今回から新章「ikaruga自転車物語」が始まります。
膝が治るまでの間、書いていこうと思いますのでよろしくお願いしますm(_ _)m
第1話「はじまり」
そもそも私がなぜロードバイクを始めたのか?
単刀直入にいうと、昔から自転車で遠くへ行くのが好きだったからである。
小さい頃のエピソードを少し話そう。
小学1、2年くらいの頃だったか、正確にはあまり覚えていないが、初めて自分の自転車を買ってもらい、練習をして補助輪無しで走れるようになった。
車種はもちろんロードではなく、ホームセンターなんかに売っているなんちゃってMTBだったと思う。
当時は遊びに行くための移動手段で使ったり、単純に漕ぐと早く走れて楽しいので無我夢中で乗り回したりしていた。
そして、小学4年生くらいの頃の話。
野外学習で春日井市少年自然の家に初めて訪れたことがあった。そこは自然豊かな場所にアスレチックな遊具がたくさんあり、友達ととても楽しく遊んだ記憶がある。
野外学習が終わってしばらく経ったある日のこと。
少年自然の家の場所が無性に気になり、家にあった地図で必死に場所を調べた。
・・・そして、後日放課後に一人で自転車で少年自然の家へと向かった。
しかし、初めは簡単に目的地にたどり着くことができず、何度も道が分からなくなって仕方なく家へと引き返した。
当時は携帯電話など持っていなかった(世間はいわゆるガラケーが普及していた時代だったが、自分はまだ幼かったこともあり携帯電話を与えられていなかった)ので、家で必死に地図の道を叩き込み、覚えた道を頑張って走っていたのをよく覚えている。
出先に地図を持っていけば良かったのだろうが、あえてそれはしなかった。
家で道を覚えていざ走りに行き、たどり着けなかったら引き返して、その日どこまで行けたかを地図で見返し、後日またチャレンジをする・・・というのを繰り返し、目的地までの道をどんどん開拓していくのが楽しかったのだ。それが出先で地図を使わなかった素直な理由である。
そうして少しずつ目的地まで近づいていき、いつの日かついに少年自然の家へ自力でたどり着くことができた。
目的地までの道が分かると、少年自然の家に自力で行けることが楽しくて、放課後ほぼ毎日のように片道10kmある道のり(つまり往復20km)を走って少年自然の家へと訪れていました。
同じような要領で定光寺、森林公園、入鹿池、大山廃寺跡といった名所を地図で見つけては道を徐々に開拓していき、目的地まで走っていたのでした。(それも休みの日ではなく学校が終わった放課後に)
中でも森林公園はたどり着くのにかなり苦労した記憶がある。
あと、定光寺の15%の激坂は小さい頃から登ってましたが、足つきなしで登れたことは1度もありませんでした・・・。とにかく毎回キツかったことしか覚えてないです。(もちろん歩道を走ってました)
でも、頂上まで行って絶景を見るのはとにかく好きでした♪
今思い返してみると、どうやら幼き頃の私は知らない道をどんどん開拓するのが好きだったようだ。
これ以外にも、電車の走っている線路(中央本線)に沿ってひたすら走る・・・なんてこともしていた。新たな駅にたどり着けることが楽しかったのだ。(ちなみにこちらの場合、地図は家でも出先でも一切見ずに走っていた。道が全くと言っていいほど分からず、唯一頼りになるのが線路だったのでただひたすらそれに沿って走っていたというわけです)
東は神領、高蔵寺、定光寺。西は勝川、新守山・・・というような感じで。ちなみに定光寺と新守山より先には行っていない。
・・・これらのエピソードから、既にこの頃から私は自転車乗り(?)として目覚めていたのかも知れない。(当時は自覚無し)
・・・そして、時代は流れ、私は中学生となった。
中学になっても、自転車で遠くに行くという趣味は変わっておらず、休みの日にはたびたび遠くへ走りに行っていた。
さすがに中学ともなると授業の時間が長くなってくるので、放課後に走りに行ってはいなかったが。
自転車は体の成長に合わせ、新しい自転車を買ってもらっていた。車種はロードでもなければMTBでもない。無段変速のシティサイクル、つまりママチャリだった。
中2の夏休みの某日。
ある人物とある計画を立てた。
ある人物とは、ST君の事。当ブログで時々登場する方です。彼とは小学校の頃からの幼馴染みであり、中学でも同じだった。自転車で遠出という共通の趣味を持っていたので、当時からたまに一緒に走っていた。(その時の記憶はあまり無いが、多分一緒に走ってた。(笑))
ある計画とは、家から自転車で海を見に行こうという計画の事である。
海・・・一番近いところだと名古屋港だが、それでは海を見たことにならないということで、伊勢湾まで行くことにした。
伊勢湾の見える最も近い場所といえば、長島である。
そう、家から長島までを往復自走するという計画を中2の夏に立てたのだ。
距離にすれば、片道50kmの往復100km。
ロードにある程度乗り慣れた人なら100kmなんて余裕かもしれないが、当時は中2の身体でなおかつ自転車はママチャリ。オマケに無段変速。
この状態で100kmを走るなど、普通の人なら無謀もいいとこだろう。
・・・が、私とST君はこれを計画し、見事走りきった。
しかし、ママチャリでの100km走破は簡単な事ではなかった。
ママチャリで100km(なおかつ無段変速)というだけでもヤバイが、そもそも100kmを走りきったのはこれが初めてであった。
休みの日に自転車で走っていたといってもこれほどの長距離は全くと言っていいほど走っておらず、長くてもせいぜい50kmくらいまでが最長距離だった思う。
さらに、当時はハンガーノックという言葉も知らなければカロリー管理もペース配分も全然できていない初心者丸出しのような状態だった。
途中の補給はほとんど水分補給のみで、全然カロリーを摂取していなかったせいで帰りはハンガーノックの状態に陥り、近くにあったスーパーにようやくたどり着き、クリームパンを買って貪り喰っていた記憶がある。
思い返すと、当時はよくこんな距離走れたなぁといつも思います。(笑)
私は中学を卒業し、高校に入学。
高校の間は自転車に関するエピソードはほとんどなく、実際にあまり走りに行っていませんでした。
自転車は相変わらずの通学用シティサイクルだったが、一応無段変速ではなく内装3段の自転車になった。
走りにいっていなかったのは、自転車が嫌いになったとかではなく、単純に部活動だった陸上競技に熱心に打ち込んでいたというのが主な理由です。
そして高校を卒業し、某日。
かなり久しぶりにST君とまた遠くへ走りに行こうという話になり、今度は伊勢湾までではなく手前の木曽三川公園までを往復しようという計画になり、ライド決行。
中2の際走った時と同じように、名古屋を突っ切って真っ直ぐ木曽三川公園を目指す。
そして無事、木曽三川公園にたどり着いた。
これがその時の写真(掘り起こしたら当時の写真が出てきました(笑))
残念ながら自分のママチャリは映っていませんでした。
昼飯を食べ、復路を走り出そうとした時、木曽川堤防の信号交差点で見たこともない自転車を目撃する。
「・・・!?なんだあの自転車は!?」
明らかにママチャリとは違う形状の自転車。
そこで目撃した自転車こそ、「ロードバイク」そのものだった。
私はその時初めてロードバイクを目撃し、大きなカルチャーショックを受けた。
ちなみに当時は自転車の知識などほぼゼロに等しく、ロードバイクという名前すら知らなかった。
とりあえずこの日私は木曽三川公園往復ライドを無事終え、帰宅した。
昼間に目撃した自転車(ロードバイク)の事が帰るまでの間ずっと気になっていたので、真っ先にさきほどの自転車について調べた。
そして、ようやく初めて「ロードバイク」という名前を知ったのでした。
それからというもの、ロードバイクについて調べない日はないくらい夢中だった。
・・・と同時に不安でもあった。
服装だとか、クロスバイクから始めた方がいいんじゃないかとか・・・。初心者が始める頃によく悩むアレです(笑)
とりあえず実物を見てみようと思い、近くにロードバイクの置いてあるショップをひたすら捜索。
そして出会った某店。今も利用してる例のお店です。
そこではGIANTとMERIDAを取り扱っていて、私は初心者にもおすすめ(ネット情報)というGIANT DEFYを買いたいと店員さんへ相談。
その時、MERIDAもいいですよ~と店員さんが勧めてくれて、MERIDAというブランドも気になり始める。(メリダという名前自体はこの時初めて知った)
自分はMERIDAについて全く知らないため、店員さんに色々聞いて情報を集める。
「GIANTに次ぐ世界第2位のブランド」
「ツール・ド・フランスでもステージ優勝する人が使用してる自転車のメーカー」
色々話を聞いて、メリダも悪くないなぁと感じ始め、世界2位ってところがいいなと思い、メリダの自転車を買うことに決める。
当時、お店にメリダのロードバイクは4,5台置いてあったが、どれを買うかについてはまだ決まっていなかった。
予算的な都合もあり、なるべく10万円以内に収めたい・・・という事で、最も安い79000円のMERIDA RIDE LITE 880に目をつける。
しかし、カラーが2つある。
コレと・・・
コレだ。
ちなみに値段でも分かりますが見ての通りエントリーモデルです。コンポとかもある意味すごい(笑)
どちらにするか迷ったが、派手で目立つ赤をチョイス。
こうして、初めてのロードバイク購入に至ったのです。
これがロードバイクを始めるに至った経緯。
次回は乗り始めてからのエピソードについて書きたいと思います。
次回 ikaruga自転車物語 第2話「試練」
お楽しみに。
・・・ちなみに青いコイツが登場するのはまだ先のお話。