前回記事の最後で書いた新車ですが、Cannondale CAAD12(2017年モデル)になります。
前回記事の最後に載せた写真は実はわざと影でメーカー名が見えないよう撮ってみました(^_^;)
入手はストラバでのやり取りにて、ブルベ仲間の方にフレームセットの状態で譲っていただきました。本当にありがとうございますm(_ _)m
フレームセットの状態だったので、RIDE4000のパーツをそっくりそのまま載せ替えしています。
載せ替えはショップに依頼すると余計なお金がかかるので全て自分でやりました。
工具も揃ってるし、今までの経験で培ってきた整備スキルがあればなんとかできるだろう・・・と思いたい(^_^;)
新車がCAAD12になると決まってからは、バイクの特徴を細かく調べました。
当然載せ替え時に発生するであろうトラブルを事前に確認しておき、対処するためです。
今後長らくメンテナンスしていく上での話もありますしね。
一番気になっていたのはBB。
そもそもの独自規格で乱立し、その中でも色んな意味で有名なキャノンデールのBB。
CAAD12では何が使われているのかというと、BB30AというBBが使われているという情報をまずは掴んだ。
シマノのBBよりも大径化されていて、当然今使っているシマノクランクはそのままではスッカスカで使えないということが分かった。
そこでどうにかする方法を模索する。
案としてはこう。
①BB30Aに対応したクランクを買って使う。
②シマノクランクが使えるようになるアダプタBB?を使う。
①はモノが限られていて高いらしいので即却下。
シマノクランクしか持ってないし、今後もシマノクランクしか使う予定がないので真っ先に②の案が採用される。
調べるとFSAの変換アダプタなるものが出てくるが、なぜか全て在庫無しで現時点では入手困難っぽい…(^_^;)
ヤバイ、どうしよう…とアテもなくネットの海をさまよっていると、ワイズさんのスタッフ記事にてBB30A用トーケンのシマノクランク対応BBを紹介しているのを発見する。コレだ!!!!
調べるとこれなら普通に手に入る模様。値段も6800円くらいでシマノのBBと比べると少し高いが、まあ我慢できるレベル。
製品紹介ページを見ると別売りの専用工具も要るとのことなのでそれも一緒に買っておいた。(お値段2200円くらい)
ちなみにBBには基本的にねじ切りタイプと圧入するプレスフィットという2種類あるが、CAAD12に標準搭載されているBB30Aはプレスフィットというタイプ。
もし既にBB30Aが打ち込まれているのであればプーリー抜きでの取り外しを考えないといけなくなるが、持ち主様に確認してみると幸いにもBBが付いてない状態とのことだったため、トーケンのBBを取り付けるだけで済むので大変助かりました。
さらに余談ですが、今回買ったトーケンのBBはねじ切りでもプレスフィットでもないスレッドフィットというタイプのBBだそうです。
この写真を見れば分かるかと思いますが、左右のBBがねじ切りで合体する構造となっており、これによって擬似的に(?)ねじ込みタイプとなり、安定かつ正確にBBを打ち込んで(というかねじ込んで)いけるみたいです。ニンジャ。
専用工具はこれ。軸を通し、ギザギザの部分を当てて先端に付いている六角部分をスパナやモンキーで回していくことでねじ込んでいけます。
お次はヘッドパーツ。
どんなものなのかさっぱりイメージがつきませんでしたが、前の持ち主様がブログにて写真をアップしてくださったおかげでなんとなくのイメージは掴むことができました。
また、追加で必要な資機材も特になさそうということも分かったのでヘッドパーツについては特に考えなくても良さそうです。
あとは・・・まあだいたい大丈夫かな(^_^;)
(一つだけ重大な事を見落としてましたが、それについてはのちのち・・・)
そうそう、チェーンの長さも変わるので交換時期だった事もあり、今回新調しておきました。もちろんグレードは105。
早めに注文しておいたおかげでフレーム受け取り前に新規パーツを全て入手することができ、これで準備は完了。
フレームの受け取りは7/4㈯のため、前日の金曜日の夜にはRIDE4000のパーツを全てばらしておきます。
ということで解体開始。
全ての部品を取り外します。
ハンドル(というかステム)。アウターケーブルは望みは薄いけどそのまま流用できる事を想定して、付けたままにしました。バーテープもまた巻くの面倒くさいし。
なのでワイヤーだけ全て抜き取ってます。
クランクもBBも外していく。
RIDE4000のダウンチューブには音鳴り防止のためか初期の頃から梱包材みたいなやつが入ってます。もう用がなくなったのでこいつも取り出します。
こいつの存在に初めて気づいたのはヘッドパーツがおかしくなってたてりんへ持ち込んだ時・・・。
あの時の思い出の色もまだ残ってます(^_^;)
ホイールも外してシートポストも引き抜きますが、何気に生まれて初めてシートポストを抜いたかもしれません(^_^;)そしてこんなに長かったのかという衝撃も覚えた。
こうして完全にバラバラになりました。
せっかくチェーンを新しくするので、アウターとインナーのチェーンリング、スプロケット、プーリーをキレイに清掃しておきます。
こうしてパーツ載せ替えの準備が整い、7/4㈯の午前中にはフレーム受け取りが完了。
がしかし、このタイミングでキャノンデールのシートポストは普通のシートポストよりも細くなっており、MERIDA RIDE4000のシートポストでは流用できないことが判明…(-_-;)
RIDE4000は27.2mmなのに対し、CAAD12は25.4mmなんだそうです。
部屋でRIDE4000のシートポストを試しにはめてみますが、わずかに径が足りなくて確かに入らない(-_-;)
これはヤバイ!いやヤバイ事はないけど、このままシートポストが手に入らなかったら組み立てて乗れるようになるのが遅れるだけだ。
なので急いで25.4mmシートポストが置いてありそうなお店に電話をかけ、確認してみる。
すると近所のショップにBBBのアルミのシートポストが置いてあることが分かり、ダッシュで買いに行ってきました。
乗れる自転車はこの時点では家に中華しかなかったため、久しぶりに中華で乗っていきましたが、ハンドリングがとても安定していて、あぁやっぱり普通はこうだよな・・・と、RIDE4000がおかしかったということを再確認することかできました。
そして無事25.4mmシートポストを手に入れることができました!
これで組み立てに必要な資機材は全て揃ったので、さっそく組み立てていきます。
残念ながらメンテナンススタンドはショップで使ってるような作業性の良いものは持っておらず、後輪に取り付けるタイプのものしか持っていなかったのでどういう順番で組み立てした方がやりやすいか考えました。
その結果、まずは自転車の形にしてメンテナンススタンドが取り付けられる状態に持っていくのを第一優先としました。
ということでまずはシートポストとサドルを取り付けました。(シートポストはさっき買ったBBB。サドルは流用)
と、その前にフレームの重量測定をしました。
こういう時にしか測ることができないので貴重です。
結果的には、こうなりました。
MERIDA RIDE4000 50サイズ(上下ヘッドベアリング・ディレイラーハンガー・フォークありの状態)
:1580g (フレーム1200g+フォーク380g)
Cannondale CAAD12 52サイズ(条件同じ):1501g (フレーム1101g+フォーク400g)
フレーム交換により、まさかの79gの軽量化に成功しました(^o^;)
しかも50サイズ→52サイズで、フルカーボンフレームからアルミフレームになったのに、です(^_^;)
それだけCAADのアルミが高性能ということでしょうか。
話を戻してシートポストを取り付けたら、お次はハンドルとフォークを仮組みしました。フォークが付くだけで自立できるようになり、一気にロードバイクの形っぽくなりました。
ちなみにコラムは絶対に長過ぎるのであとでポジション確認したらカットします。
この状態で前後のホイールを取り付ければ・・・
完成!!
すみません嘘です。1ミリも完成してません(^_^;)
そもそもチェーンやクランクが付いてませんしブレーキも変速機も付いておりません。
しかし、ここで前後ホイールを取り付けるというのは本当に良い方法だと個人的に思います。
メンテナンススタンドを付けて自立できるようになり、整備性が格段に上がる…気がします(^_^;)
お次は前後のブレーキ取り付け。ただそれだけ。
次はBBを付けますが、これが今回の一番の不安事項・・・
なにせスレッドフィットタイプのBBを取り扱うのは初めてなので、説明書があるものの少々不安があります。(そもそも買ったトーケンのBBが合うのかとか不安でいっぱいでした…(-_-;) 何度もBB30A用というのは確認しているから理論上は合うはずなんだけど…)
ちなみに説明書はこれ。(箱に同梱されていたもの)左右のBBをはめ、専用工具を右BBに付けてそれを正ネジ方向に回すみたいです。
試しに手で入るところまで入れてみます。
入りました。まだ完全には入ってなくて、おそらくギザギザになってるところがフレームに付くまで入るはずなので、出っ張り部分が圧入される部分なのだろう。
さっそく右BBに専用工具を付けてモンキーで回してみる。
すると・・・
左BBが完全に入りました\(^o^)/
あれ?右BBはまだ入ってない気がするけど・・・これたぶんまだ不完全の状態だよね?
試しにシマノクランクを付けてみる。
正しい位置までBBが挿入できていれば、クランクアームが奥まで入るはずだからだ。
で、試しに入れてみたけどやっぱり奥まで入らなかった。このままクランクを止めるキャップを付けてみましたが、やはり奥まで入りませんでした。
ということは右BBがやっぱりまだ奥まで入ってないということか。
でも右BBはどうやって奥まで入れるんだ?
説明書には右BBを専用工具で回すとしか書いてないし…
もしやそのまま回せば先に圧入された左BBが固定側となって、右BBが奥まで圧入できるようになるということかな?
試しに専用工具を付けた右BBをさらに回してみる。
回してみるとたまにゴリゴリいったり空転したりしてめっちゃ怖かったけど、ちゃんと奥まで入っていきました(^_^;)
こうしてBBとクランクの取り付けが無事完了。
あ、しまった・・・
せっかくBBがない状態だったんだから、ワイヤーを通すライナー管を下まで出しておけば良かった…orz
ということでもう一度クランクとBBを外します(-_-;)
クランクを外し、専用工具を右BBに付けて再びモンキーで外します。
BBが外れました。
この時初めて気づいたのだが・・・裏に何かの模様が書かれている・・・(^_^;)何だっけ、これ・・・
ナンチャラって組織の模様だよねこれきっと(汗)
それはさておき、BB下にはワイヤーガイド的なパーツがありました。
ネジ止めではなくハマっているだけだったので手で簡単に外せました。
これにうまくライナー管とワイヤーを通して組み立てていきます。
リアディレイラーにいくところのワイヤーはマグネットで誘導して簡単に出せました。
リアディレイラー、フロントディレイラー、チェーンを取り付け、ブレーキ・シフトのワイヤーも通して調整していきますが、アウターケーブルの長さはやはり調節が必要だったので短く切りました。
しかし、長過ぎたりハンドルの曲げ分を考慮したりで何回もケーブルを切断し、長さ調節を何度もやり直しました(^_^;)
アウターケーブルの長さ調節だけは、まだ経験値が全然溜まってなくてスキルレベルがどうも低かったみたいです(笑)
そしてチェーンの長さも最短のアウターロー+2リンクで合わせたはずなのに、なぜか全然長さが短くてまさかのアウターローに入らないという大事件も発生(-_-;)
切り落としたチェーンを在庫のアンプルピン2個を使って接続するも、今度は長すぎてリアディレイラーのBテンションボルトに依存しないとうまくたるみを無くせられないという失態…(×_×)
結局またそこからチェーンを短く切って、在庫のアンプルピン計3個を消費して2回もチェーンの長さをやり直すはめになりましたorz
まあそのおかげで適正長さに持っていくことができたので良かったのですけどね!
こうして翌日の朝に組み立てが全て終わり、雨沢峠を一本だけ登ってきました。
久しぶりにアルミのロードに乗りましたが(初期の赤メリダ以来です)、やはりフルカーボンだったRIDE4000の時よりも路面からの衝撃が強く来ます。
その分反応性は良くなっていて踏んだだけよく進む気がします。
重量的には約80g軽くなっているので、超軽量の中華カーボンには届かないものの、軽い高性能アルミフレームって印象が強いです。
ポジションを合わせつつ軽く走ったら帰宅して、ハンドル高さが十分だと確認できたので余分なコラムを切り落とします。
コラムカットは家にあったのこぎりと、今回新たに買ったこれで実施しました。お値段約1300円。安い。
切る対象物(主にパイプ等の筒状のもの)を固定し、のこぎりでほぼ水平に、誰でも簡単にピンポイントで対象物を切断することのできる素晴らしい道具です。
ハンドル(というかステム)を外し、切り落とす部分に目印を入れ、ソーガイドという上の写真の工具でコラムを挟み込んで固定し、ソーガイドの隙間にのこぎりを入れてギコギコギコギコ切断していきます。
こんなんでいけるのか!?という不安は少しあったけど、普通に切断できています(^o^)
こうして10分くらい?たまに休憩を挟みつつギコギコギコギコやってると無事切断に成功しました。
切断した断面はバリがあるのでヤスリでキレイに処理し、平らにうまく表面処理もしたらステムとコラムスペーサーとトップキャップをはめ、正しく引き上げられていることを確認できたら終了です。
コラムカットして首長竜の状態からスマートな状態へ進化しました。
しかし、このままの状態では何かが足りない・・・
そうだ、アレを貼るしかない!!
草書体で書いた「山岳信仰」のステッカーを貼りました。
ブログで紹介するのは確か初めてだったと思いますが(違ってたらすみません)、中華カーボンの方にも実は同じステッカーが貼ってあります。(本当はこっちの方がかなり前から貼ってあります)
これでオリジナリティが出てきて、他の人と一気に被りにくくなる…と思います。
こうしてパーツ載せ替え作業は終了。
今後のCAAD12の走りに期待です。
ちなみにこれによって中華カーボンとCAAD12の2台体制となりましたが、CAAD12はRIDE4000の後継機の位置づけなので用途は以前と変わっていません。
高強度・山岳TT・ガチ・軽やかに走りたい時などは中華カーボン、超長距離・ブルベ・旅をする時などはCAAD12となります。
アルミフレームで乗り心地はRIDE4000に大きく劣りますが、そこはファブリックのエアクッションサドルがきっとなんとかしてくれると思ってます(^_^;)(笑)
そんな訳で、これからは新しい相棒となりますので、みなさんこれからよろしくお願いします。
おしまい。