/h(コンセント充電可能タイプ)
・予備チューブ×2、タイヤレバー、電動ポンプ、修理パッチ、タイヤブート、ミッシングリンク
・携帯工具(チェーンカッター付き)
・予備オイル(ナスカルブ)
・自転車用の鍵
こんな感じ。
雨対策で「レインウェア上下」「テムレス(防寒用グローブ)」「保険のウィンドブレーカー」「予備のサイクルウェア上下」も持ってったのですが、これだけのものは↑の写真のバッグだけでは収まりきりません。
ウィンドブレーカー、テムレスの2点だけはサドルバッグに入れましたが、残りのレインウェア上下とサイクルウェア上下はどうやって持っていったかというと・・・
レインウェア上下はサドルバッグに面ファスナー(マジックテープのこと)でくくりつけています。
↓こんな感じ(サドルバッグの緑っぽいやつがレインウェア)
そしてサイクルウェア上下はどうやって持ち運んでいるかというと・・・
服に入れています↓写真に写っている体脂肪のような何か(お腹の膨らみ)は、着替え用のサイクルウェアなのです!
※何度も言いますが私は太っていません!!おデブさんに見えますが、これは服の中に服が入っているからそう見えているだけなのです!!
こういった工夫により、見た目とは裏腹にたくさんの持ち物を持って走るスタイルを確立し、大雨の1300kmブルベでも問題なく走り切ることができました!!
続いてて機材の話です。
赤いリムが特徴のパックスサイクルオリジナルリム「AR30W」ですが、先日リムが割れかけてるのを発見してしまいまして・・・
急遽別の手組ホイールを使うことにしました。
このリム、アルミでワイドで30mmハイトながらリム重量475gしかなくてかなり優秀だったのですが(しかもオフセットリム)、さすがに軽量になってる代償なのか、耐久性がそこまで高くない?らしく、長く使ってたら知らない間に割れる寸前の状態になってました…
そこそこ走り込んで使い倒してはいたので、まあしょうがないかなぁ…という感じです。
タイヤはいつもはウルトラスポーツ3 25Cを履いてましたが、今回だけGP5000 25Cにしました。
理由はもともとGP5000を持ってたのですが、使わずに持ってるだけではもったいないと思い、せっかくなので履くことにしました。
大会期間中は大雨の予報だったので、雨対策はぬかりなく行いました。
フロントホイールからの跳ね水がサイコンや顔にかかるのがいつもうっとうしいので、何か良い対策はないものかとXで聞いてみたところ、クマさんからブレーキにテープを貼るのがおすすめとあったので、大会前の段階から実践してみました。
これをするだけでサイコンにも顔にも跳ね水がかからなくなりました。テープを貼るだけなのでお金もかからないです。(高度なギャグ)
お金がかからず重量も増えないで完全に跳ね水の対策できるとか神アイテム以外の何物でもないぞこれ…
ただし、この状態で今回の岡山1300を走ったところ、あまりにも激しい大雨だったせいか、いつの間にか↓こんなふうに変形して効果が薄れてしまいました。
が、それでも顔には跳ね水がかかからず、最低限のガード機能は残ってました。(※さすがにガード機能が低下してたのでサイコンには跳ね水がかかってました💦)
次にマットガードですが、リア・フロントともに装備は持っていたものの、重量が非常に増えるのが前から気になっていて、なんとか軽量なマットガードを作れないものか…とずっと考えてました。
そして、とうとう自分で既製品に加工を行い、自ら作り出してしまいました!
素材にしたのはこれ!Amazonで300円くらいで買えるアスセイバーのような何かです。
これを半分に切って、SKS S-BOARDというフロント用マットガードに穴あけや極細ステンレス線を用いて取付します。
出来上がったのがコチラ!!
SKS S-BOARDだけではガード範囲が甘いので、上記素材を取り付けることによってガード範囲を強化した感じです。これで完全にフロントからの跳ね水をシャットアウトでき、ダウンチューブに当たった跳ね水が靴に当たってベタベタになるということが防げます👍
なお、肝心の重量もこれだけで105g!!一般的?なフロントマットガードは180gくらいあるので、この重量はかなり強いと思います!
そして素材が半分余ったので、オマケでリアの方にも取付しました。素材を余すことなくふんだんに使うスタイル!
リアは既にゼファールのマットガードがついてるのですが、それだけではガード範囲が不足しており、↑こんな感じにマットガードを付けることでフレームに当たった跳ね水が靴に当たりにくくなり、ボトルにも汚れがつかなくなる……はずです(笑)(実際ボトルは完全に汚れがつかなくなりました)
その他機材については、消耗品をすべて新品に交換して挑んでいます。
↓は新品に交換した消耗品
・前後シフトワイヤー(シマノオプティスリック)
・チェーン(105)
・アウターとインナーのチェーンリング(劣化が見られたため)
・リアホイールのハブとフリーのシールドベアリング計4個
・ブレーキシュー前後(BBBウルトラストップ)
・タイヤ前後
1000km超えのブルベを走るときは毎回必ず消耗品を新品に交換して挑んでます。
理由は当然走行中のメカトラブルの可能性を少しでもなくすため。
もうひとつの理由は、機材の性能を新品の状態に回復させることで、少しでも楽に走るためです。
ブレーキシューは新品にしたものの、雨でどれだけ削れるかまだあんまりわかってないところがあり、予備のシューも持っていってなくてちょっと不安なところがあったのですが、結果的には思ったよりも大丈夫でした(多分半分以上消耗はしたけど…)
ライトはキャットアイ GVOLT70×2で挑んでます。
明るさ十分、ランタイム十分、軽量ヨシ!
毎日ホテルで充電もできるので、個人的にはこれ2つでバッチリ走れます!
…と思ったのですが、夜間雨が降ってる時は路面が見えないときが多く、けっこう危ない思いをしました…orz
【その他のポイント】
今回からビタミン・ミネラルをサプリメントでコンビニ休憩のたびに補給するという新たな試みを行いました!!
↓こういうやつです
篠さんの日本縦断ギネスチャレンジの記事を読んでて、これらをサプリメントで摂取することで連日走行時でも安定して走れてる的な話を見つけ、やはりビタミン・ミネラルは重要なのか!?と思いぶっつけ本番で自分も試すことにしました。
結果的には、確かに飲んでない時よりもめちゃくちゃ回復しているのを感じました!
具体的には、飲んでない時の2日目・3日目は足が非常に重く、全然回復しない感じだったのですが、サプリメントを飲んで走った今回の場合、2日目・3日目でも常にフレッシュな状態(まだ走り出した直後みたいな足の軽さ)で走れて、いつもよりも全然走りの質が違いました!!!
さらに足の回復だけでなく、首の後ろのうなじ付近?の痺れも、これらのサプリメントを摂取することで大幅に軽減できているのを確認できました。
今後超ロングを走るときは、これらのサプリメントはマジで必須ですね…!🙌
そして、これはいつもやっていることですが万が一サイコンのナビが使えなくなったときに備えてグーグルマップのすべての曲がる箇所にピンを打っています。(※大会当日は見やすくするためにお気に入りの★は非表示にしてます)
ナビが使えなくなったときじゃなくとも、次の曲がる箇所や通過チェック・PCの位置が即座に確認できるのでかなり便利!
用意がまあまあ面倒くさいですが、あると当日物凄い安心感があります👌
あとあと、これは走り方…というか主に出走するにあたっての精神面的な話になりますが、今回大雨の中での出走なので何が起こるか分かりません。
未知なるトラブルを引き起こすかもしれませんか(実際引き起こしたんですが(笑))、それらに対抗する策として、「どんな状態になろうとも走れるのなら走れ!」という言葉を万が一の際は実行するようにしました。
基本的にはトラブルなんて起こすつもりもなく、最後まで普通にノートラブルで走り切るつもりでいるんですが、何かあった際はどうにかしてでも「走る」ようにするのです。
少しでも前へ進まなければゴールは近づいてこないし、ちょっとでも進んでいればいつかはゴールへたどり着きます。
ブルベは粘り強く、しぶとくあがき続け、走り続けた人が勝ち(完走し)ます。
普通に走ってたらこの言葉に頼ることなんてないんですが・・・まさか最後の最後でこの言葉に頼ることになるとは、自分でも思わなかったです😂(詳しくは最終日編で🤫)
ちなみにDNFはそもそも選択肢にないので、事故で廃車になったりと、よほどのことがない限りどんな状態になろうとリタイアは考えてません😊👍不退転の決意で出走ってやつです!
準備編はこんな感じで終了。
次はいよいよ当日編が始まります・・・・
つづく!