先日の速報に書いたとおり、無事人生初となる600kmブルベを走破したわけですが、今回は完走に至るまでの経緯やら準備やらについて書きます。
と、その前に今回のブルベの概要だけ簡単に説明しておきます。
コースとしては、静岡県の島田にある川越広場駐車場をスタートし、新城〜足助〜根羽〜平谷〜飯田〜駒ヶ根〜岡谷〜甲府〜御殿場〜三島〜静岡〜島田を走るボリュームたっぷりの600kmです。
制限時間は40時間で、6/22㈯の6:00にスタートし、次の日の6/23㈰22:00までにゴールできれば時間内完走扱いとなります。
ブルベの概要は以上で、さっそく当日までの経緯やら準備やらを書いていきます。
まず、時をさかのぼること2週間前の6/8㈯……。
いつものように心拍70%で走り続ける練習をしていたのですが、ここでまさかの落車をしてしまいました。
場所は矢作ダムの近くにあるR257の城山トンネルの中・・・。
縦溝が掘られたトンネル内で、下りの直線を走っている最中、前輪のバランスを崩し、かなりの速度が出ている中転倒しました。幸いにも車に轢かれることはなく、落車後すぐに歩道へ退避したことで危機は免れましたが、落車のダメージがとにかく大きく、しばらくの間痛い!痛い!を連呼するしかありませんでした。
とりあえず歩道を歩いてトンネルの外へ出て、体とバイクのチェックをすることに。
トンネルに出たあとも痛みはひどく、他の事を行う余裕が一切なかったため痛みが引いてくれるまでの間待つことにしました。
ようやく落ち着いてきたところで、体のチェック。
落車で怪我を負ったのは主に右半身。右肘と右足の大腿骨の付け根の右側。
トンネルの外へ出るまでの間、普通に歩いて来れているので大腿骨の骨折は無い模様。右腕に関しても、激しい痛みはあるものの普通に動かすことはできたのでとりあえず骨折は無いと判断しました。
症状としては、強い打撲とひどい擦過傷・・・といったところだろうか。
バイクに関しては、転倒している間後輪のスポークの間に足が挟まれたりしていたので正直もう終わったかな・・・とも思っていたが、スポークは一切折れておらず、振れも一切無し。
STIも問題なく、プーリーケージが曲がってる様子が一切無ければハンガー曲がりも無いようで、変速もしっかりと決まってくれた。
バイク側の損傷具合をまとめると、落車の衝撃でチェーンが落ちていたのと、リアディレイラーの外側がガリガリっと多少削られた程度で済んだみたい。
どうやら身体の方に大きなダメージがいったおかげで、必然的にバイクが守られたっぽい。もちろん、意識してバイクを守ったつもりなど一切ないが……。
落車した原因としては、雨上がりという環境下でライドしていたこともあり、路面がかなりウェットな状態で、縦溝もかなりスリップしやすい状態にあったことから、直線の下りだったにも関わらず滑ってしまったものだと推測。
対策は、ウェット路面の時はいつも以上に速度を落とし、縦溝区間ではなおさら速度を落として走行する…かな。あと、タイヤを23C→25Cにする手もある。
正直、雨沢峠後半で出てくる縦溝よりも、この城山トンネルの縦溝の方が溝の幅が広く、危険度が高いように感じた。
今まであらゆる環境下で雨沢峠を走ってきていることもあり、明らかにそう感じる。なぜなら、今まで雨沢峠でここまでの不安定さを一度も感じたことがないから。
あくまで個人の感覚だけの話になりますが…………「城山トンネルには、気をつけろ!」と肝に銘じておくことにします。
落車後はとりあえず自走できない状態ではなかったため、約60kmほどの間普通に走って帰りました。
600kmブルベの2週間前に大きな落車をしてしまうというとんでもないアクシデントに見舞われましたが、骨折は無く打撲と擦過傷だけで済んだということもあり、ブルベへの影響度合いとしては正直そこまで心配はしていませんでした。
理由としては、以前今回と同じくらいの落車をした際に、完治するまでどれだけの日数が必要となるかデータを取っていたことがあり、それによればおよそ10日もあれば完治するということが分かっていたからです。
ブルベ当日まで残り2週間・・・つまり14日。最初の10日間は一切自転車に乗らず、すべての時間を体の回復・傷の修復にあて、完治したところで残りの4日間でなるべくたくさん自転車に乗って一気に調子を取り戻し、本番に臨むというプランをすぐに思い付き、実行に移しました。
落車後数日の間はやはり痛みが激しく、かろうじて歩ける状態で会社にも行って普通に仕事し、普段通りの生活を送りました。
途中の6/15、6/16は貴重な土日休みでなおかつ天候にも恵まれていましたが、体の回復を最優先とし、自転車には一切乗らず家で安静に過ごしていました。(まるでニートみたいな楽しい生活でした(笑))
もちろん食事はしっかり取っていて、中でも体の血肉となるタンパク質系の食べ物はかなり意識して食べていました。(皮膚を再生するための原料ですからね…)
そうして迎えた6/17㈪。
痛みはほぼ消え(まだ完全には無くなっていないが…)普通に自転車にも乗れると判断し、仕事を早く切り上げて60kmほどの復帰ライドをしてきました。
意外にもペダリングの感覚は消えておらず、鮮明に効率よく回す感覚が残っていました。
筋肉の方も、これまた感覚だけの話になりますが割と衰えておらず、普通に踏んでいける感触でした。
心拍面に関しては、安静時の低心拍でずっと過ごしてきたこともあり、一気に弱体化してしまっているため、復帰ライドでは特に意識していました。
心拍を上げて走るとシンドいですが、あえてそれをすれば翌日以降心臓がシンドさに順応して心拍を上げても平気になっていくため、ある程度心拍に負荷をかけて走ることを心がけました。
また、天気予報によるとブルベ当日は雨になることが予想されるため、雨具や着替えをサドルバッグに入れた重装備で復帰ライドを走りました。少しでもその重さに慣れるという意味合いもあります。
天気予報は、これだけ見ると絶望的…しかし、気象庁の天気予報を見ると、土曜日に関しては信頼度Cとなっており、まだまだコロッと変わる可能性が残っているため、強引に天気を変えるため空に念を送って待ちました。
6/18㈫、6/19㈬も毎日仕事後に十数km走り、少しでも連日走り続ける耐性付けておきました。
そして6/20㈭。この日も早く仕事を切り上げ、54kmほど走って本番前の最終調整ライドを行いました。
ペダリングの感覚は完璧、バイク重量にもある程度慣れ、勝負飯(?)のうま屋も食べて準備万端です。
あと、日が近づくにつれて炭水化物をバカみたいに食べるようにしてました。
グリコーゲンを蓄えまくることで、当日持久力が増すのでかなりおすすめです。
こうして6/21㈮を迎えました。
ブルベ前日のこの日は、午前だけ仕事をして、午後から休みを取ってレンタカーで現地へと向かいました。
途中の足助からのR420、R257は本番でも走るコースのため、試走の意味も兼ねてあえてそこを通っていきました。
R420はいつもよく走ってる場所なのでよく知っていましたが、R257はあまり走ったことがなく、まあまあ参考になりました。勾配自体は比較的緩く、長ーい坂がずっと続く印象です。
そんな感じでスタート地点となる静岡県島田市川越広場駐車場に着きました。
今回宿泊面ではホテルを一切確保しておらず、すべて車中泊を選びました。
ホテルを取らなかった理由は特にないですが、車中泊でもまあ大丈夫だろ〜という甘い考えから車中泊にしました。(これがまさか大きな失敗だったとは、この時知る由もない…)
ちなみにスタート会場になっている川越広場駐車場は無料開放されているようです。
近くのコンビニで夕飯を済まし、スタート地点の駐車場に移動して車内で眠りに付きつつ夜が明けるのを待ちます。
(-_-)zzz………………………
(-_-)z……………………………
(-_-)…………………………………
(-_-)zz………………………………
(-_-)…………………………………
(゚_゜)パッ
(-_-)zz……………………………
(-_-)………………………………
…………………………………
寝返りが打てねー!!!!!
あれっ、車中泊ってこんなに不快だったっけ………。
以前車中泊をしたときは、プロボックスを借りてて、後部座席を倒してそこにマットを敷いて寝ていたからなんとかなっていたものの、今回は普通の乗用車タイプで、何を血迷ったのか運転席もしくは助手席を倒してそこで寝ればいいだろうという浅はかな考えをしてしまったがためにこんなに寝るのが苦痛になってしまったらしい。゚(゚´Д`゚)゚。
一応眠りにつけないことはないけど、すげー寝にくい。同じ場所で固定されて寝るというのは、こんなにも不快なことなのか…。
また一つ勉強になった…ぜorz
ということで、当日編に続きます(-_-;)