山を登りて戻り来よ - ikarugaブログ

坂バカ・ikarugaの自転車日記。山岳ロングや1000km、1200kmブルベが大好きです。2019年からブルベを始めSR認定達成。2020年はThe PEAKS ROUND6 熱海2 ド変態増し9時間30分で時間内完走達成、BRM919 中部1000km 67時間24分で完走達成。2021年はRM424 岡山1200km 85時間34分で完走達成。

乗鞍往復ビンタライド

7/6㈯はGTBCメンバーで乗鞍を登ってきました!f:id:ikarugasan:20190728092805j:image

GTBCのすーさんが募集しているのを見て、参加しようと思ったのがきっかけなのですが、今回のライドはタイトルからもなんとなく想像がつきますが・・・エコーライン(長野県側)とスカイライン(岐阜県側)をそれぞれ一本ずつ登り返すライドとなっています。

なかなかにヤバイことが予想されますが、登れないことはないはずなので、まあ頑張っていきましょう(^_^;)

 

現地まではすーさんの車に乗せていってもらいました。(ありがとうございますm(_ _)m)

多治見駅で4:30に合流し、スタート地点となる乗鞍観光センターには8:00ちょうどに到着しました。

この時点では、曇天・・・。f:id:ikarugasan:20190728103431j:image頂上の景色はあまり期待できないかもしれません。

今回は他のGTBCメンバー、シビックさん・トッシーさん・みつげんさんも参加です。

乗鞍観光センターで全員と合流・挨拶を済まし、準備が整ったらさっそくスタート地点へと向かいます。

ということで、乗鞍エコーラインヒルクライムがスタート・・・する前に、スタート地点にある坂馬鹿チャレンジの石碑のところで全員で記念写真を撮ります(*^^*)f:id:ikarugasan:20190728103442j:image

写真を撮り終えたら、今度こそ乗鞍エコーラインヒルクライムがスタート・・・ではなく、この場所自体が既にストラバのセグメントスタート後の場所となっているため、ストラバに正式にタイムを残すためにも、一旦駐車場まで戻ってから再び坂馬鹿チャレンジの場所ヘ向かい、今度こそ本当に乗鞍エコーラインヒルクライムがスタート!!

タイムを残すためにTTペースで走ります。

みなさん当然普通についてきます。

途中からトッシーさんが先行していきました。

かなりのペースなので心拍が上がり過ぎており、このままでは絶対に1時間持ちません。(まだ始まったばかりなのにこの時点で最大心拍の92%くらい)

600kmブルベを終えてから今日の日を迎えるまであまり走れておらず、心拍にも負荷をかけられていないのでいきなりの高強度に体が付いていけてないようです。

呼吸による酸素循環の効率も明らかに悪く、物凄い勢いで乳酸が溜まっていってるようにも感じます。

悲しいことに途中から引き離され始め、翌日にスカイライン側で開催されるヒルクライムレースが控えており軽く走るだけというみつげんさんにも遅れをとってしまいました。

しかし、三本滝を超えたあたりからスロースタートのリミッターが外れ、ようやくペダリングにも勢いが出てきました。

そのままの勢いで先ほど抜かれたみつげんさんを追い抜き、先頭の3人を追います。

だがしかし、前半あまりにも踏んでしまっていたことで既に足に乳酸が溜まりすぎており、ペダリング効率が途中から良くなったとしてもその勢いは長くは続きませんでした。

位ヶ原山荘手前の勾配が緩んだタイミングで今度はみつげんさんがカウンターアタック

一気に引き離され、やがて姿が見えなくなってしまいましたorz

こちらとしてはもう足が限界。それに加えて今回は腰までもが絶賛爆発中……ヤバイ。

結局一人旅となってしまったのでした。

とりあえずなんか景色は良くなってきたので、写真だけは撮っておきました。f:id:ikarugasan:20190728103453j:imagef:id:ikarugasan:20190728103512j:image

森林限界突入。背の低い雪の壁から、雪解け水が流れています。f:id:ikarugasan:20190728103543j:image

さらに登っていきます。f:id:ikarugasan:20190728103532j:image

今まで何回も登ったことがあり、景色を覚えているためかゴールはすぐでした。

ということでエコーラインヒルクライム終了。f:id:ikarugasan:20190728103555j:imageみなさんお待たせしました(汗)

聞くとトッシーさんが先着でゴールしたんだそうな。しかもタイムは1時間13分台だったとか!!スゴイ!!

自分は帰ってから確認したストラバの記録によると1:25:43で、2016年8月に出場したレースの時よりも8分近く遅くなっていました(-_-;)

当時よりも圧倒的にレベルアップしていることもあり、コンディションさえ良ければ1時間15分台近くで走れるだろうと踏んでいましたが、今回は全くのダメダメで、毎日乗って体に負荷をかけて高強度耐性を付けておかないと山を早く走ることはできないと痛感させられたのでした。

 

ゴールして色々雑談しますが、誰かが遠くの岩の先端にライチョウがいるのを発見!f:id:ikarugasan:20190728103608j:imageよく見ると確かにいます。

鳴き声からしても間違いないんだそうな!スゴイですね!

 

その後はちょこっとだけ記念撮影。f:id:ikarugasan:20190728103617j:imagef:id:ikarugasan:20190728103642j:image雲海になっていて、レアな景色が見れました(^^)b

 

休憩のため、畳平へ向かいます。f:id:ikarugasan:20190728103656j:image

到着。キレイに並んでいます。f:id:ikarugasan:20190728103709j:image(ハンドルがなぜかすぐに首を振ってしまうのでキレイに並べるのに苦労したのは秘密(笑))

撮れるときに撮っておく!f:id:ikarugasan:20190728103721j:image

山頂補正がかかった高価な自販機(^_^;)f:id:ikarugasan:20190728103732j:image

 

休憩したらそのままスカイライン側(岐阜県側)へと下ります。

物凄い絶景です。いつ見てもサイコーですね!f:id:ikarugasan:20190728103745j:imagef:id:ikarugasan:20190728103757j:imagef:id:ikarugasan:20190728103808j:image

みつげんさんさんは明日に備えてエコーライン一本だけとのことだったので、スカイライン側のゴール付近を少し試走したあとお別れしました。お疲れ様でした!

ということで4人でスカイラインを下ります。f:id:ikarugasan:20190728103818j:imagef:id:ikarugasan:20190728103828j:image

途中から雲の中に入り、視界が真っ白になりました。

ゲートがある平湯峠へ着いた頃には完全に雲の中を抜けました。

そこからさらに下り、翌日のレース会場のスタート地点(五色ケ原)まで行きます。

到着。f:id:ikarugasan:20190728103838j:image

メーカーのブースなどがあります。f:id:ikarugasan:20190728103847j:image

適当に見て回り、ひと息ついたら下ってきたスカイラインを登り返します。f:id:ikarugasan:20190728103857j:image

自分を含め、みなさんエコーラインでのダメージが半端じゃないらしく、登り始めると同時にヒーヒー言っています。

シビックさんから先頭を譲られたので前に出ます。

序盤に出てくる9%の坂を一定ペースで登っていきますが、みなさんペースが上がっていき、どんどん前へ出ていきます。

一定でなおかつ今の状態で最後まで持つペースで踏んでいるだけなのに、引き離され始めます・・・。

こんなところでちぎられまいと、とりあえず苦しい状態の中ついていきます。

平湯峠を超えました。f:id:ikarugasan:20190728103911j:image

会話しながら登っていく方が楽だと言って、3人はワイワイ会話しながら登っていきます。

私の方はというと、もう既に付いていくのがやっとの状態で、会話する余裕など一切ありません。

ギリギリの状態なので、ちょっとでも負荷を落とすとすぐに遅れ始めてしまいます。

とにかくキツく、この苦しみからいち早く逃れようとする本能が働いたのか、徐々に引き離され始めてしまいます。

しばらく差が開いた状態が続いていましたが、3人の背中を眺めながら登るだけのヒルクライムほどつまらないものは無い!!と思い、再び気合を入れ直して心拍を上げ、必死の猛追を開始します。

めちゃめちゃキツイけれど少しずつ差が縮まっていきます。

右手に駐車場が出てくるのと同時のタイミングで、なんとか3人に追いつくことができました。

追いつけたはいいものの、相変わらず3人は余裕(?)そうに会話を続けており、私は付いていくのがやっとで会話する余裕がありません。

そして、しばらくするとまたしても遅れ始めてしまいます。

今度はさっきと違って力が入らなくなってきました。

どうやらカロリー切れに陥ってしまったようです。

さっきは追いつける力があったので追いつくことができましたが、今度は追いつくための力をそもそも出すことができないので追いつけません。

ペースがガクッと落ち、とりあえず背中に残された最後のおにぎり×1を頬張ります。

ちなみにエコーラインをスタートしてここまで来るまでの間、アミノバイタルパーフェクトエネルギー×1、おにぎり×2を食べていましたが、これだけでは乗鞍往復するためのカロリーが足りないみたいです。(いい経験になりました)

しかし、まだスカイラインの中間地点を通り過ぎただけの現時点において、おにぎり×1だけでは到底最後まで持つはずがなく、おにぎりを食べてからしばらくすると再び力が入らなくなってきます。

ヤバイ。。。キツイ。。。力も入らなくなってきてる。。。でも逃れられないこの状況。。。💀

だがしかし、だがしかしです。

どれだけピンチで過酷な状況であっても、足を止めずにひたすら走り続け、最速でゴールすることこそが今の苦しみから抜け出すための唯一の方法であると600kmブルベで学んだので、今はただただ山頂のゴールを目指して回し続けます。

直線となり、先の道が見えます。f:id:ikarugasan:20190728103921j:imageオレンジ色をした豆粒くらいの小さな人影?が動いているのが見えました。

この先にみんながまだいるということを確認できたので、少しだけ気持ちが楽になりました。

乗鞍のZ坂を登る。f:id:ikarugasan:20190728103931j:imagef:id:ikarugasan:20190728103945j:image

やっと最終局面の平坦に出ました。もうここまで来れば、ゴールしたも同然です。(と言って油断していると最後の最後で勾配が再びキツくなるのですが…)f:id:ikarugasan:20190728103954j:imageそしてさっきと打って変わって物凄く雲が出てきました。

なんとか畳平に到着し、みなさんと健闘を称え合います。

そして昼飯はどうするか確認したところ、下ってからの乗鞍観光センターで食べようという話になり、山頂でコーラだけ飲み干したらすみやかに下りました。

雲が出てきて、気温がかなり低くなっており、下りは地獄になることが容易に想像できるため、自分は先に下っていますと一声かけてから早々に下りへと入りました。

エコーラインのゴール地点はもう完全に真っ白になってました。f:id:ikarugasan:20190728104004j:image

驚きの白さ!!f:id:ikarugasan:20190728104014j:image

こんな中でもスノボ?を楽しむ方々もおられました。f:id:ikarugasan:20190728104034j:image

かなーり下って雲を抜けました。f:id:ikarugasan:20190728104045j:image

そして観光センターの駐車場へと戻ってきて、無事ゴール。f:id:ikarugasan:20190728104103j:image

帰宅後に確認した記録によると本日のコースプロフィールはこんな感じに(^_^;)f:id:ikarugasan:20190728104121j:image

他の方々も続々と戻ってきて、無事本日のライドが終了しました。

4人の中で最も燃費が悪かったのはやはり私でしたが、さすがにこの距離を一気に走ると他の方々もお腹ペコペコになったようで、観光センターでお待ちかねの昼飯タイムにします。f:id:ikarugasan:20190728104134j:image

食べ終えて外に出ると、空には青空が!f:id:ikarugasan:20190728104152j:image

午後から雨の予報でしたが、全然そんなことはなく最後まで天気がもってくれました。

 

その後はすーさんオススメの無料露天風呂があるとのことなので、そこへ立ち寄ってサッパリしてから帰りました。

ちなみにそこは「せせらぎの湯」という場所で、乗鞍観光センターから約250mという物凄く近くにある無料温泉です。

県道84号線から少しだけそれた場所にありますが、看板などはほとんどなく、隠れた名所(?)のような状態になっています。

乗鞍の帰りなどにオススメなのですが、一つだけ注意点があり、盗難被害が多いとのことです。

風呂に入ると更衣室が見えなくなってしまうので外から来た人に持っていかれるらしいのですが、風呂の部屋の中に袋をかけるためのピンが壁に打ってあり、そこに衣類を入れて監視しつつ温泉に浸かれば盗まれることはなく安心して入れるとのことでした!

以上、現場からの実況でした。

 

おしまい。