山を登りて戻り来よ - ikarugaブログ

坂バカ・ikarugaの自転車日記。山岳ロングや1000km、1200kmブルベが大好きです。2019年からブルベを始めSR認定達成。2020年はThe PEAKS ROUND6 熱海2 ド変態増し9時間30分で時間内完走達成、BRM919 中部1000km 67時間24分で完走達成。2021年はRM424 岡山1200km 85時間34分で完走達成。

サドル「Fabric Cell」と「Fabric SCOOP ELITE SHALLOW」のインプレ

今回は2019年2月16日に新しく買ったサドル、ファブリック セルのインプレになります。f:id:ikarugasan:20190606180155j:image

買ってからインプレするまでにメッチャ間が空いてしまいましたが(笑)、使い心地を評価するには最適な期間だったと思います。

そして実はセルを買った2ヶ月後くらいに、もう一つの新サドル、ファブリック スクープ エリート シャローというサドルも入手しており、今回そちらも一緒にインプレをします。f:id:ikarugasan:20190924184534j:imagef:id:ikarugasan:20190606180407j:imageこちらのサドルは購入したのが2019年4月5日で、実はこの日から中華カーボンの方に装備されていました。(実際は購入ではなく、GTBCのある方に格安でいただいたのですけどね)

 

インプレと言っても、やるのは何か別のサドルとの比較をするだけです。

で、今回比較対象とするのは以前の相棒だったism ADAMO ROADとなります。f:id:ikarugasan:20190606173302j:image(ismサドル全盛期だった頃の一番分かりやすい写真を探していたら、とものりさんの愛車も一緒に写っている写真になってしまいました(^_^;))

一応先にismサドルの乗り心地について簡単にまとめておきますと、元々タイムトライアル用に作られたサドルをロード用に少し加工しているサドルのため、長距離には向いておらず、50kmくらいからジワジワと痛みが出始め、150kmくらいから明らかな痛みが出て、300kmも走った日にはまともに座っていられなくなる。個人的にはあまり快適とは言えない、そんなサドルでした。ちなみに穴あきタイプのサドルです。

 

ではさっそく、新サドル・セルの方からインプレ。

セルに交換した直後に乗ってみた感触としては・・・

メッチャ痛い!!!!

セル導入後初ライドは三国山ヒルクライムしたり、猿投山をヒルクライムしたりするライドで、最初の40kmくらいまではサドルがプニプニしてて快適そう!という感覚だったのですが、サドルからケツを上げず、高強度でヒルクライムをしていたら物凄くケツが痛くなりました。

結局その日は120kmくらい走ったところで痛すぎてまともに座っていられなくなりました。

快適さがウリのファブリック セルに交換したはずなのに、なぜ痛みが発生したのか?

原因はもちろん分かっています。

今まで穴あきサドルを使ってきましたが、これだと尿道部分の皮膚がサドルと接しないため、こすれ耐性が付きません。(サドルと接するのは坐骨2点だけで、その間にある部分の皮膚はサドルと接触しないため)

その状態で穴なしサドルに乗ったことにより、尿道部分の皮膚がこすれ、猛烈な痛みを発したのだと思われます。

交換してみていきなりスゴい痛みが伴っているため、普通なら自分のケツに合ってなかったなどと判断してすぐ別のサドルに交換したくなるところですが、私はあえてそれはしませんでした。

なぜなら痛いのは最初だけであり、ひたすら乗りまくって皮膚の耐性を上げれば痛くなくなることは分かっていたので、その後もずっとこのサドルを使い続けました。

少しでも早くセルを使いこなせるようになるため、200kmオーバーのライドを何度も走った結果・・・・やはり予想していた通り、痛みが出る距離が120kmから200km、300kmという風に徐々に伸びていきました!

そして今では、400km走っても座っていられなくなる痛みは出なくなりました!!

 

これは自走水晶浜で初めて400kmを走破した時の話になりますが、200km地点においてケツの痛みはほとんどなく、ほぼノーダメージと言っても過言ではありませんでした。さすがに400km走破した時点では多少の痛みはありましたが、300km以上走った状態でも普通に座って長時間ペダリングし続けることができました。

しかし、その後の600kmブルベでは450km以上走ったあたりから座っていられないほどの痛みとなり、最終的には「無」に頼らざるを得ない状況となってしまったため、永遠に快適に座り続けられるサドルという訳では無さそうです。

 

とりあえず、ファブリック セルはケツに馴染みさえすればとにかく快適で超長距離に適した素晴らしいサドル!というのが私の率直な感想です。

ただし、ケツに馴染むまでの期間は物凄く辛かったです。

ただでさえ皮膚がこすれて痛いのに、ずっと座り続けていると尿道圧迫による嫌な痺れも一緒に出てくるのです…。

最初の頃はいつも以上にダンシングを挟み、座り続ける状況をなるべく回避しようと努力していましたが、この痺れはほんとに曲者で、毎回痺れが出る度に顔が真っ青になりそうでした(汗)

ただ、乗れば乗るほど痛みが無くなり快適に乗れるようになっていくので、ケツがレベルアップしていく感じがあってそこは楽しかったです(笑)

 

お次はファブリック スクープ エリート シャローのインプレ。。。の前に、そもそもファブリックサドルの解説を簡単にしておきます。

ファブリックのサドルは、厚みの違いでフラット(FLAT)・シャロー(SHALLOW)・ラディアス(RADIUS)の3つから選べ、後ろになればなるほど厚みが増して快適さ重視となります。(その代わり重量増…なんだけど公称値を見るとそんなに差は無いっていう(笑))

また、グレードにおいてもスポーツ・エリート・プロ・アルティメットの4段階あり、こちらも後ろにいくほど高級で高性能になっていきます。(ホームページ見るとエリートとプロの間にレースというグレードもあるみたいです)

これからインプレしようとしているファブリック スクープは、ファブリックの中でもスクープというタイプのサドルで、エリートのグレード、厚みは中間に位置するシャローということになります。

ちなみに先にインプレしたファブリック セルは少々特殊で、厚みがラディアスしかラインナップされておらず、グレードもエリートしか存在しません。他のモデルは幅広くあるんですけどね。

さて、さっそくファブリック スクープのインプレですが…前回使っていたism ADAMO ROADと比べれば少しだけ快適に乗れました。

300kmとかもいけるといえばいけるのですが・・・やはりセルと比べるとどうしても快適さが劣ってしまう。セルのようにエアスプリングを搭載してないのでしょうがないといえばしょうがないのですが。

高いクッション性は無いので、300km以上はあまりこのサドルで走りたくありませんが走れないこともない・・・そんなサドルです。

重量的にはこのシャローで266g。最も軽くてレース向けなフラットで244g。最もクッション性のあるラディアスで256g。(※すべてスクープのエリートモデルでの話です)

ここで何かがおかしいことに気づくと思われます。

最もクッション性があって重いはずのラディアスなのに、中間に位置するシャローが重量面において負けているのです(^o^;)

あくまで公称値での話であり(ほんとにホームページにこの重量が記載されてます)、ほとんど誤差だと思いますが、重量を気にしている人は注意です。

自分もこの中から自由に選べるのであればラディアスを選んでいたところですが、当時格安でシャローが手に入るという状況であったため、ちょっとだけ妥協して手に入れた次第であります(^_^;)

 

とりあえずスクープ エリートに関しては特に不満は無く、役割面においてもセルと棲み分けができているので今後も中華の方に取り付けて使い続けていく予定でいます。

 

ちなみにセルとスクープ エリートの値段ですが、どちらも1万円前後で買うことができ、他メーカーの2万円を超えるようなサドルと比べて遥かにお買い得です。

私はAmaz●nでセルを買いましたが、安い時は8000円くらいで買えるためほんとにお買い得だと思います。

 

万人に当てはまるかどうかは分かりませんが、安くて超快適なファブリックサドル、みなさんも試してみてはいかがでしょうか?

あ、セルの重量を書き忘れてましたが、こちらは355gと少々ヘビィとなります(^_^;)

快適さを追求すると重量増が付きまとう世界なのでこればかりは受け入れるしかないと思われます。

 

……最後は宣伝みたいになってしまいましたが(笑)、ファブリック セルとメリダRIDE4000の組み合わせはホントに最強で、フレームの高い振動吸収性能と合わさって快適な自転車旅が実現できるのでホントに気に入ってます^_^f:id:ikarugasan:20190924192304j:image

DEWADEWA!