3作目となる手組ホイールを製作しました。
部品を注文し、完成したのは12/7㈯。
パーツの内訳はこんな感じです。
〈フロント〉
・リム KINLIN xr-300 20H
・ハブ NOVATEC A291SB-SL
・スポーク pillar PSR X-TRA 1420
・リムテープ ベロプラグ黃
・組み方 ヨンヨン組みイタリアン
・重量 619g
〈リア〉
・リム KINLIN xr-300 24H
・ハブ NOVATEC F482SB-SL
・スポーク pillar PSR X-TRA 1420
・ニップル DTアルミ(ターコイズブルー) & DTブラス(ブラック)
・リムテープ ベロプラグ黃
・組み方 ヨンロク組みイタリアン
・重量 812g
・前後総重量 1431g
基本的に初代手組ホイールの斑鳩1号をバラしてハブだけ流用し、スポークとリムを交換したのが今回の3rdホイールになります。(しかもそのリアハブは先日記事にしたシールドベアリングを打ち替えたヤツです)
そのため、斑鳩1号ホイールはもうこの世には存在しません。
1号をそのまま運用していても、超軽量高剛性の方向性で見ると2号の劣化にしかなりませんからね。
つまるところ、1号の魂を受け継いで、3rdホイールとして生まれ変わったわけです…!!
ちなみになぜ3号でなく3rdと呼んでいるかというと、「号」よりも英語表記の方がカッコいいと思ったただそれだけの理由です…(^_^;)
今回の3rdホイールのコンセプトとしては、「フルクラムレーシング3に代わるオールラウンドホイール」です。
今も主力として使っているレーシング3のホイールですが、2015年12月に新規購入してから、これまで何度も落車し、時にはスポークの間に足を挟んだりしており、さらには経年劣化ということもあって、実はいつスポークが折れてもおかしくない状態にあります。
ただでさえスポーク数の少ない完組ホイールでもあるため、出先でスポークが折れたりなんかしたら目も当てられません…。
予防保全で先にフルクラムのスポークを注文して交換しておくという方法もありますが、お金が少々かかるため、あまりやりたくありません。
それであれば、レーシング3相当の手組ホイールを製作し、パーツ交換が容易にできて出先で多少スポークが折れても対応できる手組ホイールへの移行をずっと前から考えていました。
そういった経緯を以て完成したのがこの3rdホイールです。
お次はこの3rdホイールの特徴を紹介します。
最大の特徴はこのリムにあります。
キンリンのxr-300というリムを使っていますが、リムハイトが30mmもあって、リム単体重量が450gしかありません。
これは30mmハイトのアルミの中ではかなり軽量な部類といえます。
この30mmのセミディープ?リムを用いていつものように軽量な手組を製作すれば、レーシング3相当のホイールが出来上がると考えたわけです。
ちなみにリム選定の段階で、3rdホイールではナローリムにするかワイドリムにするかどちらにするか考えていた時期がありました。
実は以前からリンさんよりワイドリムの手組ホイールを借りていて、初ワイドリムをしばらく試乗していました。
そしてもし仮にワイドリムを選ぶとしたら、パックスサイクルさんにAR30Wというワイドながらリム重量460g、リムハイト31mmというなかなかの性能を誇るアルミリムがあり、購入するとしたらそれが候補かなぁということまで考えていました。
それらを踏まえたで、ナローリムにするかワイドかを考えていたのですが、、、結論としては、ワイドならワイドで安定して走れるからイイ感じだし、別にナローでも600kmを走りきった実績もあり、走れないこともないから正直どちらでも良い!という結論になりました(笑)
で、最終的にはワイドリムのAR30Wは前後で2万円もするけどナローリムのxr-300は前後で1万円だけで済むということもあり、その性能に魅力を感じていたというのもあったことから、ナローリムのxr-300を選んだのでした。け、決して値段を見て判断したわけじゃありませんからねっっ(汗)
そんな感じで設計が終わり、部品を発注。
スポーク長はいつものツールでホイホイして算出。
〈フロント〉
〈リア〉
スポーク長は絶対に間違えてはいけないため、ハブの寸法値とか組み方とかが間違えて入力されていないか何度も何度も見直しました(^_^;)
こうして100%合っていることを確認できたら、以前pillarのスポークを買った際に利用したメカニコへ今回も同じように見積を依頼し、スポークを購入しました。
xr-300のリムはパックスサイクルで購入。1つ約5000円ってマジ安い。
ハブは流用なので特に購入はせず。
ニップルはオシャレのためにターコイズブルー以外のカラーを買ったのですが今回は使いませんでした(笑)
また次のいつになるか分からない4thホイール製作の時に使う…かもしれません。
ちなみにシルバーのブラスニップルが嫌だったので黒のブラスニップルを探してみたところ、意外にもDTで作っているのを発見したため、今回それを購入して使うことにしました。
部品が一通り揃ったら組み立てていきます。
まずはリア側から組み立てます。
仮組みは右落としor左落とし(今回はヨンロクなので右落とし)を行うのと、イタリアンでいうところの4本1セットができさえすれば、あとは同じことの連続なので楽です。(最初のこの2つがいつも久しぶりにやるので毎回戸惑う(笑))
ということで50分程度かけて仮組み終了。スポークテンションがかかってないやる気のない状態のホイールです。
とりあえずスポークテンションを張るのはフロントが出来上がってからまとめてやるので一旦リアホイールは置いておきます。
そういうわけでお次はフロントです。
まずは既に組まれた1号をバラバラにします。
スポークを抜いていると、DTチャンピオンのベンド部がやや錆びているのを発見しました。大雨の中走った影響でしょうか…ヤバイです。
フロントホイールの仮組みを終え、振れ取り台にセットしてテンションを上げつつ振れを取っていきます。
センターゲージでセンター出しも行ったら完成。
あとは最後にニップルホールを塞ぐためのベロプラグ黄をはめるだけなのですが………
まさかの穴に全然入りません(-_-;)
前の手組に使っていたxr-200とxr-300では穴の大きさが違うのか!?納得し難いですが、事実全くと言っていいほど入りません。
仕方がないので、ベロプラグの穴にハマる部分をヤスリで削って入りやすく加工します。それをフロント20個・リア24個の計44個分行う作業…大いに時間と体力を持ってかれましたorz
削ったことでホントにギリギリでようやく穴にハマるようになり、全てのベロプラグをはめてタイヤも取り付けたらようやく手組ホイール製作完了です。
何回か走ってみた感想です。
このホイール、かなりイイです!!
下りの加速感はレーシング3と同じくらいの良さで、平坦巡航もリムハイト30mmのおかげでローハイトの2nd(2号)ホイールと比べて速いし楽です。
ヒルクライムも単純にレーシング3よりも軽いので軽快、剛性もバッチリあるのでかなり登れます。
ただ、乗り心地はレーシング3の方がいいです。
衝撃をイナして快適に乗れるレーシング3と比べて、この3rdホイールはガチガチなので衝撃が結構ストレートにきます。(これは2ndホイールも同じ)
あと、リムが細すぎるため、若干安定性が無い…気がします(-_-;)
私が持っているレーシング3はワイド化される前のナローだった頃のものですが、そのリムよりも今回のxr-300のリムは細いです。
なので、グルービング工法で作られた道(路面に縦溝が掘られたヤツのこと)とかだと、ちょっと危ないです。
細すぎることと衝撃吸収する気がないことを除けば、かなり使えるオールラウンドホイールだと思いました!
最終的には、コンセプトだったレーシング3の性能にかなり近づけることができたと思います!
3rdホイールはブルベや普段のロングライドでもメインで使っていく予定なので、今後のさらなる活躍が楽しみです!
ちなみにちょっとガッカリした点としては、リム購入前にxr-300の画像検索をして、こういうステッカーが付いてくるんだなーとずっと思い込んでいたのですが、リムが家に届いていざ蓋を開けてみるとまさかの無地(ステッカー無し)でした(-_-;)
なので、ステッカーを自作して貼っております。
自作といってもホームセンターで売っていた蛍光反射ステッカー(青)を切り取って貼っただけのものです。
デザインは流体的なものとか色々考えたのですが…切り取りするだけならシンプルなデザインの方が失敗せずカッコよく作れるということで簡単な三角形にしました。(あと、尖ったものなら大体カッコいいという雑な理由だったりそうじゃなかったり(笑))
それを120°に1箇所ずつ配置して計3つ貼り付け。
三角形は山の形とも矢印の形とも取れるので、ますます山好きがアピールできそうです(笑)
そして改めて思いましたが、3箇所配置のステッカーってバランスが良くて何よりカッコいいですね…!
とりあえずこれで運用していき、気に入らなかったら適当に剥がしたりしとこうかな〜的な感じで考えています。
おしまい!