山を登りて戻り来よ - ikarugaブログ

坂バカ・ikarugaの自転車日記。山岳ロングや1000km、1200kmブルベが大好きです。2019年からブルベを始めSR認定達成。2020年はThe PEAKS ROUND6 熱海2 ド変態増し9時間30分で時間内完走達成、BRM919 中部1000km 67時間24分で完走達成。2021年はRM424 岡山1200km 85時間34分で完走達成。

手組ホイール強化【半コンペ化】

愛用している自作手組ホイール斑鳩2号【改】および斑鳩3rd(3号)ですが…

半コンペ化して更なるパワーアップをしました。

 

まずは知らない人でも色々分かりやすく説明していきます。

半コンペ化というのは、リアホイールのフリー側スポークを全てDTコンペティションというバテッドスポークに交換するという意味になります。半分コンペにするから半コンペ。多分。(半コンペという言葉自体はのむラボ用語になりますので…)

バテッドスポークというのは、要は丸スポークの事で、完全に丸のプレーンスポークと比べて中心部分をやや薄くして(端-端はプレーンスポークと同じ径)若干の軽量化を加えられた種類のスポークの事です。

もともと私の手組ホイールにはpillar x-tra 1420というエアロスポークを使っていて、これを駆動時に最も力が加わるフリー側のスポークのみ丸スポークに変えることで、駆動時の剛性を高めることができる…らしいです。

細いエアロスポークよりも太い丸スポークの方が大きな力を伝えやすいといえば、イメージしやすいかと思います。

(※念の為書いておきますが、エアロスポークをフリー側に使っている場合のみ半コンペ化は効果があり、元からプレーンスポークやバテッドスポークといった丸スポークをフリー側に使っている場合に半コンペ化しても、特に大きな変化はありませんのでご注意を…(^_^;))

 

ではなぜ最初から半コンペで組まなかったのか?

それは、半コンペをやるのとやらないのとではどれくらい違うのか試したかったというのが一番の理由です。

あと、手組に手を出した当初は半コンペに特に関心がなく、何使っても変わらんやろ…という考えだったという理由もあります(^_^;)

 

斑鳩2号【改】の半コンペ化は1月26日に、斑鳩3rd(3号)の半コンペ化は2月3日に行いました。

で、初めて半コンペ化して走ったのは2月4日のライドの時。f:id:ikarugasan:20200219143158j:image(メイシーノさん再び。)

 

半コンペ化して乗り味がどれだけ変わったかというと…これはスゴイです。

かかりがかなり良くなりました。

一言でいうと、とにかくカッチカチです。

カッチカチ過ぎて、ケツが痛くなりました。

振動吸収に優れたRIDE4000ととても柔らかいファブリック セルのサドルの組み合わせではほとんどケツが痛くなることは無いのですが、半コンペ化した3号で高強度で踏んでいたら本当にケツが痛くなりました。

この時、ケツ痛に悶ながら走る私の姿をメイシーノさんが後ろから見ていたはずなので、信憑性は大いにあると思います。嘘はついてませんよ…(^_^;))))

 

2月9日においても、中華で半コンペ化した2号を履いて初めてライドに行きました。

エアロスポークオンリーだった時の2号と比べて、半コンペ化した2号はやはりかかりが良くなっているように感じます。

ケツ痛については中華はもともとカチカチなのでよくケツが痛くなるため、ケツ痛の度合いは特に変わりませんでした。

 

これらのフィーリングから、エアロスポークの時と比較して、駆動効率がUPしてるのはもう間違いないと思います。

 

ただ、斑鳩3rd(3号)に関しては、元々ブルベ用に作成したホイールのため、パワーアップしたホイールでケツが痛くなってしまっては全く意味が無いので、ケツ痛対策として少しスポークテンションを落としてみました。

ちょっとテンションが変わるだけで大きく乗り味が変わると思ったので、本当にわずかにテンションを下げます。

 

こうして2月11日、15日とロングを走ってテストしてみました。f:id:ikarugasan:20200219172611j:image

その結果!

絶妙な乗り味へと変貌を遂げてくれました\(^o^)/

カッチカチ過ぎないので、ケツへのクッションがちょうどいい感じに活きています。

テンションを落としたことで、反応性も少し悪くなるのかなと思っていましたが、案外そうでもなく、前回記事にした井山・茶臼山ライドではカッチリとした反応性のおかげで、いつもと変わらず楽に山を登ることができました。

 

こうしてエアロスポークからの半コンペ化は大いに効果がある!と自分の中で結論が出た訳ですが、もちろんデメリットもあります。

細いスポークから丸くて太いスポークになるわけですから、重量増となるのは当然の話です。

……とはいえ、およそ23g増えるだけで、外周部ではないスポークが重量増となっても走りへの影響はほぼ無いと思われるため、大したデメリットではありません。

また、エアロスポーク→丸スポークとなることで、若干の空気抵抗増にもなります。

しかし、こちらもほんのわずかな差・・・。

リム高によるエアロ効果(と慣性)の方がおそらく何倍も走りに影響があるので、スポークによる空気抵抗増は大して気になりません。

 

 

 

パワーアップを果たした手組ホイールたちにはまた新たな名前を授けねばなりません。

ということで改名します。

 

斑鳩2号【改】 → 斑鳩2剛

斑鳩3rd → 斑鳩3剛

 

名前の由来はカッチカチになったことから、それに相応しい名称ということで「剛」を用いました。

そして結局呼び方としては○ゴウで統一されたのでした(笑)

ちなみにたぶんめんどくさくなるので普通に2号・3号と呼んでいただいて構いません。というかそうしていただけると助かります(^_^;)

 

ちなみに2剛のリアホイールには、シルバーのブラスニップル×24を使っていましたが、これを機にブラックのブラスニップル×12(フリー側)とパープルのアルミニップル×12(反フリー側)に変更しました。f:id:ikarugasan:20200219173737j:imagef:id:ikarugasan:20200219173744j:image

あえて紫色を使ったのは…なんだか妖しい雰囲気を出したかったから(^_^;)

3剛の方のニップルチェンジは特にしていません。

それぞれの最終的な重量データは下記の通りになりました。

 

斑鳩2剛】

フロント:555g リア:735g 合計:1290g

斑鳩3剛】

フロント:619g リア:835g 合計:1454g

 

このうち、今回重量増となったのは各リアホイールのみ。

2剛:725g→735g

3剛:812g→835g

 

 

これからも手組布教活動頑張ります。(いつの間に)