山を登りて戻り来よ - ikarugaブログ

坂バカ・ikarugaの自転車日記。山岳ロングや1000km、1200kmブルベが大好きです。2019年からブルベを始めSR認定達成。2020年はThe PEAKS ROUND6 熱海2 ド変態増し9時間30分で時間内完走達成、BRM919 中部1000km 67時間24分で完走達成。2021年はRM424 岡山1200km 85時間34分で完走達成。

雨沢TT自己ベスト更新!しかし17分台には届かず。

2/3㈰は雨沢TTをしまして、9ヶ月ぶりの自己ベスト更新を果たしました。f:id:ikarugasan:20190203202755j:image

タイムは前回(18:10)から4秒縮めて18:06。f:id:ikarugasan:20190203203110j:image

使用ホイールは前回記事にも書いた万能ホイール、レーシング3です。f:id:ikarugasan:20190203210329j:image

新車になってからようやく結果が出せました(^o^;)

中華カーボンに乗り換えてからかなりの頻度で雨沢TTに行っていましたが、あまり結果が出せずにもやもやしていました。

 

ここで自己ベスト更新に至るまでの小話をちょっとだけ、書こうと思います。

新車に変えた当初は確かにメチャ軽いし反応性も凄まじく良いのでアタックすれば簡単にタイム更新できるんじゃないか?!って思ってました。

が、実際に雨沢TTをしてみると、毎回毎回同じように感じる「何か」がありました。

その「何か」というのは、今の自分の実力では機材を変えただけでは劇的に早くなる・・・なんてことは絶対にない。そんな感覚があったのです。例えばTT中、さらにギヤを上げてスピードアップを図りたいんだけれど足が限界でこれ以上踏めない…そんな場面が多々ありました。

(本当はリンさんみたいに中華カーボンにかえたら一気に16分台に突入しちゃいました!みたいな感じなのを期待していたのですが、現実はそう甘くなく、そこまで素質がない私では同じことを再現できませんでした(T_T))

 

そこで私は考えました。

自己ベストを出すには、自己ベストを出したときと同じ状況をもう一度作り出せば良いのだと。

以前自己ベストを出したときは2018年5月某日。確かあの時はGW1000kmチャレンジ(9日間で1000km走るというもの)を終えた次の週だった。

1000kmチャレンジとまではいかなくとも、同じような状況を作るにはやはり距離をとにかく乗るのが一番だと思い、今年の目標でもある15000km以上走破も兼ねて1月に入ってからはとにかく距離を乗るようにしました。

ちなみに現時点(2/3)の走行距離は2,038km。このうち1月分は、1,806km。超寒い季節のはずなのに、月間走行距離において過去最高記録更新です…(笑)

 

機材面では、軽い手組ホイールではなく自己ベストを出したときと同じ完組ホイール、レッドウインドを履くのが良いと考えました。

しかし、前回記事にも書いたとおりレッドウインドだと9%くらいから少しキツくなってくるので万能ホイールのレーシング3を選択しました。

ちなみにレッドウインド、レーシング3どちらのホイールでも前回ベストタイムである18:10は出しています。(4回18:10を記録した内訳として、1〜3回目はレッドウインド、4回目はレーシング3です)

 

あとは、ペダリングの話。個人的にこれが峠のタイムに一番直結するものだと思ってます。

自己ベストを出したときのペダリングができれば良いんだけれど・・・意図的にそのペダリングをすることができない。

意図的にできないということは、自己ベストを出したときはたまたま調子が良かったからできていただけであり、まだ自分のテクニックとして身についていない状態である。

感覚だけの話になってしまうので、とりあえず自己ベストを出したときのペダリングのことは忘れ、最近気になっていたプロと自分のペダリングの違いについて自分なりに研究していた。

レース映像で見るプロのペダリングはとても理にかなった動きをしていて、ムダがない。

自分とは何が違うんだろう?近くて遠いプロ選手のやってるペダリングの存在。

全然話が変わるが、最近たまたまリンさんとライドする機会があった。

相変わらずの鬼強度で歓喜・・・ではなく、キツい苦しみを味わったわけだが(ぶっちゃけると歓喜はあながち間違ってないかもしれない(笑))、後ろからリンさんのペダリングを見ていると何か感じるものがあった。

そしてこれまた話が変わるが、過去に保存した動画一覧の中に2017年佐渡ロングライドでカズさん(山本和弘選手)のトレインに乗った際、後ろからペダリングの様子を撮影した動画があったのだが(たしかメイシーノさんが撮影していたやつだったと思う?)、その動画を見るとリンさんのペダリングと何か似ているものを感じた。

これはもしやと思い、「足首を脱力させて自然と足先が付いてくるように回すのが正しいのかも…?!」と自分の頭の中で正しいペダリングのイメージができあがったのでした。

早い人はみなムダのない似たような動きをしているので他人の技を盗むには最適ですね。

このペダリングを雨沢ベスト更新する前日(2/2㈯の話です)のライドで試してみた。

はじかみ林道TTをしたのですが、ここで自己ベストを大幅更新し、8:34というかなりの好タイムをマークすることができました。

そしてこの瞬間、そいえば昔雨沢で自己ベストを出した時もこれと同じペダリングだった!!!という確信を覚えました。

 

そしてようやく2/3㈰の雨沢TTの話に戻るのですが(長くてすみません)、この日は前日の疲れがあったものの、本当に正しいペダリングならばフレッシュではない状態だったとしても良いタイムが出せるはず・・と思い、半信半疑(正直ダメもとで)で雨沢TTに挑みました。

TT中は以前と比べてかなり踏んでいける感触があり、まだまだギヤが上げられる!って場面が何度もありました。

終盤の県境に入っても全然ペースが落ちず、むしろ一定ペースであればどんどん力が湧いてくる感触で、ラストは全力ゴールスプリントでフィニッシュしました。(道路脇には残雪があったのでもちろん安全にゴールしました(^o^;))

ガーミンのストップウォッチでは18:04で、18分切りは達成できなかったがベストタイム更新は間違いないなと確信した瞬間でした。(いつも雨沢峠の場合ストップウォッチとストラバのずれは1〜2秒程度で割と正確です)

 

 

こうして久しぶりとなる自己ベスト更新を果たしました。

自己ベストが出せると毎回すごく嬉しいですね。昔はポンポン出せていましたが今となっては年に1、2回あるかないかです(^o^;)

新たに習得した(というか思い出した?)ペダリングも、自分の頭の中で完全に理解したので、もう忘れることはないと思います(笑)

 

 

そして今回一番おさえておきたいポイントとしては、いくつもの悪条件の中で自己ベストを出せたという点。

環境面ではタイムが出にくいと言われている冬。しかも真冬の2月。(とはいえ暖冬だが…)

機材面ではタイヤはだいぶ消耗して割と平ら、チェーンもだいぶ伸びてきて反応性が少し落ちてる状態。さらにいうとオイルもちょっと乾き気味でした(^o^;)

身体面では前日に167kmを走っており、完全にフレッシュとは言えない状況下でした。もちろんライド後にケアとリカバリーは一切怠らずにやっていますが。。。

そんな中での自己ベストだったので、シーズンが始まってからはさらなるタイム更新の期待がかかります。

(そして前日に160km程度走っていても自己ベストは出せるということを証明してしまいました(汗))

 

夢の18分切りまであと一息というところまできました。

寒くて暖かい冬ですが(どっち?)まだまだこれからも乗り込んでシーズン本番に備えたいと思います。

 

とりあえず距離乗るのはとても大事な事ですね!!

おわりm(_ _)m