5/27(日)は乗鞍スカイラインを2本登ってきました~
乗鞍スカイラインは岐阜県高山市側から登る道のこと。今年5/15に開通され、今行けば雪の壁を見ることができます。
反対にある長野県側の道は乗鞍エコーラインと呼ばれ、こちらは開通時期が7月初旬と割と遅めです。
過去に乗鞍センチュリーチャリティーライドというイベントに出た際に1度だけスカイラインを下ったことはありましたが、登るのは今回が初めて。
初めてなので、1本目にストラバの乗鞍スカイラインヒルクライムのセグメントでTTをして、タイムを残すことにします。
2本目は標高1900mのところまで下って、そこから景色を楽しみながらゆっくり登り返します。
コースプロフィールとしては、距離18.3km、標高差1313m、平均勾配7.2%。
目標タイムは1:17:00くらい。いかんせん登ったことがないので、すごくざっくりとしたタイム設定です。参考にしたものがあるとすれば、エコーラインでのタイムが1:18:48なので、それを元に目標タイムを決めました。(エコーラインと同じくらいのタイムになるだろう・・・と思ってたのが実は大きな間違いだった(^_^;))
移動手段は車。ほおのき平駐車場までトランポして、そこから頂上まで走ります。
今回しょうすけさん、リンさんが一緒に走ってくれますが、しょうすけさんが車を出してくださるということだったので乗せてもらいました。(ありがとうございますm(_ _)m)
ということで朝。5:50くらいに落合公園近くのローソンに待ち合わせ、出発します。
高速を走りますが、雲一つない青空です。これは絶景に期待できそう。
ひるがの高原SA。
高山市街地を抜け、R158を走ってほおのき平駐車場に到着!(8:39)
色々準備を済ませ、スタート前恒例の記念写真を撮影・・・あんまりいい場所が無かったです(^_^;)
そして走り始めます。(9:02)
いきなりですが、ここから頂上まで写真がありません!
理由はほおのき平駐車場からセグメントのスタート地点まで物凄く距離が短いこと(1kmあるかないかくらい・・・多分)と、前述したように1本目は全力で登るため、ノンストップで行くからです。
いきなり7~8%くらいの坂がお出迎え。
しかし、前日に雨沢TTを1本走っているおかげでコンディションがかなり整っているため、スイスイ登っていけます。
そして想定通りすぐにセグメントのスタート地点がやってきました。
十字路を通過したタイミングでサイコンのラップを起動させ、乗鞍スカイラインヒルクライムスタート!!
リンさんは自分の後ろで様子を伺いながら走るとのことなので、後方で目を光らせながら走行。
18kmというかなりの長丁場なので、序盤は心拍172bpm(86%)付近でなるべく心拍を上げないように高い出力を意識して走る。
R158と県道5号線の分岐を左に入ってからは、9%区間がしばらく続く。
いきなりこれはきつい・・・。
一定の出力・心拍で走っていると、遅いと感じたのか(は分からなかったが)リンさんが軽いギヤでテンポよくペースアップして追い抜いていく。
付いていくか迷ったが、心拍レベルの様子を見てあまりにもきついペースなら離脱、まあまあいけそうな感じなら付いていく作戦に。
付いていってみると、少し心拍が上昇(172bpm→176bpmくらい)したが、そこまできついペースではないため、少し間を開けながらも付いていけた。
乗鞍スカイラインの入口ゲートを通過する時、係員の人に「練習ですか?」と声をかけられましたが、「はいそうです!」と即答し、ゲートを止まることなく通過。
その後は特に変化がなく、リンさんと一定の間隔を維持したままヒルクライム。
途中、工事で片側通行となってる区間があり、工事信号によって止まらざるを得ないことになる・・・かと思われたが、ギリギリのところで赤→青に変わってくれたおかげでここもノンストップで通過できた(^_^;)
登っていると、ここにきてようやく状況に変化が。
心拍178bpm付近の一定ペースで登っていると、前を走っているリンさんに自然と追いついた。
リンさんのペースが落ちたのか…?
様子を見るため、軽いジャブのようなアタックを仕掛ける。
急激な加速ではなかったため、即座に反応はしてこなかった。
少し距離が開き、後ろとの様子を見るが、距離が開いていく気配はない。
おそらく、前を泳がせているんだろうなーと思い、どうせ捕まることを考慮して前に出てもあまり踏まないようにした。
そして予想通り普通に捕まり、振り出しの状態に戻る。
その後も何度か同じような展開が繰り返されるが、その度にお互い反応・対応して簡単に勝負が決まることは無かった。
・・・登り始めてから40分が経過。
ヒルクライムも後半戦へと突入し、お互いまだまだ力を残したまま登っていく。
(・・・そろそろエネルギーが切れる頃だな・・・)
実は以前GWに神坂峠をとものりさん、リンさんの3人で登った時の経験から、1時間を超えるヒルクライムではカロリーを充分蓄えた状態であっても最後まで絶対に持たないということを学んでいた。
もちろん今回もエネルギーが最後まで持たなくなることは想定済み。
対策として、今回は簡単に補給ができるアミノバイタル スーパースポーツを背中に用意してきている!
そろそろ、そのアミノバイタルを使う時!
・・・と思考を巡らせ始めた瞬間、リンさんにもアクションが!
どうやら考えることは同じだったようで、リンさんも背中からあんぱんを取り出して補給し始める!
これはラッキーと思い、同じタイミングで補給を行います。(本当に偶然同じタイミングでした。もちろん事前に登ってる途中で補給をしよう、といった打ち合わせは一切行ってません(^_^;))
紳士協定もあるが、お互い補給しているのでこれを機に攻撃することは不可能。
このタイミングで補給をするのも、さすがはリンさん・・・考えることは同じだったらしい。
補給を終えて相変わらず9%くらいの坂が続く。
気がつけばつづら折りが終わり、景色が開けて先の道が見える場所まできた。
サイコンのタイムもそろそろ1時間を越えようとしている・・・。ゴールがいよいよ近づいてきたようだ。
スカイライン終盤に現れるウネウネッとした道に入ったところで、そろそろ勝負を決めるため、全力アタックを仕掛ける!!
ダンシングで急加速し、一気にリンさんを突き放す。
これまでのアタックとは違い、勝負を決めるためのアタックだったので、引き離してからも今まで以上に本気で踏みまくる。
後ろとの距離を確認するが・・・・・・やはり簡単には距離が開いていかない。
くぅ・・・これでもダメか・・・。
そして結局振り出しの状態に戻る。
勾配のきつい区間が終わり、勾配が緩んだところで・・・今度はリンさんによるカウンターアタック発動!!
一気に38km/hくらいにまで加速し、引き離しにかかる。
こちらもすぐさま反応して一気に加速し、後ろに張り付く。
平坦なら空気抵抗による影響が大きいし、これなら付いていける!
イケると確信し、最初は後ろに張り付いていたのだが、すぐさま異変を察知する・・・。
「なんだ!?吸っても吸っても苦しい。これは・・・酸素が薄いのか!!?」
普段なら高負荷の時は息を大きく吸って大量の酸素を取り込み、エネルギーを生み出せるのだが、ここは標高2600mを超える高地。いつも通りの呼吸では、酸素が全然足りず、これ以上踏むことができなかったのだ。
こうして、リンさんとの距離が少しずつ開いていき、とうとうちぎられてしまった。
ここからはなんとかタイムを失わないようにと必死に踏む。
そして・・・ゴール!!(10:40)
リンさんがゴール地点から撮ってくれてました。
サイコンのラップを止め、タイムを確認すると・・・1:22:30でした!
のちにストラバのセグメントでタイムを確認すると、1:22:25だった。
リンさんは1:21:13だったので、1分12秒遅れでゴールしたことになる。
目標の1:17:00には全然届きませんでした。(というより目標設定を見誤っていたかもしれない)
スカイラインとエコーラインでは、スカイラインの方が少しタイムが遅くなる傾向にあるんじゃないかと思いました。
ストラバのセグメントを見てみても、トップの人はエコーラインよりスカイラインの方が4分程度遅いタイムとなってました。(もちろんその時の調子とか、一概にそうとは言えない要素もあるけど…)
コース的には、スカイラインが18.3km、標高差1313m、平均勾配7.2%。
エコーラインは20.1km、標高差1234m、平均勾配6.1%。
コースプロフィール面では距離と平均勾配が相反する関係になっているけれど、スカイラインの方がエコーラインより標高差が大きいため、やはりスカイラインの方がタイムが遅くなる法則があるのかもしれません。(自分の場合エコーラインが1:18:48、スカイラインが1:22:25でした。)
さてさて、ゴールしたらとりあえず急いでウインドブレーカーを着て、背中の補給食を食べ始めます。
自分らにはまだこれから2本目が待っているので・・・(笑)
とりあえず食べ物を口に含んで下り始める。
ゴール地点の雪の壁。高さが全然ありません(^_^;)
左はすごい雪です。スキーもやってました。
そして絶景(^O^)
標高2700m地点から800mほど下って・・・標高1900m地点まで戻ってきました。 (11:06)夫婦松駐車場という場所です。
ここからウインドブレーカーを脱いでまた登り返します。
1本目を全力で登り、筋肉が破壊され尽くしているのでかなりキツイです。
しかしこれもピークスの練習と思えば・・・(^_^;)
2本目はとりあえず完走だけできればOKなので気が楽です。
自転車天国ということもあり、気持ちよく走れます・・・♪
標高1900mくらいのところから雪がちらほら見受けられる。
途中でしょうすけさんが下りてきて合流。
まだまだ続く。
右手は絶景。
さー景色が開けてきた。
岩肌がイイネ!
一番大きそうな雪の壁に到着!(ヘトヘトかもしれない)
壁に落書きしてみる(^_^;)でもすぐに消しておきました。(笑)
さらに登ってゆく…………
しょうすけさんも横から撮ってくれます(﹡ˆ﹀ˆ﹡)
穂高連峰が見える場所で止まって記念撮影!
素晴らしい景色ばかりで気分はサイコーです。
・・・しかし、ここにきて大変な事態が発生。
いつものようにスマホのカメラで写真を撮っていると、突然「電池残量不足のためカメラを停止します」的なメッセージが出てきて、カメラが起動しなくなってしまった!
おかしいな、電池残量は39%もあるのに・・・って思っていると、何故か突然1%に…(((;゚Д゚))))
気圧の変化が悪さしているのか…??
いずれにせよ、このままの状態ではスマホが使い物にならないため、下山するまでの間電源を切っておくことにした。゚(゚^ω^゚)゚。
ということで、ここからは皆さまの撮影した写真を使わせていただきます(^_^;)
といってももうゴールは目の前!
最後はしょうすけさんが加速して単独で突き進んでいきました。
何かと思ったら、ゴール地点で待ち構えて写真を撮ってくれました!!
ということで2回目のゴール!
ゴール地点の雪の壁でもみんなで記念写真を撮ります。
つめた~い
そしてずいぶん前から水が切れて喉がカラカラだったので、頂上の自販機にて飲み物を買ったら偶然リンさんと被った…の図(前にもラーメンとかで何度か被ってます)
畳平来ました。
写真だけ見ると和やかな風に見えますが、実際は頂上なのでかなり寒く、とてつもない爆風が吹いております(^_^;)
なので最低限の写真だけ撮ったら(正確には撮ってもらったら)急いで下ります┌(;・_・)┘
最後にしょうすけさんが後ろから撮ってくれてました。
下山はあっという間。一気に1300mを下ります。
途中にある乗鞍スカイラインのゲートの看板。
頂上はヤバい寒さだったのに、下界はすごく暖かい・・・というか暑い。
山肌も冬の景色から夏の景色に変わっていくのが見れてなかなか面白かった♪
そしてほおのき平駐車場に戻ってきました(13:30)
あ、スマホの方はというと駐車場に着いてから起動させたら電池残量42%になってちゃんと復活してくれました。ヨカッタヨカッタ…
自販機でエナジージムを飲み、走り終わったらしっかりとアミノ酸補給。
バイクを車に積み、着替えたりして本日のライド終了!
帰りはたてりんへお邪魔して色んな方々が大集合するといったイベントがありました。
その後は朝出発した近くで降ろしてもらい、解散。
しょうすけさん、車の運転お疲れ様でした&ありがとうございました!m(_ _)m
オシマイ
【乗鞍スカイライン 1本目 TTの記録】
走行距離・・・18.33
走行時間・・・1:22:30
平均速度・・・13.34
最高速度・・・39.07
平均ケイデンス・・・73
最大ケイデンス・・・100
平均パワー・・・170
最大パワー・・・330
平均心拍・・・176
最大心拍・・・186
累積標高・・・1318
最高標高・・・2653
最大勾配・・・12
【本日の記録】
走行距離・・・66.74
走行時間・・・3:39:21
平均速度・・・18.26
最高速度・・・65.01
平均ケイデンス・・・65
最大ケイデンス・・・125
平均パワー・・・135
最大パワー・・・405
平均心拍・・・149
最大心拍・・・185
累積標高・・・2187
最高標高・・・2657
最大勾配・・・15
キツさレベル・・・8
【振り返り】
1本目のTTではタイムはどうあれ、なかなかいい走りができたと思う。
あれだけ山で持久力がついたのも、GW1000kmチャレンジの効果なのかもしれない。
ただ、やはりリンさんを山で相手するとなると勝ち目がないのはほぼ間違いないらしい・・・(^_^;)
雨沢峠のベストタイムの時点で既に1分半以上差があるため、勝ち目がないのは最初から分かっていたのですが・・・今回はまあまあ攻めの走りができたのでとりあえず満足でした。(というか、TTのはずがいつから勝負になったんだろう…??)
今度はエコーラインの方でTTをして、前よりどれくらい早くなったのか確かめてみたいですね。
エコーライン開通が待ち遠しいです。
さて、来週は海の京都 TANTANロングライド 190kmの鬼コースに出場してきます。