山を登りて戻り来よ - ikarugaブログ

坂バカ・ikarugaの自転車日記。山岳ロングや1000km、1200kmブルベが大好きです。2019年からブルベを始めSR認定達成。2020年はThe PEAKS ROUND6 熱海2 ド変態増し9時間30分で時間内完走達成、BRM919 中部1000km 67時間24分で完走達成。2021年はRM424 岡山1200km 85時間34分で完走達成。

手組ホイール初挑戦⑤【走行テスト編】

今回は走行テスト編です。f:id:ikarugasan:20180928074041j:image走行テスト編と言いながらもメインは完成した手組ホイールのインプレになってます(^o^;)

 

完成した手組ホイールはフロント618g、リア800gで合計1418gとなりました。(リム穴を塞ぐベロプラグを付け、クイックリリースとタイヤ・チューブ・スプロケット無しの状態)

完組ホイールだったら10万円相当の軽量ホイールになりますが、モノ代だけで約26000円しかかかってません。軽さだけ見ればすごいコスパです。

 

初挑戦ながらなんとか完成させたわけですが、今後も手組ホイールを作り続けることを考えると名前があった方が何かと便利です。

そのため、今回初めて作成した手組ホイールを斑鳩(いかるが)1号と名付けることにします。

 

さっそく斑鳩1号ホイールのインプレに入りたいと思いますが、手組が完成したのが8/26で、今日(9/29)に至るまでの約1ヶ月の中で既に何回かライドをしており、そのライドの中での感想を書いていきます。

ちなみに1ヶ月の間に走ったライドとしては、

8/27 しょうすけさんと行く恵那方面ライド(147km・1993mアップ)f:id:ikarugasan:20180928074552j:image

9/17 猿投山周辺ライド(123km・1969mアップ)f:id:ikarugasan:20180928102008j:image

9/23 愛知県内でピークス練 激坂づくしライド 旭高原元気村〜千人塚〜茶臼山(224km・4654mアップ)f:id:ikarugasan:20180928102057j:image

9/24 激坂中毒ライド(95km・1592mアップ)f:id:ikarugasan:20180928102323j:image

このうち雨沢TTは3回してますが、今のところまだ自己ベスト更新には至ってません。

 

ではインプレ。といってもほとんど私が持ってる主力ホイール(フルクラムのレッドウインドXLR 50mmとレーシング3の2種)との比較になってしまうかもしれませんが、ご了承ください。

 

まず一番にやはりというべきか、走り出しや加速がとにかく軽い。

リム外周部の軽量化に徹底的にこだわったおかげか、物凄く軽快に進む。

ヒルクライムとなると真価を発揮し、マジでスイスイ登っていく。

9%の坂も今まででは有り得ないほどスイスイ。

12%くらいまでいって、ようやくレッドウインドで登る9%くらいの感覚だった。

平坦ではさすがにレッドウインドに劣る。30km/h以上出てる時の速度減衰はやや早い。

しかし、30km/h以上での巡航は斑鳩1号でも全然問題はなく、普通に今まで通りの心拍で走れた。

手組ということで一番心配していた反応性に関しても全く問題なく、踏んだ分だけキビキビ進んでくれる。

ただし、この反応性についてはリムの重量が軽いだけという気がしなくもなく、レーシング3の時の反応性とはまた違う種類のもののように感じた。(レーシング3も斑鳩1号と同じくらい軽やかに進む。理由としては重量では斑鳩1号に劣るもののレーシング3の完組独自設計により、力の伝達性能が手組よりも圧倒的に良いからだと思う。)

あと、丸スポーク&ローハイトリムのおかげで横風に対してめちゃくちゃ強い。(風が吹いてても全然煽られない)

エアロスポークだと横風は面で受けることになるので影響が大きくなるが、丸スポークだとどの方向からの風でも同じ分だけしか影響を受けない。

かなりマイナーだけどこれは丸スポークのメリットだと思う。

そしてダンシング(スプリント)の時の感触はかなり良い。

自分はダンシングを多用するので、横剛性を出したかったがために前後タンジェント組を選択したわけですが、これ、かなり良いです。

特にスプリント時は凄まじい剛性感を感じられた。

雨沢TTのラストでスプリントでゴールへ飛び込む瞬間がべらぼうに好感触。たわむことなくとにかくガッチガチで、剛性の塊のようでした(^o^;)

休むダンシングについても、反応性が良いので相性◎

 

総評して、平坦も山も海も(海は無理)走れる良ホイールでした。

 

頑丈さについてはまだよく分かりませんが、とりあえずこのホイールを主力にしてブルベ級のスーパーロングを走っていこうかと考えています。低速時に真価を発揮して風にも強い、まさにブルベに適したホイールだと個人的に勝手に思ってます。

 

ちなみに雨沢TTですが、コンディションが良い状態ではなかったので自己ベスト更新とはなってませんが、このホイールを使えば夢の18分切りも夢じゃないのかなと思います。

レッドウインドで18:10なので、斑鳩1号なら絶対に前より早く走れるはずなので・・・。

 

 

組んで初走行したあとに出た影響ですが、今のところ特に何も問題無し。唯一ほんのわずか?にリアの横振れが出てましたがお休みの日にあとから届いた振れ取り台を使って追い込んで振れ取りをしました。f:id:ikarugasan:20180929095547j:image

 

これで手組ホイール初挑戦のお話は完結。

また次に手組作ったときは記事にします。

おしまい。

手組ホイール初挑戦④【振れ取り編】

更新が遅くなりました、スミマセンm(_ _)m

生活面の方で色々あって(引っ越しとか)、正直書く時間がありませんでした(^o^;)

 

さて、今回はスポークを全て通す仮組み後に行う振れ取りの話です。

 

振れ取り作業は本来振れ取り台を使ってやるものですが、今回はモノが届くのが遅かったことから、振れ取り台無しで振れ取りしました。

代用品として自転車そのものを使用します。

バイクを逆さまにして、車輪を取り付ければあら不思議、簡易振れ取り台の完成です。f:id:ikarugasan:20180908133748j:image
出先でスポークが折れ、対処しないといけなくなった際はこのように作業をするしかないので、今回はそのいい予行練習になりました。 

振れ取り台を使った時に比べて精度は落ちるといいますが、これでも充分振れ取り作業はできると思います。

 

振れ取り作業を行う前に、振れ取りの基本を確認しておきます。

そもそも振れには縦振れ、横振れの2種類があり、振れ取りを行って縦振れをなくせばホイールが真円に近づいていき、横振れをなくせばブレーキ面が平らになっていきます。 

振れ取りの手順としては、縦振れをとる→横振れをとる→センターだしの流れが基本とのこと。

適当に振れ取りを行ってると、横振れをとってたら縦振れが起き、縦振れをとってたら横振れが起き・・・という無限ループに陥る可能性があるため、この手順はなるべく守ってやった方が良さげと思われます。

また、振れの許容範囲を自分で決め、この中に収まったら終了・・・という風に妥協する範囲を決めておかないと、永遠に振れ取りをすることになります(笑)

今回は縦振れ・横振れ・センターの許容範囲を2mm以下としました。2mm以内の振れなら妥協する、というものです。

結構大雑把かもしれませんが、ミノウラの振れ取り台の取説には、この数値以内なら許容範囲と書かれているらしいので、この数値で妥協することにしました。

また、手組完成後ある程度走行すると最初は振れが出ることもあると聞いていたので、再度振れ取りをすることも考慮して大雑把に許容範囲を決めました。

 

あと、振れ取りのやり方。

ニップルを赤色の方向に回すと締まり、どんどんスポークにテンションがかかっていきます。f:id:ikarugasan:20180914195645j:image

逆に青色の方向に回すと緩み、テンションが抜けていきます。f:id:ikarugasan:20180914195837j:image

リムに対してハブからのスポークは左右交互に振られており、それぞれテンションをかけると緑色の矢印の方向にリムが引っ張られます。f:id:ikarugasan:20180914195904j:image

この性質をうまく使って横振れをとっていきます。

例えば写真に写ってるリムの部分が右に振れていたとすると左から伸びているスポークを締めてその両隣に配置されている右側から伸びるスポークを緩めてやれば、リムは左へと寄せられます。(両隣と言いましたが写真には片方しか写ってません)f:id:ikarugasan:20180914200655j:image

横振れを取るときはまずは振れているところを探すためにホイールを回転させ、歪んでいるところを見つけてその部分のスポークにテンションをかけて振れを取るという手順になります。

縦振れの場合は振れている付近のスポークを締めてやれば振れが取れます。

 

あと、最終的な目標テンション値を事前に確認しておきます。

フロントのヨンヨン組の場合は左右平均で120~130kgf、リアのヨンロク組の場合は左が60~70kgfで右が120~130kgfになる模様。

振れ取りは基本的にニップルを締めてテンションを上げて行うので、振れ取りをしていると全体的にどんどんテンションが上がっていってしまいます。

そのため、テンションが上がりすぎないようにするための数値管理をするという意味もあります。(あまりにも高すぎると今度はニップル破損の危険性が高まります…)

 

とりあえず基本はこんな感じ。

さっそく仮組みを終えてからの流れを書いていきます。

仮組みを終えた状態ではまだスポークが通してあるだけの状態なのでテンションがかかってません。

目標テンション値に向けてこれから徐々にニップルを締めていくのですが、究極をいえばすべてのスポークに均一にテンションがかけられれば、振れ取りをする必要はありません。(リムが歪んでる場合を除く)

振れが発生する原因はスポークテンションのばらつきにあるため、均等にテンションを上げていくことができれば振れ取りの必要はなくなるのです。

 

で、最初はどうするかというと、自分はこんな方法をとりました。

 

すべてのニップルをねじ山が見えるレベルまで揃え、そこから全ニップルを同じ分だけ締めていきました。

同じ分だけというのは、ニップル1回転分です。

ただし、この1回転というのは最初のうちだけで、テンションメーターで全スポークにテンションがかかってきたのを確認できたら1/2回転、1/4回転というように回転数を減らしていきます。

これで全ニップルにある程度のところまでだいたい均等にテンションをかけることができます。

全部のスポークにある程度テンションがかけられたらようやくここから振れ取り作業を始めます。

流れは縦振れ→横振れ→センター出しの順。

まずは縦振れを見ますが、ほとんど振れが出ておらず、許容範囲の2mm以内に入ってそうなので縦の振れ取りは特になにもせず終了。

次に横の振れ取り。

ホイールを回して横振れの具合を確認してみますが、明らかにグワングワンと歪んでいるのが分かりました。

リムが最も横に飛び出ていそうな部分からスポークテンションをかけ、横振れがなくなるよう修正します。

テンションをかけると振れが収まっていくのが目に見えて分かるので作業をやっててとても楽しかったです(笑)

が、ここで問題発生。

2箇所だけニップルをなめてしまいました。

このまま固定ニップルにしてやろうとも考えましたが、センター出しのタイミングでテンションが一切かけられないニップルが出てくるとまずいよなぁと思い、予備のブラスニップルに仕方なく交換することに。

なめたニップルです。f:id:ikarugasan:20180920204037j:image

ちょっと気を抜くとヌルッとニップルの角が逝っちゃうので、回すときは注意が必要ですね。

そうそう、横振れをとるときは振れている部分にココからココまでという感じにテープを2枚貼って印をつけるとやりやすいです。

そして印をつけ、一番振れてる中心を2/1回転、緩める両隣を4/1回転というように回転数で微調整していくとどんどん振れが収まり、真っ直ぐなリムへと変わっていくと思います。

そんな感じで横振れを取り、リムがいい感じに真っ直ぐになった頃には自然と全てのスポークのテンションが目標値に近い値になってます。

振れ取りを完了するということは、要は大体均等にスポークテンションがかけられているということですね。

縦と横の振れ取りが終わったら最後はセンター出し。

テンションのかけ方によってはハブが左右どちらかに偏ったままになってることがあるので、センターゲージを使ってどちらにハブが突き出てるか確認します。

リム、ハブをゲージに当てて片方の面を基準にしたら反対の面に同じようにリムとハブをゲージに当てます。f:id:ikarugasan:20180924201144j:image

今回の場合、リムはぴったり当たっているけれどハブが当たってません。

ということはつまり写真でいうところのセンターゲージが当たってない面の方にハブが突き出ていることになります。別の言い方をすると、ゲージが当たってる面のリムがゲージ当たってる側に寄りすぎています。

センターを修正する場合は、修正したい方向に出ている全ニップルを均等に締めていきます。

締めるときは既に目標値近くまでテンションがかかってるはずなので、1/4回転等、一気には回さず微調整を繰り返します。

ある程度締めたら再びセンターゲージでセンターが出ているか確認して、OKそうならセンター出しは終了です。

センター出しのためにニップルを締めることになり、締め量にばらつきがあるとほんのわずかですが再び横振れが発生するので、最後にもう一回横振れをとれば振れ取り作業はすべて完了です!

 

あとはリム穴を塞ぐためにベロプラグをはめこんでいきます。f:id:ikarugasan:20180924211105j:image

プラスチックみたいな感じで、穴とぴったりサイズのせいかかなり固く、簡単にははまりません。

自分はドライバーとかの柄の部分でグリグリしてはめこみました。f:id:ikarugasan:20180924211224j:image

これだとチューブが乗る面を傷つけず、なおかつはめやすいのでなかなか悪くないと思いました。

はめていくとこんな感じになります。f:id:ikarugasan:20180924211512j:image

 

これでようやくフロントホイールが完成です!!

フロントだけで2日間あるうちの1.5日もかかってしまいした。初めてだからしょうがないけれども(涙)

 

同じようにリアホイールも組み立て。

ヨンロクの通し方だけ少し迷いましたが、一度フロントで仮組みを経験してるだけあってスイスイと組めました。f:id:ikarugasan:20180924211801j:image

リアホイールはバルブまたぎもなくノーミスでできました。よかったよかった。f:id:ikarugasan:20180924211948j:imagef:id:ikarugasan:20180924212057j:imagef:id:ikarugasan:20180924212113j:image

後輪の振れ取りはスプロケットをつけなきゃだめなので少し面倒くさかったです。f:id:ikarugasan:20180924212138j:imagef:id:ikarugasan:20180924212437j:image

でも振れ取り台が無くても作業ができる分マシだとも思いました。

ちなみにラジオペンチが置いてあるのはニップルを回すとき、スポークが一緒に回るのを防ぐために使ってます。

フロントの時には書いてませんでしたが、一応振れ取りを終えたあとホイールを床に置いて手を当てて自分の体重を乗っけてグッグッとやる馴染み出しを行いました。

これをやることで実走した際にねじれたスポークが元に戻り、テンションが下がる現象を防げるとのことです。

自分は念には念をということで馴染み出し+そもそもスポークがねじれないようラジペンでねじれ防止措置をとりました。

 

ということで後輪も組み立て完了。

ニップルも1本もなめることなくノーミスで完了できました。

時間でいうとだいたい4~5時間くらいで終わりました。フロントと比べたら圧倒的に早かったです。

 

さっそく装着。f:id:ikarugasan:20180924212639j:image

のちにステッカーは剥がしますけどね…(笑)

ちなみにステッカーだけで4gあるらしいです。

 

次回は最後となる走行テスト編です。

おしまい。

手組ホイール初挑戦③【仮組み編】

今回は仮組み編です。スポークを組んでいく話です。

そして失敗もかなり多いです。暖かい目で見守って頂けると嬉しいです。

 

まずは作業を開始する前に、パーツの体重測定を行います。

測った結果とメーカー公称値は以下の通り。

スポークの計算値は、のむラボさんのショップブログにあるスポーク1mmあたりの重さという記事の中に出てくる計算式で算出してます。

 

 

〈フロント〉

・リム【TNI al22 20H】

公称値:380g 測定値:380g

・ハブ【NOVATEC A291SB-SL 20H】

公称値:60g 測定値:60g

・スポーク【DT コンペティション Φ2.0×1.8mm 黒 290mm 20本】

計算値:135g 測定値:130g

ニップル【DT アルミニップル ターコイズブルー 20個】

公称値:不明 測定値:8g

リムテープ【ベロプラグ(黄) 20個】

公称値:不明 測定値:5g

合計・・・583g(になる予定)

 

〈リア〉

・リム【TNI al22 24H】

公称値:380g 測定値:380g

・ハブ【NOVATEC F482SB-SL 24H】

公称値:228g 測定値:230g

・スポーク(左)【DT コンペティション Φ2.0×1.8mm 黒 296mm 12本】

計算値:83g 測定値:83g

・スポーク(右)【DT コンペティション Φ2.0×1.8mm 黒 282mm 12本】

計算値:79g 測定値:79g

ニップル【DT アルミニップル ターコイズブルー 24個】

公称値:不明 測定値:8g

リムテープ【ベロプラグ(黄) 24個】

公称値:不明 測定値:6g

合計・・・786g(になる予定)

 

この組み合わせで組むことができれば、前後セットで1369g!なかなかの軽さです。この組み合わせで組めればの話ですけど(大事なことなので2回)

モノ代も合計で約29000円しかかかっていません。

まさに安くて軽いホイールですね!

しかも、リムとハブは公称値ドンピシャです。手組のブログを読み漁り、結構バラつきがあるものだと思っていましたが今回のは良くも悪くもない普通の正常品でした。

 

体重測定を終えたところで、さっそく手組ホイールを組んでいきます。

最初はフロントのヨンヨン組 イタリアンからいきます。

ちなみにこれが人生初となる手組になります。

 

まずは組む際の基本から入ります。

1本適当に反ヌポークを通し、ハブを持って縦の状態にします。

で、反ヌポークを通したフランジとは反対側のフランジに注目してください。

床から垂直にすると分かると思いますが、2つのフランジの穴は同じ位置にはなく、位相が半穴分ずれています。

今回は4本組イタリアンなので、最初に通した反ヌポークを基準に、反対側のフランジの左の穴にヌポークを入れます。

こんな感じです。f:id:ikarugasan:20180902170218j:image

これを左落としと言うそうです。

JIS組みをしたい場合、右落としになります。

なぜ最初にこれをやるのかというと、バルブまたぎを防止するためです。

バルブまたぎとは、スポークをクロスした真上にバルブが来てしまうことです。

クロスした真上にバルブがきてしまうと、組み方によってはスポークが邪魔して空気が入れられなくなります。(そして何よりカッコ悪い・・・らしい)

それを防止するための措置ということです。

ちなみに後輪でやるヨンロク組の場合は同じイタリアンでも右落としになります。

理由等を詳しく知りたい方はのむラボさんのブログを読むことをおすすめします(^_^;)

 

最初の左落としの2本ができたら、それぞれのフランジで隣の穴に向かってヌポーク、反ヌポーク、ヌポーク、反ヌポーク・・・・・・と交互に全ての穴にスポークを通します。

自分はこのやり方をしませんでしたが、最終的には交互に全てスポークを通すことになります。

 

もう一つ組む際の基本。

リム穴は左右交互に振られていて、一般的なリムの場合だとバルブ穴を真上にした時にバルブ穴の右隣のリム穴は奥側のフランジからスポークが入るようになっています。(一部例外のリムもあるそうなので注意です!)

左右交互なのでバルブ穴の左隣は手前側のフランジからスポークが入るようになってます。

リム穴の振りがどっちか分からなくなった場合はバルブ穴を基準に数えていくといいかもしれません。

 

・・・ここまで解説しておいてアレですが、いきなり失敗例を紹介します。

フロント ヨンヨン組 イタリアンを左落としではなく誤って右落としで組んだ場合こうなります。f:id:ikarugasan:20180902175348j:image

バルブまたぎが発生しています。

本来であれば、この位置にバルブがないといけないです。f:id:ikarugasan:20180902181655j:image

あとからも書きますが、組んだ後にこの事に気づき、直そうとも思いましたが再びやるのは手間ですし一応運用上問題はないことからそのままにしました。

説明しやすいのでこの写真を使ってもう少し説明します。(左落としには失敗してますが、それ以外は全て問題なく組めてます)

ヨンヨン組でもヨンロク組でも共通して言えることは、4つのスポークがセットということ。f:id:ikarugasan:20180902182334j:image赤で囲った部分がそう。

この1セットさえ組めれば、あとは全て同じことを繰り返すだけになります。f:id:ikarugasan:20180902182520j:image

そしてイタリアンの場合ヌポークが緑の場所に来るのも特徴です。緑じゃない部分は反ヌポークです。f:id:ikarugasan:20180902182604j:image

 

とりあえず、以上の事を踏まえて組んでいきます!

タンジェント組なので、もちろんスポークをクロスさせる訳ですが、こんな感じにヌポーク・反ヌポークを交差させます。f:id:ikarugasan:20180902183324j:image

交差させるとめちゃくちゃ圧力がかかり、スポークがたわむので折れないかと心配になります…

でもそういう風に扱えるよう作られているので折れることは無いようです。

(こんなにグニャグニャになっても大丈夫なのか…と驚かされました)

 

 

注意!ここから思いっきり失敗していきます!参考にはしないようお願いしますm(_ _)m 

 

 

スポークをクロスさせてニップルでリムに固定して、最初の1セットができた~f:id:ikarugasan:20180902183833j:image

同じように作っていくけど・・・あれれ?スポークが届かなくなったぞー??f:id:ikarugasan:20180902184018j:image

何回やり直しても届かない・・・f:id:ikarugasan:20180902184941j:image

一体なぜなんだ。

師匠に相談してみる。

もしかしてスポーク発注する時のERD間違ってた・・・?

それじゃ絶対届かない、と師匠からの返答。

まじか(  *o*  )

仕方ない、このままでは先に進めないので新しいスポークを買うことに。

正しいERDでスポーク長を計算し直し、フロント294mm・リア左299mm・リア右285mmと出た。

もうこれ以上お金が出せないから、DTコンペよりグレードを落としてDTチャンピオンにしよう・・・。重量も多少増えるがしょうがない。

すぐに入手したかったので手組パーツを扱ってるお店、フクイサイクルさんに問い合わせ。

するとチャンピオンシルバーなら対応サイズの在庫ありとの事。

ダッシュで買ってきました。 f:id:ikarugasan:20180902193916j:image

じゃじゃん!f:id:ikarugasan:20180902194005j:image

すぐに重さを測る。

重さの変化はこんな感じになった。

フロント・・・150g(コンペだと130g)

リア左・・・95g(コンペだと83g)

リア右・・・90g(コンペだと79g)

重量アップですが目をつぶります。(つぶりたくないけど)

初めて手組をやる時はこういう事があるから、安いスポークを選んでおいた方が良かったりするんですよね~……( ̄▽ ̄;)

気を取り直して作業再開。f:id:ikarugasan:20180902194658j:image

(実はこの時点でもまだ間違えてます)

・・・あれ?またスポークが届かなくなった・・・

おかしいな、長さは合ってるはずなのに。

組む順番を変えてみよう。f:id:ikarugasan:20180902194840j:image

あれ・・・また届かない。f:id:ikarugasan:20180902195018j:image

もう1回やり直してみよう。f:id:ikarugasan:20180902195129j:image

・・・・・・まーたダメだ!f:id:ikarugasan:20180902195238j:image

どうしても最後の3本が届かない。

師匠から色々ヒントをもらう。

・・・が、気がついたらもう夜の10時になってしまった。(朝から作業してコレです…)

目標はこの日のうちに前後輪完成させるというものだったが、まだフロントのスポークすら全て通せていない・・・(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)

とりあえず明日の自分に託すことに。

そして翌日・・・(8/26(日)の話です)

朝ご飯を食べながら作業開始。f:id:ikarugasan:20180902200652j:image

残り3本になり、1本がなんとか入って残り2本!

初めてここまで進んだ。今回はいける気がする!

しかし、やっぱり届かなくなる。f:id:ikarugasan:20180902200845j:image

限界まで伸ばしてこれです・・・全く届く気がしない。

もしかしてクロスした圧力でハブがねじれ、そのせいで入らなくなってるのか?

ニップルがこんな感じで飛び出てるのもなんかおかしいし・・・。f:id:ikarugasan:20180902202423j:image

だとすれば、既に通したほかのスポークのテンションをかけてねじれを修正させれば入るかも??(先に言っておきますがこれは間違いです)

既に通したスポークのニップルを回し、テンションをかけてみる。

するとカーン!という甲高い音と共に耐えきれなくなったスポークがニップルから弾け出た。

び、びっくりした~・・・

やっぱりダメだ・・・これでダメなら、もう無理だ・・・

ドッキリ系ハプニングで完全に心がへし折られ、意気消沈。

師匠にもう無理です・・・と半ば諦めの連絡。

それで無理なら、ラジアルしか組めないぞ!と師匠からの叱咤激励。

確かにその通りだな~・・・と頭の中で思う。

そしてその言葉で火が付き、やはり諦めきれずに作業を再開。

すると・・・なんと!!

スポークが全て届いたではありませんか!!!f:id:ikarugasan:20180902202202j:image

全てのスポークが通った瞬間、師匠から言われていたアドバイスの意味をようやく理解した。

反ヌポークから入れないとダメ・・・。

つまりこういうことです。f:id:ikarugasan:20180907075249j:image

スポークをクロスさせる際、先に反ヌポークを取り付けて、あとからヌポークを交差させて取り付けるという順序でスポークを通さないと、クロスさせた時にねじれが発生し、今回失敗した事象のようにスポークが届かなくなるということである。(反ヌポークを取り付けてヌポークを交差させるという順序をとれば、クロスした際のねじれが相殺され、普通にスポークが届くようになる。)

このやり方をしたらご覧の通り、最後の1本は余裕で届きました。f:id:ikarugasan:20180902203333j:image

このことを理解せず、今までヌポークを付けてから反ヌポークを交差させてました。だからスポークが届かなかったようです。(黒コンペのスポーク届かない事象は本当にスポーク長が短かったという原因もあります)

いい勉強になりました、ありがとうございましたm(_ _)m

※数年後に追記。

先にヌポークもしくは反ヌポークを入れるというのは誤りで、別にどっちでも大丈夫です。

この記事の手組を始めたばかりの頃のただの勘違いでした。誤った情報を載せてすみません…m(_ _)m 

 

これで失敗談の紹介は終わりです。

 

 

スポークが全て通った所で、お次はいよいよ振れ取り作業に入ります。

 

次回に続く。

 

 

手組ホイール初挑戦②【必要工具編】

今回は手組ホイールを作るのに必要な工具を紹介します。

 

とりあえず必要なのはこんな感じ。

ニップル回し

・スポークテンションメーター

・センターゲージ

・振れ取り台

・つまようじ

・マイナスドライバー

・グリス

 

これだけあれば手組は作れると思います。

 

順番に紹介していきます。

 

まずはニップル回し。

パークツールのSW-0です。f:id:ikarugasan:20180901160316j:image

ニップル回しは自分が使おうとしているニップルのサイズに合ったものを使わないといけないです。

今回の場合だとDTのアルミニップル

DTは面が3.2mmなので、3.2mm用のニップル回しが必要。

その3.2mm用のニップル回しが上の写真の持ち手が黒いタイプのやつです。

前の記事にも書きましたがアルミニップルは舐めやすいので適正なニップル回しを使わないとマズイことになります。

例えば、色んなサイズに対応しているニップル回しは一見便利そうですが保持面が弱く、舐めやすいとのことです。

このパークツールのニップル回しは三面保持でニップルに当てるとガッチリはまり、不注意さえなければ舐めることなくしっかり回せます。

なのでこれにしました。

・・・っていうかレーシング3用にと前から持ってたんですけどね…。

 

次はスポークテンションメーター。

これまたパークツールです。TM-1というやつ。f:id:ikarugasan:20180901162328j:image

これはスポークテンションを数値として見るための道具で、手組を組んだ際のテンション管理のためには必須のアイテムです。

また、完組ホイールの色んなエアロスポークにも対応しているため、フルクラムホイールのテンションをチェックして自分でメンテする・・・といったこともできます。(ただし、ショップの人情報ですが完組ホイールはそれ用にテンションが掛けられているので無闇にテンションを上げたりはしない方が良いとのこと。スポークを触るなら、振れ取りを行う程度に留めた方がいいらしいです)

使い方は至って簡単、黒い部分を握ると上部に3点あるシルバーの柱のうち、中央の柱が下に下がる構造になってます。

中央の柱はバネの力で戻ろうとするので、中央以外の2点と下に下がった中央の柱の間にスポークを挟み込み、下部にあるメーターでその時の針が指している値を読みます。

これだけではまだだめで、そのメーターが指している値を工具の裏に置いてある換算表で照らし合わせ、ようやくかかっているテンションを読み取ることができる・・・という仕組みです。

スポークテンションメーターの品質ではこれが間違いないようなのでこれにしました。

値段が異様に高く、Amaz〇nで買っても8000円近くします。(それ相応の性能は確かにあるけれど…)

そのため、今回は師匠からお借りし、次回組む時は自分のを買うことにしました。

 

次はセンターゲージ。

またしてもパークツールです。WAG-4という製品。f:id:ikarugasan:20180901163818j:image

これは何に使うのかというと、ホイールのセンター、つまり中心を見るために使います。

ホイールは組んでいく途中でテンションの差により、ハブもしくはリムが片方に偏り、左右均等になってない状態になることがあります。

左右均等になっていない状態のままでは走行ロスが発生し、走りが不安定になるため、左右がバランスするようセンターゲージをあててハブが中心になるよう調整します。

使い方としては、こんな風にまずは片面のリム、ハブのロックナットに当てて・・・f:id:ikarugasan:20180901164316j:image

ゲージのハブのところにあるネジを締めてその位置を固定させます。

で、固定されたセンターゲージをホイールの反対側に当ててピッタリとリム、ハブが合えばセンターが出てる証拠。

ピッタリ合わず、ハブは付くけどリムは付かない、もしくはリムは付くけどハブは付かないという状態であればセンターが出ておらずどちらかに偏っているということになります。

センターが合ってない場合、次の組み立て編でも話しますが、ニップルを全周均等に締めてリムをセンターが出る方向に引き寄せます。

ちなみに振れ取り台やフレームにホイールが装着されている場合でも使うことができるので便利です。

購入はAmazonで7000円くらいで買いました。

 

お次は振れ取り台。

振れ取り台はTacx Exact Truing Standにしました。f:id:ikarugasan:20180901195650j:image

振れ取り台は言わずもがな、ホイールの振れを取るための専用の台です。

振れ取り台はどれを選んでも高いため、庶民には手が出しにくい工具ではありますが、比較的安価なものもあります。

それがこのTacxの振れ取り台。

Amaz〇nで11000円くらいで買いました。

ミノウラの振れ取り台はさらに安く買えますが、固定が甘いせいでよく動いてしまい、精度が出せないとのことなので却下。(ミノウラは安いのにセンターゲージまで一緒についてくるため、話だけ聞けばかなり得です。使えるかどうかは置いておいて…。自分は前述した理由から、あえてそれぞれ別のものを買いました)

そしてこの振れ取り台・・・せっかく買ったはいいものの、発送が遅かったせいで手組ホイールが完成したあとに家に届きました(^_^;)

手組が出来上がってから振れ取り台が届くとか、どんなギャグやねん・・・てツッこみたくなります。(まさに台無し。)

ちなみに振れ取り台無しでどうやって振れ取りを行ったかというと、RIDE4000のバイクに取り付け、逆さまにして振れ取りしました。

ブレーキシューをうまく使えば振れ取り台無しでも振れ取りが可能です。

もし出先でスポークが折れ、その場で修理しないといけなくなった際はバイクを逆さまにして修理することになるため、今回はいい予行練習になりました。

 

次はつまようじ。

TM-9000です。f:id:ikarugasan:20180901202306j:image

やはりデュラエースグレードだと他のつまようじに比べてツヤが違いますね。

嘘ですすみません。

何に使うのかというと、写真のようにニップルに差し込み、リム穴に入れる時に使います。

つまようじなどでガイドしておかないと、リム穴の中にうまく入らず、リムの空間の中に落っこちてしまうため、それを防止するためのものです。

 

次はマイナスドライバーf:id:ikarugasan:20180901202713j:image

ニップルの頭はマイナスドライバーで回せるよう、くぼみになってます。

さきほどのつまようじでリム穴に入れたニップルを、今度はマイナスドライバーで回してスポークにねじ込むために使います。

使うのはスポークに入る最初のタイミングだけで、一旦ニップルが入ってしまえばそこからはニップル回しにバトンタッチします。

 

最後にグリス。

グリスはパークツールの深緑色のやつを使用。

何に使うかというと、スポークのネジ山に塗ります。

本来はスポークプレップというスポーク専用のグリスを塗るのですが、国内では入手困難らしく、ネットの記事を色々見て回っていると普通のグリスで手組をしている人も結構いるようだったので普通のグリスを使いました。

ネジ山にグリスを塗っておかないと、テンションをかけた時にスポークも一緒に回ってしまいます。

スポークが一緒に回ってしまうとスポークがねじれてしまい、振れの原因につながります。

そのため、潤滑・固着防止の目的で塗りました。

 

これで必要工具編は終わり。

次回は組み立て編です。(トラブル続出でした…)

 

つづく

手組ホイール初挑戦①【設計編】

久しぶりにブログ再開します。

 

結論からいうと、初の手組ホイールは無事完成しました!f:id:ikarugasan:20180831195159j:image

これから少しの間、手組の話をメインに書いていきますが、設計編・必要工具編・組み立て編・走行テスト編・鑑賞編・・・という感じで複数回に分けて記事を書く予定でいます。

あ、鑑賞編はたぶんありません。(笑)

 

先に書いておきますが、こういう記事を書くと必ずと言っていいほど「これはおかしい。〇〇が正しい。」とか「ここはこうじゃなくてこうだろ」と言う人が絶対出てきます。

あくまで自分がどんな理由でパーツを選定したか、どんな考え方でこういう風にしたかといったことをメインに書いていくので、考え方とかが間違ってる等のコメントは全て無視しますのでよろしくです。

 

さっそく本題に入ります!

そもそもなんで手組を始めようと思い立ったのか?

それはこれからブルベといった超長距離を走っていく中で、完組ホイールよりも手組ホイールの方が何かと有利だと思ったから。

まず一番はスポークの問題。

完組ホイールはスポーク本数が少なく、1本でも折れたら走行不能に陥る可能性が高い。

その点手組ならばスポーク本数が多く、1本くらい折れても走行不能に陥る事は少ない。また、予備スポークを持ってればその場で自分で即修理し、再び走行可能となる訳です。

もう一つの理由は、軽量なホイールを安く作れるという点。

1400g台の完組ホイールを買おうとすると10万円近くしますが、手組で同じ重さのホイールを組もうとするとたった2~3万円とかで作ることが出来てしまいます。

軽さだけでみれば、圧倒的なコストパフォーマンスです!

しかし、それは「軽さだけ」の話。

ホイールはただ軽ければいいってものではなく、剛性といった力の伝達性能も要求されます。

完組ホイールは専用設計でリム、ハブ、スポークを作っているため、手組では絶対に真似することのできない性能があるといいます。

その代わり手組ホイールは自由にパーツを選ぶことができ、組み方次第で自分の好きなようにステータスを振ったホイールをつくることが出来ちゃいます。

ここが手組と完組の一番の違いみたいですね。

とりあえずそんな感じで手組を始めた理由としてはブルベのため、そして安く軽いホイールが作れるからというのが理由です。

(あと一つ付け加えるならば、手組をやってる人が少ないから。少数派が好きな自分としては、完組が主流となっている今の時代において、手組に物凄い魅力を感じたのです)

 

お次はパーツ選定の話。

ホイールはリム、スポーク、ハブ、ニップルから構成されていますが、まずはどんなホイールを作りたいかを考えました。

自分の場合、「安くて軽い手組ホイール」をコンセプトにパーツを選定。

ここで、パーツ選定だけでなく、スポークの本数・組み方も一緒に検討をしていく必要があります。

自分の場合、全くの初心者なので手組のプロフェッショナルであるR師匠に色々教わりながらパーツを選びました。

 

ということで、私が選んだパーツ構成・組み方は以下の通り。

〈フロント〉

リム・・・TNI al22

ハブ・・・NOVATEC A291SB-SL

スポーク・・・DT コンペティション(黒) Φ2.0×1.8mm バテッド

ニップル・・・DT アルミニップル(ターコイズブルー)

リムテープ・・・ベロプラグ(黄)

20H ヨンヨン組 イタリアン

〈リア〉

リム・・・TNI al22

ハブ・・・NOVATEC F482SB-SL

スポーク・・・DT コンペティション(黒) Φ2.0×1.8mm バテッド

ニップル・・・DT アルミニップル(ターコイズブルー)

リムテープ・・・ベロプラグ(黄)

24H ヨンロク組 イタリアン

 

上から順番に検討した内容を書いていきます。

まずはリム。

TNI al22です。f:id:ikarugasan:20180829121528j:image

ホイールは全体の重さではなく外周部の軽さがものをいうため、とにかく軽量なリムを選ぶことを重視しました。

今回の場合、安くて軽いだけでなく剛性もそれなりにあり、ネットの評判も悪くないTNI al22を選ぶことに。

リム重量と聞いて、あまり馴染みがない人もいるかと思うので簡単に完組ホイールのリム重量を書いておきます。(ここに書いてあるのはどこかのサイトに載っていた情報によるものですので、絶対合ってるとは限りませんのであしからず)

ちなみに全てフロントリムでの話です。

レーシング3、ゾンダ・・・約460g

レーゼロ・・・約420g

デュラ WH-9000 C24 CL・・・約380g

TNI al22・・・約380g

こんな感じです。TNI al22はアルミクリンチャーリムとしてはかなり軽量な方だと思います。

ちなみにこんなに軽くてお値段約3500円。もちろんリム1個でです。

前後合わせれば約7000円で買うことができます。軽さに対するコスパ、ずば抜けてます。

購入はワールドサイクルで買いました。

 

次はハブ。

NOVATEC A291SB-SLとF482SB-SL。f:id:ikarugasan:20180829121636j:image

力学上、回転体の中心部は重い方が回るらしいので(確かG〇KIS〇はその理論に基づいて設計されていたような?)ハブについてはそこまで軽さを求めてませんでしたが、性能に対するコスパが圧倒的に良いNOVATECのA291SB-SLとF482SB-SLというハブがあったのでこれにしました。

前60g、後228gで前後セットで約9000円。

回転性能といったほかの性能も申し分ない。 

ちなみに回転自体の軽さについてはどれを選んでもあまり変わらないかなという判断から、特に重視してません。

他メーカーのハブだとTNI エボリューションライトハブがほぼ同等の重量でしたが値段が前後セットで約20000円!高い・・・。

シマノのデュラハブも良いなぁと思ったけれど重量・値段がノバテックに比べると少し取っ付きにくい・・・。なので候補からは除外。

購入はAmazonでした。(セットで売ってます)

 

次はスポーク。

DT コンペティション(黒)。f:id:ikarugasan:20180829122947j:image

スポークが決まるまで一番時間がかかりました。

なぜならば、前述した通り組み方・本数を決めるのはもちろん、スポーク長を計算しないといけないからです。

スポーク長計算はリム高、ハブフランジ径、組み方といった様々な要素によって変わり、正しい長さのスポークを使わないとうまく組めなくなるため、手組をする上でスポーク長計算は必須です。

スポーク長はインターネット上にたくさん転がっているスポーク長計算機を使う、もしくは自力で計算して算出する方法があるようですが、自分はこのスポーク長計算機を使いました。(http://spoke.gzmapss.com)

 

ここでスポークに関する基礎的な知識について書きます。

知ってる人はスルーしてください。ほんとに当たり前の話ですので…(自分は恥ずかしながら今回手組をやるまでほとんど知りませんでした)

まずはスポークとリムとニップルの構造。

これがスポーク。f:id:ikarugasan:20180829125943j:imageこれはJベンドというタイプ(先端がJ字の形してる)ですが、完全に真っ直ぐの形をしたストレートプルというタイプのスポークもあります。(レーシング3とかレーゼロのスポークがまさにそれ。もちろん手組でもストレートプルはあります)

反対側はねじ切ってあり・・・f:id:ikarugasan:20180830182811j:image

ニップルをこんな感じにねじ込むことができます。f:id:ikarugasan:20180830193543j:image

これをリム穴に通せば・・・f:id:ikarugasan:20180831080530j:image

ニップルがナットの役割を果たし、ねじ込むことでハブが引き寄せられ、スポークテンションがかけられる・・・という仕組みになってます。f:id:ikarugasan:20180831080555j:image

組み方についても少し説明します。

組み方は大まかに分けて2種類あり、ラジアル組、タンジェント組(クロス組とも)があります。

ラジアル組はその名の通り放射状に組む組み方で・・・f:id:ikarugasan:20180831183424j:image

タンジェント組はスポークが交差する組み方です。f:id:ikarugasan:20180831183508j:image

タンジェント組にはさらに2本組(1クロス)、4本組(2クロス)、6本組(3クロス)…とあり、スポークを交差させる回数によって種類が変わります。

上のタンジェント組の写真(フルクラムレーシングクアトロのリアホイール)はDS側が4本組(2クロス)になってるのが分かりますね!

ちなみにDS(ドライブサイド)側とは別名フリー側ともいい、フリーボディが付いてる側の事をいいます。

反対側はNDS(ノンドライブサイド)側、もしくは反フリー側と呼ばれます。

つまり、フルクラムのレーシングクアトロとかレッドウインドは前輪がラジアル組、後輪がDS側が4本組(2クロス)、NDS側がラジアル組になっている・・・ということです。

基本的にはラジアル組よりタンジェント組の方がスポークをクロスしている分剛性が高くなり、耐久性が上がるのでフリーボディが付いていてペダルを回すたび強烈な力が加わるDS側はラジアルではなくタンジェントで組まれていることが多いように思います。

 

パーツ構成の欄の一番下にイタリアンとありますが、これは何かというとラジアル組やタンジェント組とはまた別でそういう種類の組み方の事をいいます。(すっごく分かりづらいですがそうとしか言えません!すみません!)

基本的にJベンドスポークのタンジェント組にしかなく、そのタンジェントの中にJIS組みとイタリアン組みとあり、4本組だったとしても6本組だったとしてもどっちの組み方でも組めます。(4本組 イタリアンとか、4本組 JISとか、6本組 イタリアンとか、6本組 JISとか・・・)

これだけの説明では知らない人からすれば全くもって意味不明だと思いますので、手組ホイールで超有名なショップブログ、のむラボさんの専門用語を交えてほんの少しだけ説明しようと思います。(本気で説明するとものすごく長くなるので本当にほんの少しだけです!気になる方はのむラボさんのブログで調べるのがオススメです。自分ものむラボさんのブログを読んで知識を身につけました(^_^;))

ハブにスポークを通す時、当たり前のことですが二パターン通し方があります。

一つは内側から外側に通す通し方、もう一つは外側から内側に通す通し方。

で、内側から外側に通したスポークのことをのむラボ専門用語でヌポークと呼びます。

逆に外側から内側に通したスポークのことをこれまたのむラボ専門用語で反ヌポークと呼びます。(理由は毎回「内側から外側に通したスポーク」と書くのがメンドイし大変だからだそうな…)

この写真のホイールを例にします。f:id:ikarugasan:20180831201102j:image

写真奥がホイールの進行方向と考えます。

進行方向に対してヌポークと反ヌポークが写真の形になってる組み方がイタリアン組です。

このホイールをひっくり返したとすると、進行方向は奥から手前方向となり、ヌポークと反ヌポークの向きも逆になります。

これがイタリアンの特徴。

もしこれがJIS組みだった場合、ひっくり返してもヌポーク、反ヌポークの向きが変わりません。

なぜひっくり返しても向きが変わらないかというと、DSとNDSでヌポーク・反ヌポークがそれぞれ逆に組まれているからです。

・・・言葉で説明しても本当に意味がわからないと思います。

とりあえずイタリアンとJISはそういうものだと思ってください(^_^;)

で、ここからが重要。

現在ロードの世界ではイタリアンで組むのが主流のようです。(ただし、ディスクブレーキ仕様のホイールだと話は変わってきます)

理論はめちゃくちゃ長くなるので詳しく書きませんが、イタリアンだとペダルを踏む=フリーが回転してねじれるとヌポークを即引っ張る動きをするため、力を最も効率よく伝達できるのです。

(ヌポークと反ヌポークを完全に逆にして組んだ逆イタリアンというのもあり、もし逆イタリアンで組んだとするとフリーが回転した瞬間ヌポークが一気に緩み、まったく力が掛からないどころか力が逃げてしまうことになります。)

とりあえず、タンジェント組の時はイタリアン。で覚えておくことにします。(あくまで自分の考え方のため、これが絶対正しいというわけではないです。必要に応じてJISとイタリアンどっちにするか検討するのが個人的に正しいと思います)

 

とまあ、以上の話から今回はイタリアンでヨンヨン組・ヨンロク組をやりました。

ヨンヨン組というのは左右4本組のことで、ヨンロク組というのは(本来であればこの名称自体もこれまたのむラボ専門用語になります)DS側を4本組、NDS側を6本組で組んだ組み方のことを言います。

普通は左右同じ交差数でホイールを組みますが、あえてヨンロクで交差数を変えて組む効果としては、テンション差を是正できるみたいです。具体的には、NDS側のテンションをほんの数%アップできる・・・というものらしい。

なぜヨンロクにしたかと言われれば、とりあえずこれにしとけば間違いないという感じだったのでヨンロク組にしました。(初めてなので正直なんでも良かったです。次に組む時は違う組み方をしてみて、どんな違いがあるかを感じられたらいいなと思ってます)

組み方を検討する際、最初はフルクラムホイールみたいにフロントラジアル、リアDSクロスのNDSラジアルにしようかとも考えていたのですが、ラジアルとクロスでそれぞれ特徴があり、自分の場合ダンシングをよく使うので横剛性を重視したかったため、オールクロスで組むことにしました。

それぞれの特徴は以下の通り。

 

〈ラジアル〉

・スポーク長を最も短くできるので最も軽量にできる

・反ヌポークで組めば空力が最も良くなる

・クロスと比べて乗り心地が悪くなる

・クロスしてない分地面からの衝撃が直接伝わり、ハブの寿命がクロスより短くなる

・横剛性があまり出せない

・スポークが折れた時に振れが出やすい

 

〈クロス(タンジェント)〉

・クロスさせる分スポーク長が長くなり重量増

・空力ではラジアルに劣る

・乗り心地は良くなる

・クロスしたスポークのおかげで地面からの衝撃を分散させることができ、ラジアルよりもハブの寿命は長くなる

・横剛性が上がる

・スポークが折れても振れが出にくい

 

こんな感じらしいです。

ざっくり分けるとガチレース志向ならラジアル、ロングライド志向ならタンジェントがオススメ・・・なのかな?自分が重視したい項目によって組み方を決めるといいと思います。

ちなみに実際に組む時の話で、ラジアルは簡単に組めますがクロスは少し考えないとうまく組めません。

組むのに慣れてしまえば全く関係ない話になりますが、クロスは初めて組む際には割と難しいです。

でも、クロスが組めるようにならないとラジアル一択になってしまい、後輪に至っては自分で組むのが不可能になってしまうので、初めて挑戦する際はクロスがオススメです。(前後輪ともクロスの必要はありませんが…)

 

ここら辺でスポークの基礎知識紹介を終えて本編に戻ります。(正直まだまだ書き足りないところがありますがここら辺で終わります。長々とすみませんでした(T_T))

スポークは組み方によって長さが変わります。

ラジアル→2本組→4本組→6本組→8本組……の順にスポーク長が長くなっていきます。

後輪だとDS側、NDS側のハブフランジ径が異なっていることがあるため、さらにそれぞれでスポーク長が異なることになります。

まあつまり何が言いたいかというと、大体の場合はフロント用、リアDS用、リアNDS用の3種類の長さのスポークを用意しないといけないということです。

20H、24Hとかはホール数、つまりリム穴の数を表してますが、今回の組み方でいうとフロント20Hの場合20本のスポークが必要、リア24Hの場合DS側で12本、NDS側で12本のスポークが必要となります。

合計でいうと長さの異なるスポークが44本必要となるわけです。

その長さを先ほど登場したスポーク長計算機を使って算出していくわけですが、自分の場合こんな感じになりました。

フロントf:id:ikarugasan:20180901085259j:image

リアf:id:ikarugasan:20180901085316j:image

これらの計算結果からフロントは290mmを20本、リアは296mmを12本、282mmを12本買うことにしました。(フロントのは291mmとなってますが、選んだスポークの商品ラインナップが2mm単位でしか無かったので一番数値の近い290mmにしました)

計算するために有効リム径(ERD)とかピッチ(PCD)とかフランジセンター間とかの数値を入れなきゃいけないのですが、これらの数値は実際のモノの寸法を測定して入力します。

そのため、スポークを発注する前に先にリムとハブを発注しておく必要があります。

・・・・・・なのですが、実はメーカーの商品紹介ページにそれぞれの各寸法が載っていることも多く、実際に測らずともホームページに書いてある値を入力するだけでスポーク長を出すことも可能です。

自分の場合は先にリムとハブを発注しておき、届いたら寸法測定を行い、さらにその後にホームページの寸法値を確認してホームページの値を計算機に入力してスポーク長を出しました。

しかし、ここで一つだけ失敗している事がありました。

パーツを全て発注し終え、いざ組もうとなった時に気づいたのですが、有効リム径(ERD)が間違っており、スポーク長が本来の長さよりも短くなってしまいました。(実際に測った値は589mmで、ホームページに記載してある公称値は595mmとなっていた)

なぜこうなったのかというと、有効リム径(ERD)をただのリム内径とばかりに勘違いしてしまい、本来の有効リム径(ERD)分を考慮せず計算機を叩いてしまったようです。

ちなみに本来の有効リム径(ERD)とは、ニップルがリムに入った状態で、ニップル全長からニップル頭のへこんだ部分、出づらの部分を引いた値×2にリム内径を足したものがERDになります。(まあつまりリム内径+スポークがリムの中に入る長さを考慮した数値のこと。とりあえずリム内径よりほんのちょっと長くなる。)

あと、ERDがホームページに載っていることを完全に見落としていて、実測したリム内径が正しいとばかりに思い込んでいたのが失敗の原因。

みなさんもERDにはご注意ください。

正しいERDの値(589mm→595mm)にして計算し直し、スポークを再度発注したら問題なくホイールが組めたので、ERDとそれ以外の値はこれで問題ないようです。

・・・とりあえず臨場感(?)を出すために、ここから組み立て編までの間、スポーク長を間違えたテイで話を進めていくことにします(笑)

 

さて、スポーク長が算出できたらお次はどこのスポークを買うか考えます。

ちなみにスポーク自体の種類にも、完全に円柱の形をしたプレーンスポーク、両端以外の厚みが薄くなって軽量化がなされているバテッドスポーク、中央部分が扁平形状になっていて空力性能の高いエアロスポークの3種類があり、順に値段が高く、そして軽くなっていきます。

今回はエアロスポークを選ぶことにします。

理由は組み立てがしやすく、空力性能および軽量化が可能という理由から。

高性能エアロスポークで最も有名なのがサピム CX-RAYというスポーク。

あらゆる面で高い評価を受けており、その性能はまさに折り紙つき。

ただし、値段がとにかく高い。

1本につき約360円(シルバーの場合。ブラックだと約500円)。シルバーとブラックの間をとって約400円といったところ。これだけ聞いてもまだあまりピンと来ないかもしれない。

ホイールを組むのに最低44本が必要。

そこへさらに折れた時のことを考慮し、予備スポークを各サイズ3本ずつ買っておくこととする。

すると、400×(44+3×3)=21200円となる。

安くて軽い手組ホイールを作りたいわけだが、これではスポークだけで一気に値段が跳ね上がってしまう。(確かに性能はピカイチかもしれないが…)

さすがにそんなに出せない。

そこで、cn spoke aero 424、pillar PSR x-tra  1420というCX-RAYと同等の性能をもつと言われているエアロスポークにすることにした。

こちらはCX-RAYよりも値段が抑えられており(aero 424は1本約180円、x-tra 1420は1本約270円)性能も申し分ないとのこと。

しかし、国内ではほとんど取り扱われていないようで入手が困難。

ebayやAliexpressといった海外通販サイトなら買うことができるようなのでこちらをチェックしてみるが、納期がどれも9月上旬~中旬といった感じで遅い。(8/20~22時点での話)

なるべく早く手組を完成させたいという思いがあったことから、これらのスポークは断念。

入手が容易という点で見ていくと、国内でよく出回っているDT SWISSもしくは国産の星となる。

星は国産スポークなので圧倒的に安い。(1本約60円)その代わり重量も値段相応…

DTは手組ホイールのブログでもよく見かけ、性能も良さそうということでDTにすることにした。

DTのエアロスポークにはニューエアロとエアロライトの2種類があるが、エアロライトはCX-RAYと同等の軽さと値段を兼ね揃えるスポークなので却下。

ニューエアロはほどよい値段(1本約220円)でなかなかの性能。これに決めた!

どこで買おうか?国内のオンラインショップだとパックスサイクルとかタキザワサイクルで取り扱ってる模様。

タキザワサイクルを見ると長さによって欠品がいくつかあり、残りが無さそうな感じ。パックスサイクルも在庫限りで確実にあるとは言えなさそう。(まぁ、問い合わせればいいだけの話だが…)

エアロスポークの入手がこれほど大変だったとは・・・。

うーん、ここは苦渋の決断でエアロスポークではなくバテッドスポークにすることにします。

まあ、初めて手組に挑戦するわけだし、最初は基本となる丸スポークから始めるべきだもんね!(・・・と自分に言い聞かせておいた) 

バテッドスポークで有名どころはDT コンペティション

個人的にこれが一番よく見かける気がする。

よし、これに決めた!(2回目)

値段も黒で1本約120円。かなりお買い得です。

パックスサイクルなら希望の長さが問題なく入手できるようだったのでパックスサイクルで購入しました。

・・・こんな感じでどんどんグレードダウンしていき、ついにはエアロですらなくなってスポークが決まったのでした(笑)

(ちなみにこの後さらにグレードダウンすることになります…)

 

これでようやくスポーク選定の話は終わり。

とにかくスポークの話が長かったですが、それだけ検討する事や知っておくべき内容が多いということですネ(^_^;)

 

お次はニップル

DT アルミニップル ターコイズブルーです。f:id:ikarugasan:20180901121107j:image

スポークをDTにしたのでニップルもDTのものにしました。

ニップルにはブラスニップル(真鍮ニップル)とアルミニップルの2種類があります。

それぞれの特徴としては、ブラスニップルだとアルミに比べて重い代わりに舐めにくく扱いやすい。一般的に使われているのがブラスニップルだそうです。

対してアルミニップルは真鍮より軽量。外周部を軽くしたい時にはオススメです。ただし、舐めやすく、取り扱いに気をつけていないと大変な事になります。(高テンションがかかった状態で舐めてしまいニップルが回せなくなった日には・・・(゚o゚;))

ニップルはカラーバリエーションが豊富で、DTのアルミニップルだとレッド・ブルー・グリーン・ゴールド・ブラック・パープル・ターコイズブルーの7種類あります。

色んなカラーを選ぶことができる数少ない部品なので、好みの色を選んで完組にはできないようなオリジナリティ溢れる手組ホイールを作りたいところですね♪

1個約60円で、リム穴の数だけ買いました。

購入はスポークと同じくパックスサイクルです。

(ちなみに買ったのは44個ですが、上の写真をよく見ると45個あります(^_^;))

 

最後はリムテープ

いや、正確にはテープではなくリム穴を塞ぐアイテム。

それがこれ、ベロプラグ!f:id:ikarugasan:20180901121729j:image

リム穴にはめて使います。これを使うことでリムテープを使った時よりも大幅に外周部の軽量化を行うことが可能です。

固いけど高耐久・軽量で有名なシマノの青いリムテープが前後セットで約30gだとしたら、ベロプラグは44個で約10gです。とにかく軽い!

2種類サイズがあり、赤(8.0mm用)と黄(8.5~9.3mm用)があります。

長さはリム穴の径の事を指していて、TNI al22のリム穴径は測ったら9.0mmだったので黄色を選びました。

実際に取り付けて既にロングライドも走っていますが、問題なく使えています。

購入はスポーク・ニップルと同じくパックスサイクル。

(そして上の写真、44個買ったはずなのにこれまた45以下略)

 

あと、ホール数についての検討を書いてなかったので少しだけ書いておきます。

フルクラムのレッドウインド、レーシング3といった上位モデルのホイールを見るとホール数がフロント16H、リア21Hになってます。

手組でも同じホール数で組もうとしたら・・・たぶんできません。

いや、正確にはできるかもしれませんが、できたとしても剛性が足らず、フニャフニャのホイールになってしまうといわれてます。

あくまで少ないホール数で高い性能を発揮できるのが専用設計の完組ホイールです。

では手組ホイールの場合、どのホール数が最適か??

一般的にはフロント20H、リア24Hがオススメのようです。

耐久性が高く、頑丈なホイールが作りたい場合は28Hとか32Hに増やしていくといいと思いますが、そうなると今度は逆に重量・空気抵抗増となるので注意が必要です。ただし、スポークが折れた時など、スポークのトラブルには滅法強くなると思われます。

今回は軽量重視の手組ホイールを作りますが、ブルベ向きのホイールを作るとしたら24/28Hとか28/32Hとかで考えています。

 

 

以上で手組ホイール設計編が終了です。(めっちゃ長くてすみませんでした)

次回は必要工具編です。

 

つづく

ブログ休止のお知らせ

前回手組ホイールを新たに始め、次回から手組の記事を書くという話でしたが・・・すみません、ブログを少し休みます。

 

正直な事を言うと、最近ブログを書く気になれないからです。

 

完全にブログをやめるわけではなく、本当に少しの間書くのをやめるだけですのでご安心下さいm(_ _)m

 

次に記事を書くとしたら、手組ホイールを完成させる頃であろう8月下旬~9月上旬になると思います。

 

すみませんが、ご理解のほどよろしくお願いします。

往復自走ビワイチ

8/4(土)は300km走っても胃がダメにならないかテストするために往復自走ビワイチしてきました。f:id:ikarugasan:20180805090052j:image

以前の往復自走しらびそ峠を通し、300kmからさらに距離を伸ばしていこうとすると、いかに胃を持たせていくかが課題だと痛感。

そこで色々調べ、常に心拍70%以下で走れば胃が弱らないという情報を得て、本当にそうなのか自走ビワイチでテストしたのでした。

3:09に家を出て7:04くらいに琵琶湖到着。f:id:ikarugasan:20180810072912j:image

最初は心拍70%(140bpm)以下で30~32km/hで巡航。f:id:ikarugasan:20180810073301j:image

ビワイチは信号が全然なく、気持ちよく走れるので何回走っても楽しいです。f:id:ikarugasan:20180810073501j:image

あぢかまの里の近くのローソンを超えたあたりから向かい風になり、26~28km/hくらいで走行。(ここからビワイチを終えるまで常時向かい風でした…)

心拍に制限をかけると全然速度を乗せられません。゚(゚´Д`゚)゚。

しかし全ては自分の胃を守るため。

今我慢すれば300kmを超えた後でも楽に走れるはずなので耐えます。

まぁ、速度が出なくても走ってれば楽しいので、単独で気持ちよく走行。(何気に終始単独ビワイチはこれが初だったりする)f:id:ikarugasan:20180810073723j:imagef:id:ikarugasan:20180810074034j:imagef:id:ikarugasan:20180810074108j:image

11:57琵琶湖大橋f:id:ikarugasan:20180810074157j:imagef:id:ikarugasan:20180810074232j:image

彦根に戻ってきて・・・(14:34)f:id:ikarugasan:20180810074310j:image

関ヶ原を超え、岐阜~愛知へと帰ってきて帰り道の途中にあるたて輪にもちらっと寄っていく・・・(18:23)f:id:ikarugasan:20180810074506j:image

そして19:33帰宅です。f:id:ikarugasan:20180810074645j:image

ようやく300kmを走破。

16時間くらいかけ、ようやく胃のテストをすることができます(^_^;)

さてさて、さっそくコンビニでバナナ、桃ゼリー、からあげくんを買い、食べてみた。

 

・・・

 

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とりあえず胃もたれはなく、普通に食べることができた。

胃に食べ物を投下した時の違和感もなし。

これは・・・実験成功・・・??

足の疲れは向かい風のせいでかなりヤバイですが、胃はなかなか好感触でした。

これならさらに距離を伸ばしたとしても大丈夫かもしれない。

今後も300kmを超えるライドをたくさん行って、もっともっと練習していこうと思います。

ちなみに今年中に400kmの壁を超える予定でいます。

来年はブルベも本格的に始めようかなと計画しており、やるからにはSR取得も本気で考えています。

最低限600kmを走りきれないとSR取得は不可能なので、まずは確実に距離を走りきれるかどうかを確認していこうと思います。

それでは!

【記録】

・走行時間・・・12:11:59

・走行距離・・・302.20

・平均速度・・・24.77

・最高速度・・・58.18

・平均ケイデンス・・・84

・最高ケイデンス・・・241(ガーミンのケイデンスダメだなー…)

・平均心拍・・・130

・最高心拍・・・157

・合計上昇高度・・・984

 

 

 

 

あと、更新が遅くなったのには理由がありまして・・・

 

 

手組を始めることにしました。f:id:ikarugasan:20180810075849j:imagef:id:ikarugasan:20180810075926j:image

今回更新が遅かったのは、手組の事を調べるのに熱中していたからです(^_^;)

リムとハブももう既に買いました。上のはその写真になります。

次回以降は手組ホイールに関する記事を書いていこうと思います。(初心者デスケド)

では!