山を登りて戻り来よ - ikarugaブログ

坂バカ・ikarugaの自転車日記。ハードな山岳ロングライドが大好きです。

自走御嶽山一周 後編

f:id:ikarugasan:20190518065234j:image前編からの続きです。

 

〜あらすじ〜

夕方18:00に家をスタートして深夜ぶっ通しで走り続け、次の日の朝5:00には高山に到着。さあここから開田高原を通り、無事帰って来ることはできるのだろうか!

 

ということで5:09にローソン高山久々野店に着き、たっぷりと補給してたっぷりと補給食を買っていく。f:id:ikarugasan:20190518072137j:image

準備が整ったら出発。

走り出しは相変わらずハンパなく寒いが、気合で耐える。

天気は雲がいっぱいに広がっているが、雨雲レーダーによると雨は降らないっぽい。

そして雲の切れ間にはところどころほんの少しだけ青空が確認できた。

 

さっきまで真っ暗闇の世界を走り続けていたせいか、急に明るくなった道を走っていると別世界に来てしまったかのような感覚に襲われる。

何かこう、嵐のようなものが過ぎ去ったような、長きに渡り闇に支配されていた世界が終焉を迎えるような、そんな感覚…。

風は吹いておらず、車通りも一切なく、小鳥のさえずりすら聞こえない…静寂に包まれた世界が、その雰囲気を助長させています。f:id:ikarugasan:20190518065559j:image

気温は9℃。走ってても寒く感じる…f:id:ikarugasan:20190518065616j:image

どんどん進みます。f:id:ikarugasan:20190518065641j:image

木曽まで75km(絶望)f:id:ikarugasan:20190518065721j:image

しばらく走ると、見覚えのある場所にやってきました。(5:39)f:id:ikarugasan:20190518065704j:image道の駅 ひだ朝日村です。

なぜ見覚えがあるのかというと、3年前の9月に開催されたイベント、乗鞍センチュリーチャリティーライド2016に参加したときに通った場所だからです。

ここから野麦峠までの分岐は、その時と同じルートになります。(と言ってももうほとんど記憶にないんですが…)

道の駅でトイレだけ済ませたら、先へと進む。

景色はいいし、すごく走りやすいけど・・・f:id:ikarugasan:20190518065744j:imageかなり寒いです(;_;)

眠気もあり変な疲れもあり、心の灯火は鎮火寸前…orz

精神的にかなり参っていました。

でも、ここまで来て今更引き返すこともできないし、この苦しい状況を打破するためにはとにかく前に進むのが一番であるため、とりあえずひたすら走ることにします。

緩い登りや平坦の道をかなり走り、野麦峠までの分岐も超えて木曽まであと40kmとなりました。半分ちょいは消化できたのかなー…。f:id:ikarugasan:20190518065758j:imageただ、後半には峠が控えており、そこさえ越えればあとは下りだけのため、実際の距離はもっと少ないだろうと踏んでいます。

気温は6℃。どんどん登っていってるので、これからさらに寒くなっていきます。f:id:ikarugasan:20190518065813j:imageただし、日も昇り始めているため、気温低下はある程度相殺されていくはず…。今はそう信じるしかない。

その後も苦しい状況の中走り続けていると・・・・ついに晴れ間が見え始める!!!f:id:ikarugasan:20190518065836j:image太陽光の力は本当に偉大で、日光を浴びるとただ暖かいだけでなく、体内の機能が活性化されて一言で言えばとても元気になります。

沈んでいた気持ちも復活し始め、ここから勢いを取り戻し始めます。

高原の道をどんどん登っていく。f:id:ikarugasan:20190518065849j:image

時刻はまだ朝の7:00過ぎ。

こんな朝っぱらからこんな高原を走ってるって思うと、とても不思議な感覚になる。

そして、ここらへんから徐々にテンションも上がり始める……。

 

ふと、内なる何かが語りかけてくる。

???「お前はクレイジーさが足りないんだよ……」

???「もっとクレイジーになって、さっさと力を解放するんだッ!!」

ワタシ「よし…!分かった!!!」

 

今の私の周りには、非日常感で溢れかえっている。

こんな時間にこんな場所を、こんな疲れた状態で走り続けている。

その現実が、体の奥底に眠るクレイジーパワーを解放させる……!!!!

 

もっとクレイジーに…もっとクレイジーに!!

クレイジーパワー、全開ッッッ!!!!

 

普通の人なら絶対にこんなことしない…。そんなことを思えば思うほど、力が湧いてくる。

今の私なら、標高の高い峠の寒さも跳ね除けて登っていける!!

ウオオオオオ!!峠のゴールまであと少しだァァァ!!!!

 

そして・・・ついに・・・!!f:id:ikarugasan:20190518065904j:image

ヨッシャァァァァ!!!ゴーーール!!f:id:ikarugasan:20190521205648j:image

標高1350m、長峰峠を制覇しました!(7:15)f:id:ikarugasan:20190518124003j:image

ここから木曽エリアに突入します!f:id:ikarugasan:20190518124023j:image

峠を少し下ると、右手についに御嶽山が姿を現す!!f:id:ikarugasan:20190518124042j:image

これだけ走って、今回のライドでようやく初めて御嶽山の姿を目にしました(^_^;)

御嶽山一周といいつつ、他の山が周囲にたくさんそびえ立ってる関係でこのルート上で御嶽山が見えるのはほんのわずかな区間しかないんですよねぇ(^^;)

その後、クネクネの峠道を下り、再び景色の良い高原道路に出る。f:id:ikarugasan:20190518124102j:image

すごく先の道まで見える。。。なんと美しい世界。f:id:ikarugasan:20190518124117j:image

そして、少し進んだところにたまたまトイレがあったため、用を足そうと停車して偶然後ろを振り返ってみると・・・

圧倒的な存在感を放つ御嶽山の姿が・・・‼f:id:ikarugasan:20190521211446j:image

厳かな雰囲気を放ちつつ、そこに鎮座する霊峰。

その姿を目にした瞬間、開いた口が塞がらなかった。まさに圧巻の景色。(正直用を足してる場合じゃないと思ったレベル)

トイレを済ませたあと、近くにある橋にて記念撮影をしました。f:id:ikarugasan:20190518124140j:image

本当になんて素晴らしい景色・・・。この時のため、この景色を見るために前日の夕方から走り出し、真夜中を走り続けてきた。

そう、今まさに努力が報われた瞬間でした……。

少し時間が経つと、雲が晴れてその姿がよりくっきり分かるようになりました。f:id:ikarugasan:20190518124153j:image

先へと進みますが、前方右手に雪を被った御嶽山が常に視界に入り・・・f:id:ikarugasan:20190518124205j:image

先へと進ませてくれません(笑)f:id:ikarugasan:20190518124214j:image

景色が良すぎて止まりまくる。そう、全然先へと進めなくなるサキニイケナイ病がここで発症(^o^;) (渋峠でもそんなことがありました)

いやもう何度もカメラに収めたくなってしまいます。f:id:ikarugasan:20190518124227j:image

そんなこんなでもう一つの峠、九蔵峠も無事クリアー!!(7:55)f:id:ikarugasan:20190518124238j:image

あとはほとんど下るだけ。

御嶽山もこんな間近で見られるのはおそらくこれが最後となるためしっかりバックに収めていきます。f:id:ikarugasan:20190518124249j:image

その後峠を下り、再び平坦路。f:id:ikarugasan:20190518124302j:image

ちょっとした登りとトンネルを超えたら、ロングダウンヒルに突入しました。f:id:ikarugasan:20190518124314j:image

途中で桜が咲いてた^_^f:id:ikarugasan:20190518124325j:image

ここはとにかく長い下りでした。f:id:ikarugasan:20190518124351j:image

もうそろそろ終わりかな!f:id:ikarugasan:20190518124407j:image

ってことでロングダウンヒルが終了!木曽福島に着きました。f:id:ikarugasan:20190518124417j:image

細い路地を通り、セブンイレブン木曽町福島店に到着です。(8:57)f:id:ikarugasan:20190518124429j:imageデカいセブントラックで店が隠れてます(^_^;)

ここまでの走行データはこんな感じ。f:id:ikarugasan:20190518124442j:image全体の半分は消化しましたが、まだあと140kmくらい残っています。

座ってたくさん補給し、たくさん補給食を買い込んだら出発します。

出発したものの、ずーーーっと前から思っていたことがある。

ケツが痛い!!

いや、サドルに触れる坐骨部分は痛みが出て当然なのだが、どちらかというとそっちではなく・・・肛門の皮膚が尋常じゃなく痛い。

少し下品な話になりますが、大便をしたあとしっかりとケツを拭き、皮膚に便が残っていなかったとしても長時間ペダリングしていたり、放屁の仕方によってはごく微量に便が出ることがあり、それが長時間皮膚に付着していると皮膚が荒れ、激しい痛みに襲われるのです…。(経験則)

今まさにその状態。

しかも、ただ肛門付近の皮膚が痛いだけでなく、サドルに触れる坐骨部分も痛いという…まさしく辛いダブルパンチです(T_T)

さらにいうと、ここまで大量の補給食を食べてきているので屁もたくさん出る。

屁が出ると、ごく微量に便が出てさらに皮膚が荒れる可能性があるため、なるべく出したくないところ…なのだが、体外にしっかり放出しておかないと身体に悪影響を及ぼすため、皮膚荒れ覚悟で屁を出さざるを得ない。゚(゚´Д`゚)゚。

実はそんな状態の中ずっと走っていました。

今まで300km超えをライド何回かやってきて、この症状になる時とならない時があるため、今後のためにもなんとか改善策を見出していきたいところです……。

さて、R19を回避しつつ中津川に向かって走りますが、今度は睡魔に襲われ始めます。

車通りがほとんどなく、景色も良いので普通なら気持ちいいと感じるはずなのですが…f:id:ikarugasan:20190518124453j:image眠気がひどく、心拍も全くと言っていいほど上がらないので走っていても全然気持ちいいと感じられません…。

ちなみに気温は15℃もあり、比較的暖かいです。f:id:ikarugasan:20190518124514j:image

どこかで寝よう寝よう・・・と考えつつも、結局そのまま走り続けました。f:id:ikarugasan:20190518124545j:image

ケツは痛いわ心拍は上がらないわ眠いわで一気にペースダウン。

辛いけどとりあえず走り続けます。無表情で。

そしてついに!中津川まで帰ってきました!(11:47)f:id:ikarugasan:20190518124600j:image

足は既に限界を迎えており、少しでもリフレッシュするため途中で見つけた自販機でエナジータイム!f:id:ikarugasan:20190518124610j:image最近エナジージムがストロング化されているのをよく見かけます。

個人的な感想としては、エナジージムさえ飲めればそれでいいので、炭酸を無駄に強くさせられると飲みにくくなるだけなのであまり良い印象はありません…(^o^;)

エナジータイムを終えて再び走り始めます。

信号がなく車通りもないめちゃくちゃ走りやすい県道6号線を進む。

相変わらず眠く、心拍も全然上がらない。

もちろんペースも凄まじく遅い。

こんな状態でブルベなんか走れるのか?

やっぱり自分は長距離を走るのに向いてないんじゃないか?

そんな負の感情ばかり頭に浮かんできます。

色々考えていたけれど、途中からいつまでもウジウジとしている自分が嫌になってきて、たまたま目の前にあった名も無き峠でアタック!

すると、負荷をかけて走るのはやっぱり楽しいってことを思い出し、吹っ切れました。

そこからは心拍が前より少し上昇し、眠気も少しだけ振り払うことができました。

力を込めて走れるようになり、少し進んで落合のところにあるファミマに到着して補給。(12:42)

ここまでの記録です。f:id:ikarugasan:20190518124619j:image

ゴールまではあと80kmほど。このまま行けば、夕方の午後6時くらいには帰宅できる見込みです。

補給を終えたら再スタート。

R19を少し走り、R363に入って根の上高原を目指す。

緩やかな坂をしばらく走るが、再び強力な睡魔に襲われる。

とにかく眠く、どこかで寝たいと本気で思っていたけれど周囲を見渡しても寝るのに適した場所が見つからない・・・。

そのまま走っていると、激坂が始まる直前で小さな停留所みたいな場所を発見。

屋根と椅子があったので、ここをうまく利用させていただくことにします。

ということで椅子に座った状態で15〜20分くらいコックリさんしながら仮眠。

本気で眠かったので一瞬で眠りにつきました(^o^;)

起きたあとは、頭の中がリフレッシュされ、少しだけ気持ち良かったです。

激坂の直前で寝ていたので、起床後はすぐに激坂を登り始める。

足や身体は既にマジヤバな状態ですが、登れないことはありません。

この状態で激坂の根の上高原を登れないと、山岳ブルベなんてやってられないですから!

ということでめちゃくちゃゆっくりと登っていく。

もうとにかくキツかった。しかもなぜかこの日は車の通りも多く、すれ違いや追い越され際にストレスが…(T_T)

そして無事激坂をクリアー!!(14:30)f:id:ikarugasan:20190518124645j:image

R363を下る。気持ちいい。f:id:ikarugasan:20190518124656j:image

その後はホームコースでもあるR363のアップダウンをこなしつつ走る。

瑞浪の陶町に入ったあたりで再び睡魔が来てとても走り続けられる状態ではなかったので、最近のグランフォンド東濃のエイドステーションにもなっていた陶コミュニティーセンターに立ち寄り、外にあるベンチで仮眠をさせていただきました。

ここでも一瞬で眠りに付き、数十分ほど仮眠したら少しだけ楽になって再び走り出します。

そしていつもおなじみのコースを疲れ果てた状態でひたすら走り続け、ついに・・・ゴール!!(18:48)f:id:ikarugasan:20190518124713j:image

完走タイムは24時間44分でした。

後半で一気にペースが落ち、あまり早いとはいえません。

…しかし、24時間以上走り続けたのは今回が初。

この感じならば、夢の400kmもある程度余裕で走りきれそうな手応えも掴むことができました。

 

今回のライドで、課題がまた新たにいくつか見つかりました。

 ①便による肛門の皮膚荒れ問題

 ②重い荷物で疲れ倍増問題

 ③普段なら補給すれば足が回復するけど、今回はライド後半において食べても食べても足が全然回復しなかった問題

①は記事に書いた通りですが、②・③はなかなか悩ましい問題です。距離が伸びるにつれ装備が重くなるのはおそらく仕方ない話。しかも、重い装備の状態で走るといつもより物凄く足が疲れる印象がありました。(普段軽すぎるバイクに乗ってるせいで、それに慣れてしまっているのが原因かもしれませんが(^o^;))

 

もちろん良いこともありました。

 ①ブルベペース(心拍70%以下を常に維持)を守っていたおかげで380km走っても胃もたれせず普通に補給することができた

 ②大容量サドルバック輪行袋、泥除け装着という重い装備を付けた状態で山岳系超長距離を走りきれたこと

これらは今後さらに距離を伸ばしていく上で、ホントに自信につながりました。

 

とりあえず、今回の経験を活かして今後も超長距離に挑戦していこうと思います。

 

そういえば、400km・600kmブルベ挑戦の見通しが立ちました。

AR中部での挑戦は諦めたため、別の主催団体のブルベでの挑戦となります。

中部以外だとどこも遠方となってしまいますが仕方ありません。

色々調べたところによると、6月・7月でも400・600を開催しているところがあるようです。

ということで、次のブルベは・・・

6/22㈯ 静岡600

7/14㈰ スーパーあおば400(東京)

この2つをターゲットに、SR取得を目指します!

日付を見てもわかるとおり、次のブルベは400kmでなく600kmです。

はいそうなんです。いきなり600kmです(^o^;)

まあ、今回の自走御嶽山一周で400kmは確実にいけるだろうと思われますので、多分大丈夫でしょう。

そんなわけで、ブルベに向けてまだまだガンバります!

 

おわり。

 

【記録】

走行距離・・・384.65
走行時間・・・18:53:08
平均速度・・・20.37
最高速度・・・73.36
平均ケイデンス・・・76
最大ケイデンス・・・254(イツモノ)
平均心拍・・・113
最大心拍・・・143
累積標高・・・5578.0